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石見智翠館NO8祝原にタックルに行く大阪桐蔭のCTB名取
12月27日から大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に、全国51校が参加して高校ラグビー日本一を決める「花園」こと、104回目の全国高校ラグビー大会が行われる。
今回は強豪チームで、個人的に注目している選手の名前を挙げていきたい(※校名の後ろのA:Aシード、B:Bシード)。将来、大学やリーグワンで活躍したり、さらには日本代表まで上り詰める選手が出てくるに違いない。
◆FWで注目したい選手
まず、FW(フォワード)第1列のPR(プロップ)から。Bシードの中部大春日丘のキャプテン川島大虎(3年)、原悠翔(3年/大阪桐蔭:A)、身長180cm、体重125kgの平山風希(3年/大分東明:B)、レイア・カイロス(3年/倉敷)、武田粋幸(2年/東福岡:B)、春名倖志郎(2年/京都工学院)に注目したい。
HO(フッカー)は、高山成王(3年/高鍋)、三浦颯太(3年/秋田工業)、2年生ながら高校代表候補に選ばれた堂薗尚悟(桐蔭学園:A)、須藤蒋一(2年/東福岡:B)らが、セットプレーの要を担う。
続いてはLO(ロック)では、諏訪賢介、大畠弘成(ともに3年/茗渓学園:B)、百武聖仁(3年/東海大大阪仰星:B)、田崎凛太郎(3年/長崎北陽台)、西野誠一朗(3年/桐蔭学園:A)、フィッシャー慶音(3年/目黒学院:B)、チトコ・フィリペ(3年/山梨学院)、泊晴理(2年/大阪桐蔭:A)、城内佳春(2年/天理:B)らがいる。
FL(フランカー)は、フィジー代表で活躍したペセリ・ヤトの弟、セニビツ イリエサ(3年/大分東明:B)、Aシードの桐蔭学園を引っ張る申驥世(3年)、山根風雅、山本力優(ともに3年/石見智翠館:A)、野口健(2年/流通経済大柏)らが、キャリーやタックルで会場を沸かすだろう。
目黒学院NO8ロケティ
NO8(ナンバーエイト)では、昨季は2年生ながら高校代表で活躍したアホ アントニオ(3年/青森山田)、同じく昨季は1年生で花園を沸かせたロケティ ブルースネオル(2年/目黒学院:B)や、Aシードの石見智翠館を引っ張る祝原久温(3年)、Bシードの名門・常翔学園キャプテンの井本章介(3年)、下田秩(3年/長崎北陽台)、大門一心(3年/大阪桐蔭:A)ら、各チームのボールキャリーが並び豪華だ。
◆名前を覚えておきたいBKの選手
続いてBK(バックス)。SH(スクラムハーフ)はAシードの2校、大阪桐蔭の川端隆馬、桐蔭蔭学園の後藤快斗(ともに3年)が、優勝の鍵を握るキーマンとなるだろう。
國學院栃木SO神尾
司令塔であるSO(スタンドオフ)は上田倭楓(3年/大阪桐蔭:A)、吉田琉生(3年/東海大大阪仰星:B)、神尾樹凜(3年/國學院栃木:B)、丹羽雄丸(3年/桐蔭学園:A)。また、杉山佑太朗(2年/京都工学院)は冷静な判断とゲームメイクが光る。
ミッドフィールドで攻守の要となるCTB(センター)、Aシードの大阪桐蔭はハードタックラーでキャプテンの名取凛之輔(3年)と、手崎颯志(2年A)が存在感を放つ。
Bシードでは、茗渓学園のキャプテン菊川逞(3年)、齋藤航(3年/國學院久我山)、深田衣咲(3年/東福岡)、福田恒秀道(2年/國學院栃木)、東佑太(2年/東海大大阪仰星)。ノーシードでも小野晏瑚(3年/城東)、阿塚心(松山聖陵2年)ら、有力選手が揃う。
夏のセブンズMVPの草薙(桐蔭学園)
最後にWTB(ウイング)/FB(フルバック)のバックスリー。WTBには夏のセブンズでMVPになった草薙拓海(3年/桐蔭学園:A)や、内田慎之甫(3年/佐賀工業)、久住誓蓮(3年/石見智翠館)がいる。
FB(フルバック)には、京都工学院のキャプテン広川陽翔(3年)、ナボリシ ラトゥ テビタ トゥイカウカウ(3年/開志国際)、永沢拓夢(3年/國學院栃木:B)、古賀龍人(3年/桐蔭学園:A)、半田悦翔(2年/東福岡:B)と、各チームのエース級の選手が揃う。
◆花園に出場する名選手の2世たち
また、今大会は日本代表やトップリーグで活躍した、名選手の2世選手も多く出場するので紹介する。
東福岡LO熊谷
國學院久我山のHO笠井大志(3年)の父は、元日本代表PR笠井建志氏(元東芝)、東福岡のLO熊谷鼓太郎(3年)の父は、元日本代表LOの熊谷皇紀(元NEC)だ。聖光学園1年のアニセ マウシオの父は、元日本代表で東芝ブレイブルーパス東京でプレーするLOアニセ サムエラ。
茗渓学園のSH辻武真志(2年)の父は、早稲田大学の監督も務めた元日本代表の辻高志氏(元NEC)で、報徳学園のFBタウファテビタ悦幸(3年)の父は、元日本代表のFLタウファ統悦氏(元近鉄)だ。
他にも札幌山の手LO吉川昌宗(3年)の父は、朝日大学の監督を務める吉川充氏(元ヤマハ発動機)、流通経済大柏のフォラウ隼人(2年)の父は、FLフォラウ愛世氏(元NECなど)、2年のCTBナモア・フェレティリキ・サーフの父はワテソニ・ナモア氏(元三洋電機)。
桐蔭学園ではNO8新里堅志(3年)の父が、新里二郎氏(元東芝)で、FB脇翔太(2年)の父は、脇健太氏(元サントリー)だ。また、山梨学院のSH松隈孝信(3年)の父は、松隈孝三氏(元クボタ)。
日本航空石川のSO小嶋眞心(3年)の父は、小嶋孝夫氏(元ホンダ)。東海大大阪仰星のNO8駒井良(3年)の父は、駒井克信氏(元ワールドなど)で、常翔学園のLO藤宗磨の父は藤高之氏(元神戸製鋼)である。
優勝争いに注目が集まる中、将来の日本ラグビーを担う才能溢れた選手たちの躍動にも注目してほしい。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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