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ラグビー コラム 2025年1月26日

【ハイライト動画あり】マツダスカイアクティブズ広島が開幕5連勝、ルリーロ福岡は初勝利ならず。リーグワン ディビジョン3

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ルリーロ福岡vs.スカイアクティブズ広島

2月に開幕した4シーズン目の「NTTジャパンラグビーリーグワン2024-25」。今週末はほとんどのチームが「Byeウィーク」(休みの週)を迎えたが、ディビジョン2と3では1月25日(土)に各1試合が行われた。

福岡県・久留米総合スポーツセンター陸上競技場では、ディビジョン3の一戦が開催され、ホストのルリーロ福岡が、現在首位のマツダスカイアクティブズ広島を迎えた。

今季から新たにリーグワンに参戦したルリーロは、開幕から4連敗、勝ち点0で最下位に沈んでいた。一方のスカイアクティブズは、昨シーズンは4位だったものの、今季は開幕から4連勝しており、3試合でボーナスポイントも得るなど好調をキープ。勝ち点19で首位に立っている。

今季からルリーロの指揮官に就任した豊田将万HC(ヘッドコーチ)は、前節のクリタウォーターガッシュ昭島戦から、FW(フォワード)3名、BK(バックス)4名と計7名の先発を変更。

PR(プロップ)野田麟太郎、HO(フッカー)竹内嘉章、LO(ロック)町野泰司の3人がリーグワン初出場となり、元日本代表で今季から本格的にFWに転向したFL(フランカー)ヘスケス カーンらが先発した。

BKはキャプテンのSH(スクラムハーフ)三股久典が先発に復帰し、WTB(ウイング)八文字雅和、リサラ・アマナキ、FB(フルバック)屋宜ベンジャミンレイらがスターターに名を連ねた。

対するスカイアクティブズ、今季から指揮を取るダミアン・カラウナHCは、FW第1列を全て替え、PR梅本遥己、金山忠次、HO北林佑介の3人が先発するなど、FW5名を変更。今季からFBからSHに転向し初出場となる龍野光太朗と新人SO(スタンドオフ)井上陽公(帝京大学出身)の2人がハーフ団を務めるなど、BKは7人全員の先発を入れ替えた。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25

【ハイライト動画】ディビジョン3 第5節  ルリーロ福岡 vs. スカイアクティブズ広島

ルリーロがホストのファン応援を背にリーグワン初勝利なるか。それともスカイアクティブズが開幕5連勝となるか。試合は708人のファンを集めて、ルリーロのキックオフで始まった。

風上のルリーロだったが、アタックのミスでボールを失ってしまう。一方、風下のスカイアクティブズは終始優位だったモールを中心に攻め込み、前半8分、PR梅本遥己が左隅にトライを挙げ、5点の先制に成功する。

15分、ルリーロのFB屋宜がデリバレイト(故意の)ノックフォーワードの判定でイエローカード(10分間の途中退出)。すると17分、数的優位となったスカイアクディブズは、その反則からのラインアウトを起点に、相手陣15mからモールを押し込み、最後はSH龍野からのパスに走り込んだ、HO北林がトライ。SO井上がゴールを決めて、12-0とした。

さらに広島の勢いは止まらず、FWとBKでアタックを継続すると、SH龍野のパスに角度を変えて走り込んだCTB(センター)ジェイコブ・アベルが中央右にトライ。さらに33分、モールを押し込み、相手がオフサイドの位置からモールを反則で止めたという判定でペナルティトライとなり19-0と大きくリードする。

さらにルリーロのLO寺田桂太がイエローカードとなり、再びスカイアクティブズが数的有利となると、40分にはモールを押し込んでキャプテンのFL芦田朋輝が右隅に押さえ、33-0として前半を折り返した。

後半、ホストのルリーロは風下のため自陣からでもアタックするが、なかなか相手陣奥まで攻め込むことができない。一方のスカイアクティブズはキックを有効に使って、相手陣でのプレータイムを増やしていく。

後半9分、相手陣奥でモールのチャンスを得たスカイアクティブズは、HO北林が2本目のトライを挙げて40点目。14分にはモールを押し込んだ後、SH龍野からパスを受けたWTB河野翼が右中間にトライ。17分にはモールを起点に、FL芦田も2つ目のトライを決めて52-0として勝負を決めた。

大量リードされたものの、攻撃の姿勢を貫いたルリーロは22分、我慢強くアタックを継続し、最後は途中出場のLOフィナウ マカヴァハが右中間にトライを挙げて一矢を報いた。

しかし、ルリーロはその後、追加点を挙げることができず、スカイアクティブズが30分にはターンオーバーから、途中出場のLOアンドリュー・デビッドソンが中央にトライ。40分にはモールを起点に、途中出場のHO横尾太一がファイブポインターとなり、66-5でノーサイドを迎えた。

前半からFWで主導権を握り、トライを重ねたスカイアクティブズが大勝し、開幕から5連勝を達成。勝ち点5を加えて総勝ち点を24に伸ばして首位をキープした。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)にはスカイアクティブズのキャプテンFL芦田が選出された。

開幕から5連敗となり、今回の試合で勝ち点も獲得できなかったルリーロは、次節は2週間後の2月16日(日)に、同じく今季からリーグワンに参入したヤクルトレビンズ戸田と群馬県・太田市運動公園陸上競技場で対戦する。

スカイアクティブズの次節も、2週間後の2月15日(土)で、広島県の「Balcom BMW Stadium」で中国電力レッドレグリオンズと「広島ダービー」で激突する。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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