人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2025年1月3日

【ハイライト動画あり】シードの8校が激突、『桐蔭対決』は桐蔭学園が勝利。全国高校ラグビー大会 準々決勝

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

桐蔭対決となった大阪桐蔭 vs. 桐蔭学園

大阪・東大阪市花園ラグビー場で行われている「花園」こと、全国高校ラグビー大会はベスト8が出揃い、1月3日(金)は準々決勝の4試合が行われた。今年のベスト8には全てシード校が勝ち上がった。

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

  • 準々決勝

    J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中

第1試合は初のベスト4を狙う大分東明(大分)と、優勝5回の強豪・常翔学園(大阪第3)のBシード同士の激突となった。地元・大阪の常翔学園は前半2分にラックから展開し、高校日本代表候補でキャプテンのNO8(ナンバーエイト)井本章介が先制のトライを挙げた。

接点では互角以上だった大分東明

だが、接点で上回っていた大分東明はキャプテンのLO(ロック)石川波潤(3年)の連続トライで逆転に成功し、さらにカウンターからWTB(ウィング)下川悠輝(3年)のトライでリードを広げた。常翔学園もWTB正脇俊輔(3年)が前半終了間際にトライを返して、19-12と大分東明が1トライ差のリードで折り返す。

後半に入ると常翔学園はキャプテンのNO8井本が再びトライを奪い、2点差に追い上げた。9分、スクラムで優位に立った常翔学園は、再びWTB正脇のトライで、24-19と逆転に成功。そのまま粘りのディフェンスで大分東明に追加点を許さず、常翔学園が5大会ぶりの4強入りを果たした。

第104回全国高等学校 ラグビーフットボール大会

第2試合もBシード同士の対戦となり、東海大大阪仰星(大阪第2)と東福岡(福岡)の強豪が激突した。前半3分、1年生のNO8米谷翔馬のトライで先制した東海大大阪仰星は、FW(フォワード)、BK(バックス)一体となったアタックで高校日本代表候補のFL(フランカー)駒井良(3年)、CTB(センター)向井悠統(3年)と立て続けにトライを奪って、19-0とリードを広げた。

後半に入ると東福岡も意地を見せて、PR(プロップ)武田粋幸(2年)のトライで反撃。16分にはモールからHO(フッカー)須藤蒋一(2年)のトライで、5点差まで詰め寄った。

攻める東福岡だが1トライが遠かった

その後も東福岡はボールを大きく動かして逆転を狙ったが、東海大大阪仰星が粘り強いディフェンスで逃げ切り、3大会ぶりに準決勝へ駒を進めた。東福岡は12大会ぶりに4強入りを逃し、九州勢は準々決勝で姿を消した。

第3試合は大阪桐蔭(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)のAシード同士、『桐蔭対決』となった。大阪桐蔭は開始すぐに、WTB須田琥珀(2年)が相手のキックをチャージし、そのボールを押さえて先制のトライを挙げる。

3分にもFB(フルバック)吉川大惺が裏にグラバーキックを蹴り、そのボールからSH(スクラムハーフ)川端隆馬(3年)がトライを挙げて、14-0とリードする。だが、連覇を狙う桐蔭学園は焦ることはなく、ボールを動かし、16分にラックからPR石原遼(3年)がトライを返して7点差に迫った。

トライを挙げる桐蔭学園SO丹羽

後半に入って桐蔭学園は、SO(スタンドオフ)丹羽雄丸(3年)がキックを交えてアタックを展開。2分にはSO丹羽がトライを挙げて同点に追いつく。7分にはSO丹羽のキックパスからWTB草薙拓海(3年)、16分にはSO丹羽のグラバーキックを、交替したばかりのCTB坪井悠(2年)がトライを挙げ、24-16とリードを広げた。

その後も、規律良くディフェンスした桐蔭学園は相手に追加点を許さず、そのままノーサイド。2大会連続の準決勝進出を決めた。今シーズン、初めて15人制で黒星を喫した大阪桐蔭は15人制での高校「3冠」を達成することはできなかった。

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】準々決勝  大阪桐蔭 vs. 桐蔭学園

最後の第4試合は、Bシードの國學院栃木(栃木)とAシードの石見智翠館(島根)が対戦した。春の選抜では準決勝で対戦し、石見智翠館が勝っていた。

ディフェンスを武器とする國學院栃木は、前半4分に敵陣ゴール前5m付近の左中間ラックよりボールをつなぎ、最後はCTB根岸悠羽(2年)がトライを挙げて7点を先制した。その後は、スコアが動かないままハーフタイムを迎えた。

國學院栃木はモールで追加点

後半も拮抗した展開が続いたが、國學院栃木は武器であるモールで攻め込んで、17分にFL下境洋(3年)のトライで追加点を挙げた。石見智翠館はケガで先発を外れたキャプテンのNO8祝原久温(3年)も終盤に起用したがトライを奪えず敗退した。ディフェンスが光った國學院栃木が12-0で勝利し3大会ぶりのベスト4となった。

準々決勝の結果◆(☆:Aシード、★:Bシード)

●大分東明(大分★)19-24 常翔学園(大阪第3★)◯
◯東海大大阪仰星(大阪第2★)17-12 東福岡(福岡★)●
●大阪桐蔭(大阪第1☆)14-26 桐蔭学園(神奈川☆)◯
◯國學院栃木(栃木★)12-0 石見智翠館(島根☆)●

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

準々決勝でAシード2校が姿を消し、大阪2校、関東2校が4強入りを果たした。トップ4に残ったキャプテンにより再び抽選が行われ、1月5日の準決勝は下記のように関東勢、大阪勢同士が激突する。

◆1月5日(日)準決勝

・12:45 國學院栃木 vs. 桐蔭学園
・14:30 東海大大阪仰星 vs. 常翔学園

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ