人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
大阪桐蔭は今季無敗で優勝を飾るか?
「花園」こと、全国高校ラグビー大会は、年が明けてベスト8が出揃い、1月3日(金)は、第1グラウンドで準々決勝4試合が行われる。今年はAシード3校、Bシード5校の計8校とすべてシード校が勝ち上がった。
1月1日、ベスト8に勝ち進んだ各校のキャプテンによって抽選が行われ、準々決勝のカードは下記の通りとなった。
◆準々決勝 組み合わせ
・10:30 大分東明(大分/Bシード)vs.常翔学園(大阪第3/Bシード)
・11:55 東海大大阪仰星(大阪第2/Bシード)vs.東福岡(福岡/Bシード)
・13:20 大阪桐蔭(大阪第1/Aシード)vs.桐蔭学園(神奈川/Aシード)
・14:45 國學院栃木(栃木/Bシード)vs.石見智翠館(島根/Aシード)
攻撃力が持ち味の常翔学園
第1試合は大分東明(大分)と常翔学園(大阪第3)のBシード同士の激突となった。アタック力が持ち味の両校の対戦だけに、トライの取り合いとなりそうだ。
初戦となった2回戦で高鍋(宮崎)と26-26で引き分け、抽選で3回戦へと進んだ九州王者の大分東明。3回戦では國學院久我山(東京第2)を41-12と下して初のベスト8を決めた。巨漢PR(プロップ)平山風希(3年)やフィジー人留学生、両翼にランナーが揃うだけに攻撃力で相手に挑み、初のベスト4なるか。
一方、5回の優勝を誇る常翔学園は初戦で高知中央(高知)を81-14と圧倒し、3回戦では、Bシードの天理(奈良)を接戦の末、17-10と退けて、3大会ぶりのベスト8を決めた。キャプテンNO8(ナンバーエイト)井本章介(3年)が攻守の要で、FW(フォワード)、BK(バックス)一体となった攻撃ラグビーでトライを重ねたい。
前回準優勝の東福岡
第2試合もBシード同士の対戦となった。優勝6回の東海大大阪仰星(大阪第2)と、優勝7回を誇る、前回大会準優勝の東福岡(福岡)が激突する。東海大大阪仰星は初戦で佐賀工業(佐賀)にリードを許すも14-10と逆転勝ち。
3回戦は花園で4年連続の対戦となったノーシードの報徳学園(兵庫)を31-5と下して8強入り。ノーラックラグビーは健在で、FW、BK一体となったアタック、ディフェンスが持ち味だ。
一方、春の選抜でまさかの初戦敗退となった東福岡は、2回戦で光泉カトリック(滋賀)を47-3、3回戦で同じくBシードの茗溪学園(茨城)を41-28で下して、19大会連続のベスト8進出となった。接点の力強さと、グラウンドの幅を使った展開力が持ち味だ。
両校は花園で何度も対戦しており、これまで6勝4敗1分で、東海大大阪仰星が勝ち越している。なお、直近の対戦は101回大会の準決勝で、東海大大阪仰星が42-22で勝利している。
第3試合は大阪桐蔭(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)のAシード同士、『桐蔭』対決となった。今大会優勝候補筆頭の大阪桐蔭は、2回戦で長崎北陽台(長崎)を44-12、3回戦では倉敷(岡山)を69-0で勝利して、順調に勝ち上がってきた。
桐蔭学園は選抜とワールドユースのリベンジなるか
昨年度の王者・桐蔭学園も、2回戦で流通経済大柏(千葉)に48-7、3回戦は山梨学院(山梨)を46-0と零封し、こちらも安定して強さを見せてベスト8入りした。
春の選抜、ワールドユースも含めて15人制大会で「3冠」を狙う大阪桐蔭は、9人の高校日本代表がおり、今季は練習試合も含めて無敗。また、花園連覇を狙う桐蔭学園も高校日本代表候補が7人いる。
これまでの花園での通算成績は、桐蔭学園が4勝2敗とリードしており、前回大会で桐蔭学園が準決勝で対戦。25-0で勝つとそのまま優勝。対して、2018年度大会では大阪桐蔭が決勝で26-24と勝利して初優勝を飾っている。
今季、両校は2度対戦しており、春の選抜大会準決勝では13-7、サニックスワールドユース交流大会の決勝では17-15で、いずれも大阪桐蔭が僅差で勝利している。ともにFW、BKにタレントが揃う両チームだけに、今回もクロスゲームとなることは間違いない。
石見智翠館の祝原キャプテン
準々決勝最後の第4試合は、Bシードの國學院栃木(栃木)が、Aシードの石見智翠館(島根)にチャレンジする。
関東新人大会優勝、春の選抜大会ベスト4の國學院栃木は、持ち前のディフェンス力で、初戦となった2回戦で明和県央(群馬)を59-3、3回戦は優勝4回の京都工学院(京都)を21-5で破ってベスト8に進出した。
選抜大会準優勝で、キャプテンHO(フッカー)/NO8(ナンバーエイト)祝原久温(3年)を筆頭に、高校日本代表候補が7人いる石見智翠館は、初戦で尾道(広島)を23-0、3回戦で関商工(岐阜)を95-5と下し、Aシードの貫禄を見せて96回大会以来のベスト8に進出した。
ともに花園で2度目のベスト4を狙う両校は、春の選抜で対戦。石見智翠館が24-17で勝って決勝に進出した。攻撃力に長けている石見智翠館は、しっかりとチャンスでトライを重ねていきたい。一方、ディフェンスとモールに強みのある國學院栃木は、クロスゲームに持ち込みたいところだ。
4試合ともシード校同士の激突となっただけに、みどころの多い試合になることは間違いない。なお、1月3日の最後の試合の後には、ベスト4に残ったキャプテン4人により、5日の準決勝の抽選が行われる。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第2節-6 コベルコ神戸スティーラーズ vs. 横浜キヤノンイーグルス
12月29日 午後2:20〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第2節-3 埼玉ワイルドナイツ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
12月28日 午後2:15〜
-
第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 2回戦 2024/12/30 東大阪市花園ラグビー場 第1グラウンド
12月30日 午前9:25〜
-
第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 2回戦 2024/12/30 東大阪市花園ラグビー場 第3グラウンド
12月30日 午前9:25〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第2節-5 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ
12月29日 午後12:50〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第2節-1 ブラックラムズ東京 vs. 東京サンゴリアス
12月28日 午後12:50〜
-
第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦 2日目 2024/12/28 東大阪市花園ラグビー場 第1グラウンド
12月28日 午前9:55〜
-
ラグビー 全国大学選手権 24/25 準決勝-2 早稲田大学 vs. 京都産業大学
1月2日 午後10:00〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!