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ラグビー コラム 2024年11月13日

花園近鉄ライナーズ、元オールブラックスのアキラ・イオアネらの新戦力を加え、1年でのディビジョン1復帰を目指す

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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新入団選手が顔を揃えた(写真提供:花園近鉄ライナーズ)

4シーズン目を迎える「NTTジャパンラグビー リーグワン」は、12月21日(土)に開幕する。

昨季、ディビジョン1で最下位。入替戦で浦安D-Rocksに敗れ、今季はディビジョン2で戦うことになった花園近鉄ライナーズが、11月12日(火)に、東大阪市花園ラグビー場で、開幕前記者会見を行った。

登壇者は前田隆介GM(ゼネラルマネジャー)、向井昭吾HC(ヘッドコーチ)の首脳陣2人。そしてオールブラックス経験のあるNO8(ナンバーエイト)アキラ・イオアネ、SO(スタンドオフ)ウィル・ハリソンの新外国人選手の2人。

さらに日本国内のチームから移籍した、LO(ロック)/FL(フランカー)ミッチェル・ブラウン(元・横浜キヤノンイーグルス)、LOサム・ジェフリーズ(元・NECグリーンロケッツ東葛)、PR(プロップ)岡本慎太郎(元・静岡ブルーレヴズ)。

SO丸山凜太朗(元・トヨタヴェルブリッツ)、FB(フルバック)雲山弘貴(元・東京サントリーサンゴリアス)、セブンズ日本代表経験のあるCTB(センター)ティモ・スフィア(元・北海道バーバリアンズ)の新加入8選手だった。

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元指揮官で今季新たに就任した前田隆介GMが挨拶し、「今シーズンはディビジョン2での戦いとなるが、選手、スタッフ全員で戦っていく。選手たちは目指すラグビーを毎試合オールアウトして見せてくれると信じている」と言葉に力を込めた。

ライナーズを率いて2シーズン目となる向井HCは「昨シーズンはトライを取れなかったので、今季はオールアタックで行く。昨季はミスやペナルティも多かったので、それを減らし、相手より早く動くトレーニングをやってきたので、ゲームでそれを出していきたい」と話した。

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今季の最注目は、父もかつて日本でプレーした、ニュージーランド代表21キャップを持つNO8イオアネだ。向井HCも、「チーム内にはディフェンスを切り裂く選手が少ないので、ボールを一番近くで持って、前に進めるプレーを望んでいる」と期待を寄せた。

そのイオアネは、「まず、ひたすらアタックし続けるアタッキングラグビーを実現したい。このチームでの自分の役割は、若手選手の成長をサポートし、自分自身もプレーでインパクトを与えることだ。1週間、週末の試合でチームがベストのパフォーマンスを出せるように、練習でもサポートしたい。ファンにはディフェンスでもアタックでも、アグレッシブに激しく行くところを見てほしい」と意気込んだ。

また、SO丸山とFB雲山の2人の若手有望株は、出場機会を求めて花園に新天地を求めた。SO丸山は、「ディビジョン1に上がるためにハードワークする。スペースを見る能力が自分の強みなので、それを見てほしい」と話した、

FB雲山は「得意のキックで貢献してほしいと言われて、このチームに来た。結果にこだわってやっていきたい。ディビジョン2で圧倒的に勝って、ディビジョン1に昇格したい。ランコース、ランを見てほしい。向井HCも元FBなので色々と話しながらやっている」とそれぞれ話した。

さらにSOハリソンは、「プレシーズンが長く、暑い中ハードワークしてきた。ワクワクするようなラグビーを見せたい」。LO/FLブラウンは、「情熱的なライナーズファンに花園で会うのが楽しみ。ワークレートでチームに貢献したい」。LOジェフリーズは、「ディビジョン1に上がるために乗り越えなければならない壁はたくさんあるが、(入替戦の)5月まで戦えるようにビルドアップする」。

PR岡本は「地元の関西に戻ってこられてうれしい。スクラムで貢献したい。自分の持っているものを全て出す」。CTBスフィアは「ハードなトレーニングを重ねてベストを尽くす。インサイドでのプレーを見てほしい」とそれぞれが意気込みを語った。

向井HCは、「今シーズンはセットプレーを安定させて、ブレイクダウンを制したい。ブレイクダウンでも勝たないといけない。また、アタックの回数を増やして、ペナルティを減らす」。

「マインドでも勝ちたいというマインドをもっともっと作っていきたい。1シーズンでディビジョン1に復帰し、ずっとディビジョン1でプレーし続けられるチームにしたい」と今シーズンに賭ける思いを話した。

また、向井HCは「ファンに来てもらって感動する試合にしていきたい。熱さを感じてもらって、また来たいと思ってもらえる、そういうサイクルを作っていきたい」と前を向いた。

ディビジョン1復帰を目指す(写真提供:花園近鉄ライナーズ)

ライナーズの開幕戦は、12月21日(土)、ホストの東大阪市花園ラグビー場で、豊田自動織機シャトルズ愛知を迎える。今季、8チームが参戦するディビジョン2で、ディビジョン1との入替戦に出場できるのは上位2チームのみ。

向井HCの下、新加入選手と既存の選手たちが力を合わせて、ラナーズはしっかりとディビジョン2で上位2チームに入り、入替戦でのディビジョン1昇格を目指す。

文:斉藤健仁/写真:

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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