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ラグビー コラム 2024年11月9日

花園を懸けた決勝戦。目黒学院vs.成城学園、國學院大學久我山vs.早稲田実業。全国高校ラグビー大会 東京都予選

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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全国高校ラグビー大会 東京都決勝

11月に入り、全国の各地で「花園」こと、104回全国高校ラグビー決勝が行われる中、11月10日(日)、東京・秩父宮ラグビー場では、東京都花園予選第1地区、第2地区の決勝2試合がそれぞれ行われる。

東京都の決勝の対戦カードは以下の通りとなった。

・第1地区決勝:午前11:30 目黒学院vs.成城学園
・第2地区決勝:午後 1:20 國學院大學久我山vs.早稲田実業

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

新人戦では國學院久我山に、決勝で敗戦したものの、春の関東大会予選で東京を制した目黒学院が第1シードとなり、第1地区の決勝に進んだ。花園で5回の優勝を誇る目黒学院は、春の選抜大会でベスト8に進出しており、5年連続23回目の出場権を得れば花園でのシードが決まる。

準決勝は東京高校に、57-17で勝利した目黒学院。準決勝でもハットトリックを達成した、1年から大活躍している高校代表候補NO8(ナンバーエイト)ブルースネオル・ロケティ(2年)を中心に、運動量豊富なLO(ロック)フィッシャー慶音(3年)、1年のシオネ・フォノヘマといったFWのフィジカル、推進力が武器だ。

またFW(フォワード)、BK(バックス)ともに接点、ディフェンス力も高く、SH(スクラムハーフ)渡邉幹太(2年)、キャプテンSO(スタンドオフ)石掛諒眞(3年)といったハーフ団が、しっかりとキックを交えてFWを前に出したいところだ。

対するランニングラグビーをモットーとする成城学園は、準決勝で東京朝鮮に52-5で勝利して、3年連続4回目の決勝進出を果たした。花園には1935年、1946年に2度出場している古豪で、東京都の新人大会で3位となり、春の選抜には推薦で初出場を果たすなど経験を積んできたチームだ。

FWはキャプテンで高校代表候補のNO8染谷昌宏(3年)、PR(プロップ)荒川豊和、川村巧(ともに3年)のリーダー陣が引っ張る。BKはタレントが揃い、SH黒尾洸太(3年)や、高校代表候補のSO井手晴太、FB仲西祐太(ともに3年)がアタックをリードする。なお、FB仲西は仲西拓監督の息子であり、親子鷹でアップセットを狙っている。

今年、両校は2度対戦しており、目黒学院がともに40点以上挙げて勝利している。目黒学院としては、FWの力強いプレーで前半からトライを重ねて主導権を握っていきたいところだ。一方、成城学園は、FWがしっかりハードワークし、いかに失点を減らし、展開ラグビーで好機をものにしていきたい。

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

第2地区は近年ライバルとして、しのぎを削っている花園優勝5回の名門で、2大会ぶり44回目の出場を狙う國學院久我山と、2大会連続9回目の出場を目指す早稲田実業の激突となった。

國學院久我山は、準決勝では本郷を64-0で寄せ付けず、決勝に進出した。FW、BKともに力があり、総合力に長けている。HO(フッカー)笠井大志、LO森将太郎(ともに3年)の高校代表候補の2人や、NO8宮本大地(2年)のFW陣のセットプレーで圧力をかけたい。

BKはキャプテンであり、高校代表候補のCTB(センター)齋藤航(3年)を筆頭にSH石岡温、SO松下亮介(ともに3年)を中心に、しっかりスペースを攻めていきたいところ。

一方の早稲田実業は準決勝で明治学院東村山を35-5で下して決勝に進んだ。BKには高校代表候補のキャプテン・山口滉太郎、園部心大(ともに3年)のCTB(センター)陣、1年生SO中山大翔、夏の高校生セブンズで全国ベスト4進出に貢献した1年のWTB(ウィング)飯泉敢太などアタックセンスに長けた選手が揃っている。

BKにいいボールを供給する、そしてセットプレーで対抗するためにもやはりFWのPR高野凌世、LO田島壱拳、FL高橋玄、池田健晟、NO8佐藤一道といった3年生の奮闘にかかっていると言えよう。

今年、両校はすでに2回対戦しており、ともに國學院久我山が26-10、26-14で勝利している。國學院久我山としては、FWでプレッシャーをかけつつ、接点のファイトで勝って試合をコントロールしたい。早稲田実業は、FWが接点、セットプレーでファイトし、先制点から試合のペースを握り、3度目の正直で勝利したところだ。

花園出場がかかった大一番、第1地区決勝の目黒学院vs.成城学園、第2地区決勝の國學院大學久我山vs.早稲田実業はともに、秩父宮ラグビー場でキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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