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モールを押し込む國學院栃木
昨年12月27日(金)から大阪・東大阪市花園ラグビー場で開催されている「花園」こと、全国高校ラグビー大会はベスト4が出揃い、1月5日(日)は準決勝2試合が行われる。
なお、準決勝の前に今年も、午前11:00から第17回目を数える「U18合同チーム東西対抗戦」が開催される。新人大会に単独校で参加できなかった選手で、毎年夏に開催される『KOBELCO CUP』に参加した選手の中から選出されている。
◆1月5日(日)準決勝
・12:45 國學院栃木(栃木/Bシード)vs.桐蔭学園(神奈川/Aシード)
・14:30 東海大大阪仰星(大阪第2/Bシード)vs.常翔学園(大阪第3/Bシード)
準決勝はすべてシード校で東西2校ずつが進出した。第1試合は準々決勝でAシードの石見智翠館(島根)を下した國學院栃木と、準々決勝で優勝候補筆頭だったAシード大阪桐蔭(大阪第1)を倒した桐蔭学園が激突する。
関東の強豪である両チームは昨年2月の関東新人大会、6月の関東大会で対戦しており、2月は國學院栃木が10-7の僅差で勝利し、6月の関東大会では桐蔭学園が40-6で快勝した。
3大会ぶりに準決勝に進出した國學院栃木の武器はやはり、キャプテンLO(ロック)笹本直希(3年)らが引っ張る堅守だ。タックルして起き上がる意識、セットのスピードが速い。
県予選から通じて5試合で失点は8で、失トライは1だ。また、伝統的にFW(フォワード)はモール、スクラムが強く、SO(スタンドオフ)神尾樹凛(3年)はキックのコントロールに長けており、BK(バックス)はエースのCTB(センター)福田恒秀道(2年)のランに期待がかかる。
國學院栃木としては持ち前の守備でペースを握り、好機でしっかりトライを挙げてクロスゲームに持ち込み、3大会ぶりの決勝進出をうかがう。なお、3大会前は準決勝で桐蔭学園を21-10で下しており、その再現を狙いたい。
強固なディフェンスを誇る桐蔭学園
一方の桐蔭学園は準々決勝でキック、パス、ランをバランス良く、戦術的柔軟性に富んだ試合で会心の勝利を得た。FWはキャプテンFL(フランカー)申驥世、NO8(ナンバーエイト)新里堅志、LO西野誠一朗(いずれも3年)ら接点に強い仕事人が揃う。
BKもSH(スクラムハーフ)後藤快斗、SO丹羽雄丸(ともに3年)がしっかりとパス、キックでゲームを組み立て、CTB(センター)徳山凌聖、WTB(ウィング)草薙拓海、FB(フルバック)古賀龍人(いずれも3年)らのランナーも揃っており、FW、BK全体でボールをつなぐスキルも高く、ディフェンスも強固だ。
だが、2月の関東新人大会は國學院栃木の堅守の前に敗れている。継続ラグビーとキックを上手く使って、先手を取って主導権を握っていきたい。そして、5度目の優勝と連覇がかかる決勝へと駒を進めたい。
準決勝の第2試合は、地元・大阪勢のBシード同士が激突する。準々決勝でライバルの東福岡(福岡)に競り勝った、優勝6回を誇る東海大大阪仰星。FWは共同キャプテンFL青野寛大、HO(フッカー)浜田素良、FL駒井良、LO百武聖仁(いずれも3年)、NO8米谷翔馬(1年)ら大型選手が揃う。
東海大大阪仰星はライバルの東福岡に勝ってベスト4
BKも共同キャプテンSO吉田琉生(3年)がキック、パスでゲームをコントロールし、CTB東佑太(2年)、FB隅田陸斗(3年)らのランも魅力。東海大大阪仰は、FW、BKとチーム一体となって攻める、守る意識も高く、接点での激しさも出てきた。大阪のライバルに勝利して3大会ぶりに決勝に進みたい。
対戦するのは大阪工大高時代を含めて優勝5回を誇る、攻撃ラグビーを信条とする常翔学園だ。準々決勝では大分東明(東明)に真っ向勝負で挑み、前半は先手を取られたが、強烈なスクラムで流れを呼び込み勝利した。また、2度インゴールに入られながらもトライをさせなかった粘り強いディフェンスも光った
FWの中心はやはりNO8井本章介(3年)。攻守に渡り前に出続け、キックにも長けたオールラウンダーだ。スクラムはPR(プロップ)佐々木大斗(3年)が引っ張る。
攻守に粘り強さを見せた常翔学園
BKは素早いディフェンスが持ち味で、好調のWTB正脇俊輔(3年)のスピードのあるランにも期待がかかる。常翔学園としては準々決勝同様に大阪の好敵手に粘り勝って、優勝した2012年度以来、12大会ぶりとなる決勝進出を目指す。
1月7日(火)の決勝に進むのは、どのチームになるのか。準々決勝も熱戦、接戦が大いに期待できるはずだ。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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