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花園ラグビー場第1グラウンド
12月27日に大阪・東大阪市花園ラグビー場で開幕した、104回目の「花園」こと、全国高校ラグビー大会。年が明けて2025年1月1日の元日は、3回戦の8試合が行われてベスト8が決まった。
第1グラウンドでは4試合が行われた。第1試合は前大会王者で、Aシードの桐蔭学園(神奈川)に、初めて16強入りした山梨学院(山梨)が挑んだ。
桐蔭学園は前半3分にSO(スタンドオフ)丹羽雄丸(3年)のPG(ペナルティゴール)で先制すると、キャプテンのFL(フランカー)申驥世(3年)など、前半で3トライを挙げ、20-0で折り返した。山梨学院がチャンスで得点を奪えずにいると、後半に入っても桐蔭学園がきっちりと好機で4トライを重ねて46-0で勝利した。
第2試合は、ノーシードながら3回戦に進んできた京都工学院(京都)が、春の選抜ベスト4のBシード國學院栃木(栃木)に挑んだ。
國學院栃木が、前半早々にスクラムから右に展開し、WTB(ウィング)家登正宜(2年)のトライで先制すると、さらに10分にモールからHO(フッカー)齋藤丈太郎(3年)が抑えて、14点をリードする。京都工学院はアタックを継続するが、得点を挙げることができずに前半を終えた。
後半にも國學院栃木はCTB(センター)福田恒秀道(2年)のトライでリードを広げ、持ち前のディフェンス力で京都工学院の反撃を、FL岡垣尊(2年)の1トライに抑えて21-5で勝利した。
第3試合は、優勝候補の筆頭で、Aシードの大阪桐蔭(大阪第1)に倉敷(岡山)がチャレンジした。
接点の圧力で上回る大阪桐蔭が前半から倉敷を圧倒し、WTB水島功太郎(3年)のハットトリックなど、計11トライを挙げて相手を圧倒。69-0で準々決勝進出を決めた。倉敷も何度か相手陣に攻め込んだが、トライを奪うことができなかった。
第4試合は常翔学園(大阪第3)と天理(奈良)の対戦。ともにBシードで優勝経験のある近畿勢同士の激突となった。
前半早々、ディフェンスでプレッシャーをかけた天理が、WTB坂田弦太郎(2年)のトライで先制したが、常翔学園も前半の終わりにSH(スクラムハーフ)元橋直海(2年)、WTB正脇俊輔(3年)のトライで、12-5と逆転に成功してハーフタイムを迎えた。
後半に入っても一進一退の攻防が続き、天理がラインアウトを起点にモールでHO稲塚潤(2年)のトライで追い上げたが、常翔学園は最後まで攻守に渡り攻めの姿勢を貫いて、CTB園田攻晴(3年)のトライで突き放して、17-10で勝利を収めた。
第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会
【ハイライト動画】3回戦 常翔学園vs.天理
◆第1グラウンド結果
○桐蔭学園(神奈川)46-0 山梨学院(山梨)●
●京都工学院(京都)5-21 國學院栃木(栃木)○
○大阪桐蔭(大阪第1)69-0 倉敷(岡山)●
○常翔学園(大阪第3)17-10 天理(奈良)●
第3グラウンドでも4試合が行われた。第1試合は國學院久我山(東京第2)と大分東明(大分)のBシード同士が激突した。
2回戦は高鍋(宮崎)と引き分け、抽選で3回戦に進んだ大分東明(大分)が、試合序盤からペースをつかむ。前半にWTB下川悠輝(3年)の連続トライなど、3トライを立て続けに奪った。
國學院久我山もLO(ロック)吉澤輝(2年)のトライで1本返したが、前半終了間際に大分東明が、SO石川徠人(3年)のトライで追加点をあげ、24-5と大きくリードしてハーフタイムを迎える。
後半に入っても大分東明はトライやPGで得点を重ねて突き放し、41-12で快勝。初の花園ベスト8入りを決めた。
第2試合は東海大大阪仰星(大阪第2)と、報徳学園(兵庫)。地元近畿の強豪同士のカードとなった。なお、両校の花園での対戦は4年連続となった。
FW、BK関係なくボールをつなぐ「ノーラックラグビー」が武器の東海大大阪仰星が試合開始直後に、HO今津虎之介(3年)のトライで先制すると、終始ゲームの主導権を握り、前半だけで4トライを重ねて24-0とリードした
後半、報徳学園もWTB長一輝(2年)のトライで一矢を報いたが、東海大大阪仰星がさらに1トライを重ねて31-5で快勝した。
第3試合は前回大会準優勝の東福岡(福岡)と、茗溪学園(茨城)が対戦。Bシード同士が激突した。なお、昨季も両校は対戦しており、東福岡が勝利していた。
東福岡は序盤からボールをつなぐアタックが機能し、WTB平尾龍太(2年)の連続トライなど、前半5トライを挙げて31-7とリードし、後半もHO須藤蒋一(2年)など、2トライを重ねる。一方の茗渓学園は、WTB大野陽世(3年)のトライなどで追い挙げたが及ばず、東福岡が41-28で勝利を収めた。
第4試合は9大会ぶりに3回戦に進出した関商工(岐阜)が、Aシードの石見智翠館(島根)にチャレンジした。
接点、展開力で上回る石見智翠館は、序盤からボールを動かし、WTB吉岡聖太(3年)、SO新井竜之介(3年)がそれぞれ2トライ挙げるなど、15トライでを圧倒。95-5で大勝した。関商工はNO8(ナンバーエイト)各務陽向(3年)が1トライを挙げるのがやっとだった。
◆第3グラウンド結果
○大分東明(大分)41-12 國學院久我山(東京第2)●
○東海大大阪仰星(大阪第2)31-5 報徳学園(兵庫)●
○東福岡(福岡)41-28 茗溪学園(茨城)●
●関商工(岐阜)5-95 石見智翠館(島根)○
3回戦8試合が終わり、ベスト8が出揃った。ノーシード校はすべて敗退し、Aシード3校、Bシード5校が準々決勝に進んだ。各チームの主将によって抽選された1月3日の対戦カードは以下の通りとなった。
◆準々決勝 組み合わせ
・10:30 大分東明(大分/Bシード)vs.常翔学園(大阪第3/Bシード)
・11:55 東海大大阪仰星(大阪第2/Bシード)vs.東福岡(福岡/Bシード)
・13:20 大阪桐蔭(大阪第1/Aシード)vs.桐蔭学園(神奈川/Aシード)
・14:45 國學院栃木(栃木/Bシード)vs.石見智翠館(島根/Aシード)
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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