全国高校ラグビー大会が開幕。ノーシードながら伝統校や実力校が登場する27日（金）のみどころ

全国高校ラグビー大会が行われる「花園」

12月27日（金）から、大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に、高校ラグビー日本一を決める「花園」こと、第104回全国高校ラグビー大会が行われる。この大会には、各都道府県の代表51校（東京と北海道が2校。大阪が2校＋開催地枠で計3校）が出場する。

大会第1日の12月27日（金）には、ノーシード校の対決となる1回戦が、第1～3のグラウンドで計9試合行われる。試合前の10:00からは、メイングラウンドの第1グラウンドで開会式が行われ、11:00からは「U18花園女子15人制」の東西対抗も開催される。

◆第1グラウンド

・12:00　流通経済大柏（千葉）vs.富山第一（富山）
・13:25　日本航空石川（石川）vs.鹿児島実業（鹿児島）
・14:50　松山聖陵（愛媛）vs.佐賀工業（佐賀）

第1グラウンドでは3試合が行われる。12:00キックオフの第1試合は、30大会連続出場で前回ベスト8の流通経済大柏（千葉）と、ディフェンスに定評がある6大会連続16回目の出場の富山第一（富山）が対戦する。勝者は12月30日（月）にAシードの前回王者・桐蔭学園（神奈川）に挑む。

第2試合は能登半島地震の影響のため県外で練習する時期もあった日本航空石川（石川）が、2大会連続23回目の出場となる鹿児島実業（鹿児島）と対戦する。勝者は2回戦で関東大会Cブロック優勝、Bシードの國學院久我山（東京第2）と対戦だ。

そして、第3試合は四国王者で6大会連続の出場となった松山聖陵（愛媛）が、前大会ベスト4で今大会はノーシードとなった佐賀工業（佐賀）にチャレンジする。勝者は30日にBシードの東海大大阪仰星（大阪第2）と対戦する注目の組み合わせだ。

◆第2グラウンド

・12:00　青森山田（青森）vs.山梨学院（山梨）
・13:25　高鍋（宮崎）vs.札幌山の手（南北海道）
・14:50　明和県央（群馬）vs.遠軽（北北海道）

第2グラウンドでも3試合が行われる。第1試合は6大会連続6回目の出場となった青森山田（青森）と、ライバルの日川を下して2大会連続2回目の出場で、大会初勝利を目指す山梨学院（山梨）が激突する。勝者は30日に高川学園（山口）と秋田工業（秋田）の勝者との対戦。

第2試合は14大会連続32回目の出場で、伝統的に展開ラグビーに加え、今季はFW（フォワード）にも大きな選手が揃う高鍋（宮崎）が、2大会連続22回目出場となる日本代表リーチ マイケルの母校・札幌山の手（南北海道）と対戦する。勝者は30日に九州王者でBシードの大分東明（大分）にチャレンジする。

第3試合は3大会連続11回目の出場で、成田仁監督にとって最後の花園となる明和県央（群馬）と、2大会連続12回目の遠軽（北北海道）が対戦し、勝者は30日にBシードの國學院栃木（栃木）に挑む。

◆第3グラウンド

・12:00　高川学園（山口）vs.秋田工業（秋田）
・13:25　京都工学院（京都）vs.聖光学院（福島）
・14:50　報徳学園（兵庫）vs.仙台育英（宮城）

そして、第3グラウンドでも3試合が行われる。12:00に始まる第1試合は2大会連続2回目の出場を果たした高川学園（山口）が、東北大会優勝の秋田工業（秋田）に挑む。勝ったチームは30日に青森山田（青森）と山梨学院（山梨）の勝者と対戦する。

第2試合は現校名となってからは初の出場となり、前身の伏見工業時代を含めて9大会ぶりの出場となった京都工学院（京都）と、6大会ぶり2回目の出場で、元日本代表LO（ロック）宇佐美和彦コーチが指導する聖光学院（福島）が対戦する。勝者は30日にBシードの中部大春日丘（愛知）と激突する。

第3試合は9大会連続で50回目の出場となる報徳学園（兵庫）と、29大会連続となる仙台育英（宮城）との対戦となる。勝者は30日に、Bシードで選抜大会ベスト8の目黒学院（東京第1）と戦う。

1回戦でシード校は出場しないが、花園常連校やシード校に匹敵する力を持つチームが登場し、目の離せない1日となりそうだ。

文／写真:斉藤健仁