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3位クボタスピアーズ船橋・東京ベイのえどりく22連勝か。6位横浜キヤノンイーグルスの6勝目か。ジャパンラグビーリーグワン2024-25第12節交流戦
ラグビーレポート by 多羅 正崇
リーグワン2024-25シーズンは、実力差が急速に縮まったシーズンとして記憶されるかもしれない。
ディビジョン1は前節(第11節)、昨季の4強チームのうち3チームが黒星を喫した。
昨季3位だった東京サンゴリアス(22-34/三菱重工相模原ダイナボアーズ戦)。
そして同4位だった横浜キヤノンイーグルス(20-27/リコーブラックラムズ東京戦)。
昨季優勝した東芝ブレイブルーパス東京以外の上記3チームが同時に負けた。こうした競争激化はディビジョン2、3でも見られる。
昨季6位で、前節は昇格初年度の浦安D-Rocksに33対22で逆転勝ちしたクボタスピアーズ船橋・東京ベイのSOバーナード・フォーリーは、実感のこもった調子で「(今季は)本当に楽な試合はない」と語った。
「競争の激しいリーグですし、(バイウィークで)一度スイッチが切れてしまうと前半のような形になってしまいます」
SOフォーリーが言う「前半のような形」とは、浦安D-Rocksがセットプレーや接点で互角以上に渡り合い、15点ビハインド(0-15)で終わった40分間のことだ。
だが、スピアーズは逆転した。
後半0分からHOマルコム・マークス、PRオペティ・ヘルを投入。結果として相手のシンビンを誘発するなどして後半5連続トライで逆転した。途中出場した前主将、日本代表の立川理道もスティールなどで勝利に大きく貢献した。
「(リザーブ時のHOマークスらは)基本的に後半10分ごろに投入するんですけど、パワーやドミネートすることが必要でした。前半にプレッシャーを掛け切れなかったため早めの投入になりました」
「彼らが入ってからは実際に(ゲームが)動きましたし、トライも取れました。そこからリズムが出て、瞬間、瞬間で勝っていくことができました」(スピアーズ、フラン・ルディケHC)
これで8勝目を積み上げたスピアーズは、3位のまま第12節へ。
3月22日(土)は6位(5勝6敗)の横浜キヤノンイーグルスを迎え撃つ。会場はトップリーグ時代からの不敗記録が21に伸び、もはや“居城”の印象すらある「スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)」だ。
その先発メンバーを見てみると、後半の切り札だったリザーブ陣が今節はスタメンへ。
一方、ビジターとして乗り込むイーグルスは、前節6敗目を喫した。
イーグルスは第9節で三重ホンダヒートに3点差(17-20)で競り負けるなど、シーズン中盤戦での苦境が目立っている。
前節はリコーブラックラムズ東京に7点差(20-27)で敗戦。
後半開始直後の空中でのタックルが結果的に20分レッドカードとなり、追い上げたい場面で勢いを削がれた。セットプレーの一時劣勢もあって、伝統の「事務機ダービー」で2018年以来6年ぶりに敗れた。
イーグルスの沢木敬介監督は試合後、「次のゲームぐらいからちょっと良くなるかなという感覚があります」と語った。その理由を問われると沢木監督は「ライザーズ」(イーグルスにおけるノンゲームメンバーの呼称)の存在を挙げた。
「ライザーズ(ノンメンバー)が本当にエナジーに溢れていて、そういう選手たちはこういうチャンスのときのために、試合に出られなくても一生懸命練習していると思うので、次の試合は、けが人が出ているポジションについては、そういう選手を使おうかなと。なので、またポジティブな感じの雰囲気になるのではないかなということです」(イーグルス、沢木監督)
そのイーグルスの出場メンバーを見てみると、先発はフォワードで3人が替わり、PR祝原 涼介、LOトム・ジェフリーズ、そして新加入ながらゲームキャプテンを務めるのはFL古川聖人がリザーブから繰り上がった。
バックスでは、メンバー外からの先発入りが2名。前節はファフ・デクラークが担った背番号9に今季初出場のSH荒井康植が入り、梶村祐介主将が背負った背番号12には第9節以来の先発となるCTB田畑凌が入った。強烈レッグドライブで魅せるWTB竹澤正祥はリザーブからのスタメンを復帰となった。
スピアーズは今季第7節のイーグルス戦は、WTBハラトア・ヴァイレアのハットトリックなどで勝利(30-22)。このときも試合を9点ビハインド(3-12)で折り返し、後半に27得点するスリリングな逆転勝利だった。
今節は、前半にHOマークスをはじめとするフィジカル溢れるメンバーを揃えているだけに、前半にリードを保てるかは気になるところだ。
前半からセットプレーでプレッシャーをかけ、静岡ブルーレヴズ相手に大勝した第9節(62-14)、前回の“えどりく”開催ゲームの再現となるか、注目が集まる。
一方のイーグルスは今季スコアを見ると先行逃げ切り型。前半ビハインドから後半逆転し勝利した試合はない。序盤から緻密に設計されたプレーから畳みかけ、持ち前のタフネスで勝ち切りたいところだ。
3季連続のプレーオフ進出、そして初優勝を目指すイーグルスは正念場だ。怪我人も増えてきたシーズン中盤戦、チームの総合力が試される局面だろう。
今節メンバー外から先発に入った今季初出場のSH荒井、勝負強さが光るCTB田畑、そしてリザーブに名を連ねたリーグ初出場を狙う摂南大学出身のルーキー、アミニアシ ・ショー。彼らのエナジーにも注目したい。
3位スピアーズの「えどりく」22連勝か。6位イーグルスが記録ストップか。14時30分のキックオフ直後から激しいバトルが予想される。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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