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ラグビー コラム 2025年1月6日

決勝で3度目の対戦。桐蔭学園の連覇か、3大会ぶり7度目の東海大大阪仰星か。全国高校ラグビー大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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準決勝で大阪対決を制した東海大大阪仰星

大阪・東大阪市花園ラグビー場で開催されている「花園」こと、第104回全国高校ラグビー大会はいよいよ、1月7日(火)に決勝戦が行われる。

決勝に進出したのは、連覇を狙うAシード「東の横綱」桐蔭学園(神奈川)。そして、7度目の優勝を伺うBシードの東海大大阪仰星(大阪第2)となった。

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

まず、花園での勝ち上がりを見てみよう。両校ともシード校だったため、2回戦からの登場となった。

◆桐蔭学園
・2回戦:48-7 流通経済大柏(千葉)
・3回戦:46-0 山梨学院(山梨)
・準々決勝:26-14 大阪桐蔭(大阪第1/Aシード)
・準決勝:25-14 國學院栃木(栃木/Bシード)

◆東海大大阪仰星
・2回戦:14-10 佐賀工業(佐賀)
・3回戦:31-5 報徳学園(兵庫)
・準々決勝:17-12 東福岡(福岡/Bシード)
・準決勝:29-26 常翔学園(大阪第3/Bシード)

キープ力の高い桐蔭学園

桐蔭学園は伝統的に継続ラグビーを武器としているが、Aシード同士の対戦となった準々決勝では、キックも交えてしっかり得点を重ねて勝利した。また、ボールキープ力が高く、組織ディフェンス、個々のタックル力も強いため、これまでの試合でも、2トライまでしか許しておらず、大崩れすることはないだろう。

桐蔭学園の注目選手は、SH(スクラムハーフ)後藤快斗、SO(スタンドオフ)丹羽雄丸(ともに3年)のハーフ団。トライの嗅覚に長けた2人が攻撃をリードする。

そして、FW(フォワード)はキャプテンのFL(フランカー)申驥世、NO8(ナンバーエイト)新里堅志、LO(ロック)西野誠一朗(いずれも3年)ら、ハードワーカーがおり、BK(バックス)にもWTB(ウイング)草薙拓海、FB(フルバック)古賀龍人(ともに3年)ら、決定力ある選手が揃う

強固な桐蔭学園のディフェンス

もともとアタック力が長けたチームだけに、準決勝までと同様、強固なディフェンスで相手を2~3トライに抑えれば勝機を見いだすことができよう。

一方の東海大大阪仰星は初戦となった2回戦こそ、佐賀工業に先手を取られて逆転勝ちしたが、それ以降は先制トライから主導権を握って、試合を優位に運んで勝利している。やはり、決勝でも先制トライを挙げてリードしながらゲームを運んでいきたい。

トライを挙げる東海大大阪仰星SO吉田

共同キャプテンはFL青野寛大、SO吉田琉生(ともに3年)。ラン、キック、パスに長けたSO吉田はゲームをコントロールするキーマンでもある。青野はNO8駒井良(3年)らとともに接点周りの仕事人。

セットプレーはHO(フッカー)濱田素良、LO(ロック)百武聖仁(ともに3年)らが引っ張り、BKはWTB隅田陸斗(3年)、CTB(センター)東佑太(2年)のランにも期待がかかる。

東海大大阪仰星としては、セットプレーとSO吉田のキックを交えたゲームコントロールで試合の主導権を握り、ディフェンスで勝利を手繰り寄せたい。

両者は花園予選決勝では過去2回対戦しており、いずれも東海大大阪仰星が勝利している。ただ、昨今の全国大会では一昨季の選抜、昨季の花園、そして今季の選抜大会と桐蔭学園が3連勝している。

◆2013年度花園決勝
○東海大大阪仰星 19-14 桐蔭学園

◆2015年度花園決勝
○東海大大阪仰星 29-21 桐蔭学園

◆2022年選抜準々決勝
○桐蔭学園 15-10 東海大大阪仰星

◆2023年度花園準々決勝
○桐蔭学園 34-24 東海大大阪仰星

◆2024年度選抜2回戦
○桐蔭学園 21-7 東海大大阪仰星

第104回全国高等学校 ラグビーフットボール大会

桐蔭学園は2018年度の花園決勝でも、大阪桐蔭に敗れており、大阪勢と対戦する4度目の決勝で初勝利して、連覇、そして5度目の優勝となるか。それとも東海大大阪仰星が、春の選抜のリベンジを果たして、3大会ぶりに7度目の栄冠に輝くことができるか。

2000年代以降、高校ラグビーを引っ張ってきた桐蔭学園と東海大大阪仰星。決勝で3度目となる激突は、いずれに軍配が上がるのか。そして「飛球の旗」を掲げるキャプテンはどちらになるのか。

桐蔭か仰星か――。東西の強豪校同士の対戦は、1月7日(火)午後2:00、花園ラグビー場でキックオフされる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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