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天理大戦でMVPに選出されたFL最上太尊(商3=仙台育英)
ラグビー全国大学選手権の準々決勝、関西王者の天理大学と24-21の接戦を繰り広げ、「正月越え」を決めた明治大学。1月2日、準決勝の舞台で戦うのは、昨年度の選手権王者・帝京大学だ。
関東大学対抗戦の帝京大戦では前半の入りに苦戦し、28-48と完敗。「自分たちのミスからゲームを崩してしまった」(右WTB/ウイング白井瑛人・商1=桐蔭学園)。
前節の天理大戦では前半は0点に抑えるも、後半終盤に連続失点するといった課題も見られた。「後半20分で結構(相手のペースで)やられたので、入りが良ければみんな波に乗れる。その導入のところをしっかりしたい」(左LO/ロック田島貫太郎・政経4=東福岡)。
今試合では、最後まで集中力を切らさず、明大ペースで試合を展開できるかが重要になってくるだろう。
一方、帝京大は準々決勝の慶應義塾大学戦で11トライを挙げ、73-24で快勝を収めている。80分間集中し続け、相手にスキを許さないプレーが、大差を付けられた要因に違いない。そして、帝京大の大きなストロングポイントと言えば、フィジカルを強みとしたパワフルなセットプレー。
だが、明大は前節の天理大戦でモールトライなどFW(フォワード)陣の活躍が光った。「セットプレーは非常に良かった。次に向けて満足せず、自分たちのスクラム、ラインアウトをやり続けることが大事」(HO/フッカー金勇哲・営4=大阪朝鮮)。
また、FWではHO西野帆平(文3=東福岡)が今試合でケガから復帰。テーマでもある『真っ向勝負』を体現し、帝京大の力強いセットプレーに対抗できるかに期待がかかる。
「HOとしてセットプレーのスローの部分の精度を良くして、スクラムの部分は相手をドミネートできるようにセットプレーから流れをつくりたい」(西野)。明大がこだわりを持つセットプレーは、今試合の勝利のカギを握るポイントの1つだ。
ボールキャリーをするSO伊藤龍之介(商2=國學院栃木)
そして、BK(バックス)でも左WTB(ウイング)海老澤琥珀(情コミ2=報徳学園)や、左CTB(センター)平翔太(商3=東福岡)などの主力選手が戻ってきた。
小村真也をはじめとする、帝京大BK陣の際立つ展開力に対して、天理大戦の前半で見せた気迫のディフェンスを今試合でも見せつけたい。「相手は強いが、自分たちのやってきたディフェンスをやれば止められる」(SH/スクラムハーフ柴田竜成・営3=秋田工)。
「明治のFWとBKの力を最大限に出せるような、とにかく堅いプレーで明治らしいラグビーをする」(海老澤)。紫紺戦士の『前へ』を体現する貪欲なプレーが今試合の勝利にもつながるはずだ。
「ラグビーは15人でやるスポーツ」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)。全員で一丸となり、昨年度王者へと挑む準決勝の舞台。
「昨年も負けた相手で、ジュニア戦とC戦は帝京大に勝ってくれたので、あとはAチームだけ。しっかり勝って決勝に行けるように頑張りたい」(右FL/フランカー福田大晟・商4=中部大春日丘)。
国立の地で紫紺の風を吹かせられるように。木戸組は決勝への切符をつかみに行く。
文:井垣友希/写真:井垣友希、久保田諒(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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