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ラグビー コラム 2024年11月25日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、スクラムとディフェンスで慶應義塾大学を圧倒。101回目の早慶戦に勝利。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ディフェンスをブレイクするPR亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)

ラグビー関東大学対抗戦も終盤にさしかかり、タフな試合が続く中、早稲田大学は宿敵・慶應義塾大学との一戦に臨んだ。

101回目となる今節の早慶戦。伝統ある試合を一目見ようと、約1万5千人もの観客が会場に足を運び、大きな盛り上がりを見せた。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

早大は序盤からセットプレーで相手を圧倒しチャンスを得ると、次々と得点を重ねていく。ミスからPG(ペナルティゴール)を1本沈められてしまったものの、計5トライを挙げ、38-3とリードを広げて前半を折り返す。

しかし、後半は両者ともにミスが続き、なかなかスコアが動かない拮抗した展開に。それでもスクラムで優位に立った早大は、さらに3トライを追加。最終スコア57-3で勝利し、対抗戦・優勝へ王手をかけた。

試合は早大のキックオフで幕を開ける。開始からスクラムで相手ペナルティを誘発し、チャンスを得た早大であったが、慶大の粘りのディフェンスを前にトライを取り切ることができない。

7分、早大に好機が訪れる。慶大のオフサイドの反則から早大は3点を狙う。しかし、精密なCTB(センター)野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)のキックは左に外れ、先制点とはならない。

力強いランニングを見せるHO佐藤

早慶戦の難しさを感じさせるような立ち上がりとなったが、直後の10分、WTB(ウィング)田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)がライン際で起点を作ると、SO(スタンドオフ)服部亮太(スポ1=佐賀工)からの鋭いパスでHO(フッカー)佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が抜け出す。

LO(ロック)米倉翔(スポ2=福岡・修猷館)からのラストパスを受け取ったNO8(ナンバーエイト)鈴木風詩(社4=国学院栃木)がゴール左へ飛び込んだ。

攻撃を牽引したLO米倉

13分には、慶大のハイパントを服部が冷静に処理。田中健が持ち前の身のこなしの良さで相手ディフェンスを軽やかに交わし、ビックゲイン。SH(スクラムハーフ)細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)が素早く捌き、最後は服部自らインゴールを叩き割った。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

【ハイライト動画】慶應義塾大学 vs. 早稲田大学|101回目の対戦は早稲田の圧勝

17分、慶大にフェーズを重ねられ、たまらず反則を犯してしまった早大。PGを沈められ、14-3と得点を許してしまったが、ここで流れを渡すことなく猛攻を仕掛ける。27分、早大は服部の「50:22」からモールトライに成功。さらに立て続けに2トライを追加し、38-3と大きく点差をつけて前半を終えた。

慶大ボールで始まった後半だが、互いにミスが重なり、膠着した展開が続く。そんな均衡状態を破ったのは早大だった。10分、敵陣5mのマイボールラインアウトから早大はテンポの良いアタックを継続。

敵陣奥深くでフェーズを重ねると、最後はSO服部からロングパスを受け取ったWTB田中健がゴール右隅へトライした。続く22分には、HO佐藤主将のラインブレイクから一気に敵陣まで侵入することに成功。

服部が大外で待っていたWTB池本晴人(社2=東京・早実)へ正確なキックパスをつなぎ、そのままグラウンディング。50-3とリードを47点に広げる。そして、試合終了間際にもFW(フォワード)が体を当て続け、ゴールライン目前まで攻め込む。

FB矢崎由高(スポ2=神奈川・桐蔭学園)、HO安恒直人(スポ4=福岡)と右に素早く展開し、最後はCTB福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)がダメ押しのトライ。57-3で対抗戦・連勝記録を6に伸ばした。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

伝統の一戦で大差をつけて勝利を収めた早大。「トライラインを割らせないという強い思いを持ってプレーできていることが、今日の結果につながった」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が評するように、今季力を入れてきたスクラムとディフェンスで慶大を圧倒し、ノートライに抑えたことは大きな成果と言えるだろう。

一方で「後半のきつい時間になるにつれて、乱れが出てしまったシーンがあった」(佐藤)。次戦は宿敵・明治大学との大一番。80分間、いかに精度高くプレーし続けられるかが勝利のカギとなるだろう。対抗戦優勝、そしてその先の『荒ぶる』獲得へ、赤黒戦士の躍動に期待が高まる。

文:安藤香穂/写真:村上結太、大林祐太(早稲田スポーツ新聞会)

ラグビー 関東大学対抗戦2024

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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