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2勝目が欲しい「成長株」対決。1勝2敗同士の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」×「コベルコ神戸スティーラーズ」。ジャパンラグビーリーグワン2024-2025第4節
ラグビーレポート by 多羅 正崇
今季2勝目をめざす「成長株」同士の対決だ。
リーグワン第4節は1月12日(日)、9位の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」が、本拠地・相模原ギオンスタジアムに6位の「コベルコ神戸スティーラーズ」を迎える。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第4節-6 三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. コベルコ神戸スティーラーズ
1月12日午後2:20 ~ LIVE配信
ダイナボアーズは開幕節で今季唯一の昇格チーム・浦安D-Rocksに31-19で勝利したが、第2節で昨季王者・東芝ブレイブルーパス東京に8-61で大敗。堅守をベースとするチームとしては痛恨だったはずだ。
第3節は静岡ブルーレヴズに6点差で惜敗(34-40)したものの、崩壊した守備の立て直しには成功した。
静岡BR戦後、ダイナボアーズの指揮官(グレン・ディレーニーHC)は「先週の東芝ブレイブルーパス東京戦の(大量失点した)最初の20分から一週間後のプレーとしては悪くなかった」と評価した。
「前節の試合(ブレイブルーパス戦)ではカードが出てから冷静さを欠いたり、誰が自分のトイメンなのかを確認せずに一人で上がったところがあったと思います。今日の試合ではそこはある程度できていたと思います。特に前半は良いディフェンスができました」(ディレーニーHC)
現時点での失点120はD1ワースト2位。今週末のスティーラーズ戦も堅陣構築が大事な目標のひとつだろう。
ダイナボアーズはベン・ポルトリッジ、マリノ・ミカエリトゥウなど主力に怪我人が少なくない。チーム初の日本代表になったエピネリ・ウルイヴァイティも出場停止中。
厳しいチーム事情があるものの、今季はリーグ戦が2試合増えて18試合となっており、いずれにせよチームの総合力が試されるシーズンとなる。これをチーム全体の底上げを図る良い機会と捉えるべきかもしれない。
2022年のD1昇格からD1残留、入替戦回避(9位)と成長を続けるダイナボアーズ。今こそ飛躍への足掛かりがほしいところだ。
先発は4名変更で、守備の要になれるFL鶴谷昌隆が今季初先発。残る3名はPR石井智亮、スタンドオフにはジャック・ストラトン、CTBカーティス・ロナだ。
新加入の南アフリカ代表カートリー・アレンゼは今週もウイング起用。フルバックは2024年に日本代表合宿に招集された石田一貴が務める。
一方でスティーラーズの成長も著しい。
Optaによると今季のゲインラインを超えるキャリー率はD1トップの65%。デイブ・レニーHCの下、チームワースト9位だった一昨季から全般的な成長を遂げている。
昨季王者ブレイブルーパスに6点差(26-32)と迫った第3節終了後、レニーHCはチームの成長についてこう話した。
「去年に比べてラインアウトモールは良くなっていますし、ほとんどのエリアで成長しています。ディフェンスも昨季より成長しています。今日は14人でも良いトライが取れたようにアタックも良くなっています」
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ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第4節-6 三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. コベルコ神戸スティーラーズ
1月12日(日)午後 2時20分~ 生中継
成長も事実だが、黒星先行(1勝2敗)もまた事実だ。
ブレイブルーパス戦の惜敗について、ブロディ・レタリック共同主将は「自分たちのミスがあまりにも多過ぎました。チャンスにおけるセットピースも精度高くできませんでした」と振り返った。
第3節を終えて44回の反則数はD1最下位。常勝軍団へと脱皮するべく調整が続く。
今週のメンバーは先発約半数の7名(フォワード4名、バックス3名)に変更があった。
フォワードは先週突破からのトライアシストがあったHO北出卓也、キャリアーとしても有能な東海大学出身のLOワイサケ・ララトゥブア、好調のFLソセフォ・ファカタヴァ、FLヴィリー・ポトヒエッターの4名だ。
ディフェンスチームのダイナボアーズは昨季、アタック構築に注力し、今季はフィジカル面を強化してきたという。スティーラーズ相手に準備を出し切れるかは注目したい。
スティーラーズはディシプリン(規律)を保ちながら、前節の課題となったエラー回数を減らし、得意のアタックで凌駕したい。攻めるスティーラーズ、守るダイナボアーズの展開も予想される。注目のキックオフは午後2時30分だ。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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