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ラグビー コラム 2024年12月10日

コベルコ神戸スティーラーズ、神戸にとって特別な年に優勝を誓う。リーグワン開幕前会見

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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左からレニーHC、、レタリック、李、弘津TD 写真提供:コベルコ神戸スティーラーズ

12月21日(土)から開幕する「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」。12月7日(土)、昨季、惜しくも5位とプレーオフ進出を逃したコベルコ神戸スティーラーズが兵庫県・神戸市内のKOBELCOスポーツパークで、シーズン開幕前記者会見を行った。

会見前にはディビジョン2の花園近鉄ライナーズとプレシーズンマッチを行い、若手選手にもチャンスを与えて、30人以上の選手を起用し、36-36の引き分けだった。

記者会見の登壇者は弘津英司チームディレクターと、就任2シーズン目となるデイブ・レニーDOR(ディレクターオブラグビー)/HC(ヘッドコーチ)、共同キャプテンのLO(ロック)ブロディ・レタリックと、日本代表のSO(スタンドオフ)/FB(フルバック)李承信の2人。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25

まず今季、新たに就いた弘津チームディレクターは「チームはこの9月から本格的に活動をスタートした。新しい選手、新しいスタッフも入り、日々ハードなトレーニングを行っている」。

「リーグワンも4シーズン目に入ったということで、各チームのレベルも上がっている。厳しい戦いになると思うが、一丸となって戦いに臨んでいきたい。また、今季は阪神淡路大震災が発生してから、ちょうど30年を迎え、我々にとっても特別なシーズンになるので、リーグワンで初優勝し、応援してくださるみなさまと喜びを分かち合いたい」と挨拶した。

続いて、就任2シーズン目となる名将レニーHCが「今季は自分たちにとって阪神淡路震災から30周年という、本当に特別なシーズンになる。そこに向けての時間も過ごしているし、チームカルチャーを構築する時間もしっかり費やした。自分たちのレベルも、昨季よりさらに上げていくことに一番注力している」。

「2週間後の静岡ブルーレヴズとの開幕戦を楽しみにしているが、ビジターなので恐らくチャレンジングなゲームになると思う。チームは、昨季の開幕前の状態よりも良い状態にある。今日の花園近鉄ライナーズとの練習試合でも、30人以上の選手を試合に出すことができたし、来週の三重ホンダヒートとの試合を経た上で開幕に向かいたい」と話した。

ライナーズとは引き分けたが、レニーHCは「シーズンが開幕したら、自分たちにとって一番の選手を出さないといけない。ベストの選手がしっかりと60分、80分としっかりコンビネーション合わせた上でプレーできることで、変わってくると思う」と自信をのぞかせた。

また新加入選手の中で、指揮官が名指ししたのはスコットランド代表経験のあるHO(フッカー)ジョージ・ターナーだった。「彼は見ていて本当に楽しむことができるスペシャルな選手だと思う。能力も高いし、フィジカル的にも高い」と期待を寄せた。

コベルコ神戸スティーラーズ会見

続いて、昨年に引き続き共同キャプテンの1人となった、元オールブラックスのLOレタリックが、「シーズンが始まることは本当に楽しみ。チームとして10週間近く、一緒に練習しているが、昨季から学んだ内容を、どれだけ今季に活かしていけるか」。

「その部分に関しては、昨季からの成長もそうだが、ミスをしたところをどれだけ修正していけるかに重きを置いて取り組んでいる。学んだことをしっかり積み重ねて、それを形にすることによって、良いシーズンにできると思う。自分たちはしっかり、成長し続けることを止めないようにしていきたい」と意気込んだ。

どんなラグビーをしたいかという質問に対して、レタリックは「どんなエリアであっても、チャンスがあれば絶対プレーすることは忘れずに戦いたい。1つ、昨季との違いを見せたいところは、ディフェンスの部分」。

「どれだけ相手にプレッシャーをかけて、自分たちのアタックに変えるチャンスを作っていけるか。このプレシーズンを通して自分たちのフォーカスする内容の1つだったし、その部分は昨季との違いを見せていきたい」と話した。

今季から共同キャプテンとなったSO/FB李は、ケガ人の関係で、開幕からはひとまず10番としてプレーする予定だという。李は「良い準備ができているし、昨季から新体制となり、自分たちのラグビーを経験して、より今季の自分たちがどういうラグビーをしないといけないのかという部分が、クリアになってチームも良い状態になっている」。

「シーズンを通して、自分たちがどういうチームにならないかを自問自答しながら、キャプテンとしてリードしていきたいし、シーズン通して1試合1試合しっかり勝ち切って成長していけるようにシーズンを過ごしたい」。

「目標はもちろん優勝だし、それに向けて、シーズン中もチームとしても個人としてもできるように、まずは開幕のブルーレヴズ戦に向け100%準備しているので、必ず勝ち切りたい」と語気を強めた。

6月から9月までエディー・ジャパンで主力として躍動した李。その経験をどうチームに還元していくのか。李は「テストマッチで、あれだけのプレータイムを経験できるのは、良い経験になったし、10番、そして15番としてプレーできたのは自分の自信になった」。

「特にフィジカルやスピードで強度が高いし、求められるスキルや一瞬の判断は、試合をしていく中で手応えがあった。神戸ではシーズンの最初は10番でプレーすることになると思うが、周りに対する要求や、いろいろなポジションを経験して得た知識を意識しながら成長していきたい」と振り返った。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25

今季は阪神大震災から30年を迎える。神戸出身の李は「自分たちが今、自由にスティーラーズのラグビーができているのは、当時の方々のおかげだと思っている。(チームディレクターの)弘津さん含めて先輩方が築き上げてくれたものが自分たちに受け継がれている」。

「震災から30年、チームも神戸のために勝利したいという気持ちも強いし、優勝することによって、よりスティーラーズを知ってもらい、ラグビーを知ってもらう方々が増えると思う。そういった意味でも、すごく大きな理由があるので、今季は特に優勝したい思いは強い」と前を向いた。

今季は神戸にとっても、スティーラーズにとっても特別なシーズンを迎える。2年目の世界的名将レニーHCの指導の下、毎試合、成長を遂げてリーグワンで初優勝し、神戸に優勝カップを持ち帰りたい。

文:斉藤健仁/写真提供:コベルコ神戸スティーラーズ

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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