初勝利を目指すルリーロ福岡、全勝のマツダスカイアクティブズ広島を迎え撃つ。リーグワン ディビジョン3

ルリーロ福岡vs.マツダスカイアクティブズ広島

12月に開幕した4シーズン目の「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」。今週末はほとんどのチームが「Byeウィーク」（休みの週）を迎えるが、ディビジョン2と3で各1試合が行われる。

1月25日（土）は福岡県・久留米総合スポーツセンター陸上競技場で、ディビジョン3の一戦が開催され、ホストのルリーロ福岡が、マツダスカイアクティブズ広島を迎える。

今季から新たにリーグワンに参戦することになったルリーロは、開幕から4連敗、勝ち点0で最下位に沈んでいる。一方のスカイアクティブズは開幕から4連勝しており、3試合でボーナスポイントも獲得し、勝ち点19で首位に立っている。

前節のクリタウォーターガッシュ昭島戦の敗戦後、「後半は相手が疲れてきたこともあって、自分たちの強みを出すことができたので、最初からそれをできるように次節は取り組んでいきたい」と話していた、今季から就任した豊田将万HC（ヘッドコーチ）。前節からFW（フォワード）3名、BK（バックス）4名と計7名の先発を変更した。

ルリーロ福岡

PR（プロップ）は延田朋樹が引き続き1番に入るが、昭島戦でHO（フッカー）としてプレーした廣野翔太が3番に、HOにはリーグワンデビューとなる竹内嘉章が入った。LO（ロック）は小原稜生に代わって、リーグワン初出場の町野泰司が4番に入り、5番のベテラン・寺田桂太とコンビを組む。

FL（フランカー）は2人を入れ替え、元日本代表で今季から本格的にFWに転向したカーン・ヘスケスと、安田直樹の2人が先発。NO8（ナンバーエイト）には、先週はゲームキャプテンを務めた西村光太が引き続き入った。

ハーフ団はSH（スクラムハーフ）田辺雅文、SO（スタンドオフ）松尾将太郎から、キャプテンの三股久典と香川凜人のコンビに変わった。CTB（センター）も、12番が重一生から鎌田健太郎となり、13番にはアカリバ・サカサカイバルが入った。

WTB（ウイング）は、先週CTBでプレーした八文字雅和が11番に移動し、前節2トライを挙げたリサラ・アマナキが引き続き14番に、FB（フルバック）は前節WTBでプレーした屋宜ベンジャミンレイが務める。

リサーブにはHO南太陽、PR木村圭汰、FLイオセファツ・マレコ、NO8フィナウ マカヴァハ、SH原田脩平、出場すればリーグワンデビューとなるWTB井手太朗、WTB長谷川毅、CTB川原勇大が名を連ねた。

この試合、ルリーロはホスト3試合目となる。前半からディフェンス、セットプレーで粘りを見せて、クロスゲームに持ち込みたい。ホストスタジアムのファンの声援を受け、3度目の正直でリーグワン初勝利を飾ることができるか。

一方のスカイアクティブズは、先週45-13でヤクルトレビンズ戸田を下して、開幕から負けなしの4連勝となった。

それでも試合後、今季、新たに就いたダミアン・カラウナHCは、「規律とスキルの部分で足りない部分があった。良いところもあったが、そんなにないという感じ。いくつかのトライも決めていたが、それよりも課題に集中しないといけない」と厳しい表情を見せた。そのHCは、FW5名、BK7名と大きく先発を入れ替えてきた。

スカイアクティブズ広島

FW第1列はすべて入れ替え、PR梅本遥己、金山忠次、北林佑介の3人が先発する。左LOタイ・ナッシュは5戦連続での先発となったが、右LOは田中雄太郎は今季初の先発となった。

FLも鈴木伊織が2試合ぶりに先発となり、キャプテンの芦田朋輝とコンビを組み、NO8は今季加入した、前節ハットトリックを達成し、POM（プレイヤー・オブ・ザ・マッチ）のジャクソン・ピューが引き続き務める。

BKは7人先発を入れ替えた。今季からSHに転向し初出場となる龍野光太朗と、ルーキーで昨季帝京大学を優勝に導いたSO井上陽公の2人がハーフ団を務める。CTBはジェイコブ・アベルと本山峻也、WTBは金丸勇人と河野翼の2人が両翼を担い、FBには中本圭介が入った。

ベンチには、HO横尾太一、PR小柳友徳、富田凌仁（天理大学出身）、スコットランド出身のLOアンドリュー・デビッドソン、佐藤羅雲、SH前田翔哉、SO齊藤遼太郎、WTB北島遥生が控える。

カラウナHCの下、セットプレーの安定と、FW、BK一体となったアタックで、4試合で29トライ＆194点とディビジョン3でトップの数字を誇るスカイアクディブズ。先発の選手を大きく替えてもアタッキングラグビーを貫くことができるか。

ルリーロがホストのファン応援を背にリーグワン初勝利なるか。それともスカイアクティブズが開幕5連勝となるか。試合は1月25日（土）午後0:00にキックオフされる。

文：斉藤健仁