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ラグビー コラム 2024年12月4日

昨季から20人を入れ替えた三重ホンダヒート、栃木への移転に向け飛躍を誓うシーズン。リーグワン開幕前イベント

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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青山で行われた三重ホンダヒートのイベント

12月3日(火)、ディビジョン1で2シーズン目を戦う三重ホンダヒートが東京の『Hondaウエルカムプラザ青山』で、『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25シーズン』開幕に向けた所信表明イベントを行った。

メディアだけでなく、ファンも参加したイベントには、小澤学執行役常務兼三重ホンダヒート最高顧問、前田芳人GM(ゼネラルマネージャー)、キアラン・クローリーHC(ヘッドコーチ)が参加。

また、選手はPR(プロップ)藤井拓海キャプテン、古巣に戻った元日本代表WTB(ウイング)/FB(フルバック)レメキ ロマノ ラヴァ、新人のSH(スクラムハーフ)北條拓郎(天理大学)、FL(フランカー)ワイマナ・カパ、アルゼンチン代表のパブロ・マテーラの5人が登壇した。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25

冒頭で小澤執行役常務が、「(栃木に移転する予定の)2026-27シーズンに日本一というのは、無謀なチャレンジに思えるかもしれないが、Hondaは高い目標を掲げて努力する、どんな逆境にあっても諦めない、そしてその努力は必ず勝利という形で報われるということを信じる強さといったDNAを有する」。

「今シーズンは『"BIND" All Dreams』という行動指針を設定した。昨シーズンの悔しさを糧に、果敢にチャレンジを続けていく。ホンダヒートの意志と、応援してくださる皆さんの心を結束することで、夢を信じる力を証明してまいります」と挨拶した。

続いて、チームを率いて2シーズン目となるニュージーランド人のクローリーHCが登壇し、「昨シーズンはチャレンジングな1年だった。大敗が続いたが、それでもシーズンが進むにつれて、パフォーマンスは上がってきた」。

キアラン・クローリーHC

「そして、プレシーズンを通して、上位と戦うためのフィジカルを鍛えてきた。今シーズンは新しい選手も増え、チーム内の競争力も上がった。課題だったディフェンスも、今シーズンはリーグ屈指のディフェンス力のあるチームになるために、規律や一貫性も出していきたい」。

「クオリティの高い選手、コーチングスタッフがリーグワンに集まっていて、とてもエキサイティングなリーグになっている。そのリーグに良い選手を送り込むのが自分の仕事だと思っている。そして、(プレーオフ進出の)『トップ6』を狙いたい」と語気を強めた。

引き続き、前田GMと選手5名が壇上に上がった。前田GMは、「今シーズンは選手、スタッフを大幅に入れ替えた。特にフィジカル、セットピースの部分を磨いてきた」と話した。

そして、2026-27シーズンを目処に、創部からホストとしてきた鈴鹿を離れて、栃木へ移転することについて、前田GMは、「63年、鈴鹿でやってきて、ホンダヒートが、皆さんにようやく定着したチームになったと思っていたが、このような(移転という)判断になった」。

「栃木はバスケットボールやサッカーなど、スポーツが根付いている土地柄。そこにラグビーを根付かせることは大変だが、やっていきたい。鈴鹿をセカンダリーホストとして、年間に数試合は帰ってきたい」と話した。

PR藤井拓海キャプテン

今シーズンからキャプテンを務めることになったPR藤井は、「キャプテンに就任した当初はプレッシャーを多少感じていたが、リーダー陣の力も借りながら、チームをみんなで作る楽しさを感じている。全員でハードワークして、練習を積み重ねているので、開幕が楽しみな気持ちでいっぱい」と前を向いた。

SH北條拓郎

昨シーズン、アーリーエントリーで、すでに6試合に出場した天理大学出身のSH北條は、「ホストで全勝したい。試合で安定したパフォーマンスが出せるようにしたい。個人としても負けず嫌いなので、日本一、世界一のSH目指してがんばりたい」と意気込んだ。

4シーズンぶりにホンダに復帰したWTB/FBレメキは、「4年ぶりに鈴鹿に帰ったらバイパスができていて、練習に行くのが5分くらい早くなった。チーム最年長になるが、中身はまだ16歳(笑)」。

WTB/FBレメキ ロマノ ラヴァ

「若い選手に負けないように、練習からスタンダードを引っ張っていきたい。ホストで全勝したい。そうすればトップ6も見えてくる。そのためには『ヒーター(ヒートのファン)』の応援が必要」と話した。

現役のアルゼンチン代表で、今年のワールドラグビー「ベスト15」にも選出されたFLマテーラは、「昨シーズンはワールドカップでケガをしてしまい、シーズン序盤は出場できなかった」。

FLパブロ・マテーラ

「苦戦を強いられるチームに貢献できず、歯痒い思いでいっぱいだった。今シーズンはアルゼンチン代表でも良い結果を残せて、コンディションも良い状態で開幕から臨めることがうれしい」と笑顔で語った。

そのマテーラとともに、FW(フォワード)リーダーを務めるFLカパも「チームが掲げるスローガン『Rise Up』の通り、自分もやっていきたい。開幕が楽しみ」と語った。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25

20人の選手がチームを去り、新たに20人の選手がチームに加わった。クローリーHCは「今シーズンは自分もプレシーズンからチームを作っていくことができた。(昨季11位で)入替戦に出ているチームが、トップ6に入ることは難しいだろうが、ハードワークを重ねていけば実現できると信じている」と自信をのぞかせた。

ディビジョン1での2季目に挑む三重ホンダヒート

三重ホンダヒートの初戦は、今シーズンのリーグワン開幕戦となる。12月21日(土)午後12:10からホストの三重県『三重交通Gスポーツの杜鈴鹿』にリコーブラックラムズ東京を迎える。

「開幕戦に勝つ自信は100%ある」とFLマテーラが話すように、ディビジョン1でのホスト初勝利を挙げて、そのまま上昇気流に乗ることができるか。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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