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ラグビー コラム 2024年11月20日

【ハイライト動画あり】明治大学、選手のコメントで振り返る帝京大学戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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2トライを挙げた白井

関東大学対抗戦、明治大学の第5戦は、昨年度の全国大学選手権王者・帝京大学戦。11月のテーマである『タイト』を掲げ、因縁の相手との大一番に臨んだ。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

試合開始早々帝京大にビッグゲインを許し、不安の残る立ち上がりに。前半6分に先制トライを奪われると、14分にはゴール前の連続攻撃から失点し、早くも14点のリードを許す展開になった。

「いきなりトライを取られて、焦って前のめりになって、エリアマネジメントもしっかりできなかった」(FB/フルバック金昂平・政経4=大阪朝鮮)。

ボールキャリーをする金昂平

流れが帝京大に傾きかけた18分、SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(商2=国学院栃木)のハイパントキックからチャンスを得るも、帝京大の堅守に阻まれ得点できず。

3トライ目を奪われた直後の25分には、キックチャージから敵陣ゴール前でチャンスをつくったものの、ブレークダウンのわずかな綻びからターンオーバーを許し、好機をモノにすることはできなかった。

「(帝京大の)フィジカルが僕たちよりも1段階レベルが高い中で、2対1の場面を作れなかったところが大きかった。1人1人のボールセキュリティーの部分が甘かった」(右WTB/ウイング白井瑛人・商1=桐蔭学園)。

ゴールラインが遠い明大は32分、敵陣22mライン付近のラインアウトから連続攻撃を左右に展開。左にボールを回し右CTB(センター)秋濱悠太(商4=桐蔭学園)がギャップを突き、サポートについていた白井がボールを受け取りインゴールに飛び込んだ。

このまま得点を重ねたい明大だったが、その後は2トライを立て続けに奪われ、7-33の大量ビハインドで試合を折り返す。

後半も最初に帝京大に得点を許したものの、後半9分に明大の見事な攻撃が光った。敵陣中盤から攻撃を20フェーズに渡って継続。着実に前進すると、左でパスを受けた白井がディフェンスを次々といなし、インゴールにグラウンディング。

「点差がついたが、明治としても終われなかった。明治のプライドを体現できた」(白井)。

14分に帝京大に再び失点するも、明大は集中力を切らさなかった。19分、敵陣ゴール前のラインアウトモールから右に攻撃を展開し、金昂が大きくスワーブしてインゴールを陥れた。

「BK(バックス)同士の勝負は自信があって、敵陣深くで絶対に取って帰りたいっていう気持ちがあった」(金昂)。

試合終了間際には、ラインアウトモールを押し込み金勇哲(営4=大阪朝鮮)がグラウンディングしノーサイド。後半は明大が気を吐いたが、前半の差を縮めることはできなかった。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

【ハイライト動画】帝京大学 vs. 明治大学|明治、後半反撃するも帝京が勝利

宿敵相手に悔しい敗戦となった明大。前半は帝京大の激しいフィジカルに苦戦し、大きくリードを奪われる形となったが、後半は攻守で修正力を見せた。「後半の集中力を前半から出さないと全く意味がないと思うので、前半の入りからできるようにしたい」(左WTB海老澤琥珀・情コミ2=報徳学園)。

その中でも、課題だったスクラムでは大きな成長が見られた。「帝京の組み方は、早稲田との試合も、今まで組んだ試合も、全部見返してみんなで対策してきた。そこの部分はうまくはまったので大きな収穫だった」(右PR/プロップ倉島昂大・営4=桐蔭学園)。

対抗戦最終戦は、100回目を迎える早明戦。早稲田大学は帝京大相手に先制点から一気にゲームを支配し、ダブルスコアで勝利を挙げた。タレントぞろいのBK陣を軸としたスピード溢れるアタックと、堅実な守りを兼ね備えた総合力の高いチームだ。早明戦でも、先制点が試合展開の大きなカギを握るだろう。

「今までやってきたことにフォーカスして、自信を持って、自分たちのラグビーを貫き通すことを、自分が中心にやっていきたい」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎・文4=常翔学園)。

試合後、選手たちの目には光るものがあった。しかし、まだ戦いは終わっていない。悲願の日本一『奪還』へ、前へ進み続けるしかない。この悔し涙が、必ずこの先の栄冠につながると信じている。

文:晴山赳生/写真:久保田諒、森口絵美理(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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