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ラグビー コラム 2024年11月1日

80分の充実見せたい明大。筑波大は、攻守を整備して勝利へのプランを遂行する

ラグビーレポート by 田村一博
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ノックアウト形式の全国大学選手権での戦いが始まるのは、両校とも早くて12月14日とまだ先だ。しかし、負けられぬ戦いは始まっている。

開幕からここまで4戦全勝の明大と、3勝1敗の筑波大。大学日本一を狙う両校は、できる限り関東大学対抗戦Aを上位で終え、大学選手権でできる限り有利な枠に入りたい。
11月3日(土)の秩父宮ラグビー場で、紫根とスカイブルーのジャージーが激突する。

同日おこなわれる2試合のうちの第1試合だ(11時30分開始)。14時キックオフの第2試合では、帝京大早大が戦う。

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U20日本代表に複数の選手たちを送った明大は、春季交流大会や夏合宿の試合で負けが込むことがあった。しかしシーズンに入って、調子を上げつつある。
前戦は10月12日、太田市運動公園陸上競技場でおこなわれた立教大戦。その試合で明大は、26-15と前半は突き放せなかった。
しかし、80分が過ぎた時には57-15の快勝だった。

その試合を終えて神鳥裕之監督は、試合への入りを反省しながらも、「80分の試合の中で修正できたところに成長を感じた」と前向きにとらえた。
後半は相手に得点を与えなかった。指揮官はその点に触れ、「前半はうまくいかないことに対して必死になり過ぎてリズムを崩しましたが、後半は落ち着いて戦えた」。

 

NO8木戸大士郎主将も、前半を「ディシプリンと、ディテールに沿ってやることが乱れた」と反省。後半は「八幡山グラウンド(での練習)でやったことを出していこうと声を掛け合ったことで自分たちのラグビーができた」と振り返った。

筑波大戦には立教大戦とほぼ同じメンバーで臨む。先発で変更があるのは6番のみ。今回は最上大尊がキックオフから暴れる。
SO伊藤龍之介が巧みなゲームコントロールを見せてくれるだろう。前戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(2トライ)に輝いたWTB海老澤琥珀も先発。積極的に走り、チームを前に出すはずだ。

筑波大は、22-30と敗れた青山学院大戦(9月29日)で出た課題を修正し、その成果を次戦、10月20日の日体大戦で確認した。
その試合は62-7と、9トライを奪っての快勝だった。

青山学院大に敗れる前週、筑波大は立教大戦にも29-23と苦戦した。その2試合を振り返った嶋崎達也監督は、「両方の試合とも、うまく戦えなかった理由は敵陣に入った後の攻撃にあった」と分析し、そこの改善に注力したという。

簡単に言えば、多くのオプションを用意し過ぎたことが裏目に出た。
「なので、日体大戦は、ある程度やることを絞り込んで戦いました」と話す。
それが奏功したけれど、メンバー交代によりコミュニケーションが弱くなり、思い通りにいかなくなった時間帯もあった。パワーもスピードもある明大が相手となれば、80分間集中することが勝利の条件となる。

明大戦には、日体大戦とほぼ同じFWで挑む。セットプレーで互角に戦ってくれれば、自分たちのスタイルに持ち込むことができる。指揮官は、「やってくれると信じています」と期待を込めて送り出す。

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BKは少しメンバーが代わったことで、強みにも変化が出る。
日体大戦ではWTBだった濱島遼が13番に入り、飯岡建人が14番を任された。キャプテンの中野真太郎も23番でメンバーに戻った。

嶋崎監督は明大の秘める力を、「小さな綻びをいっきに得点にまで持っていける力がある。勢いをつけさせたらいけない」と警戒する。
整備したアタックを披露するためにも、ディフェンスが鍵を握る。

「濱島は小さいけれど体を張れる選手。中野も同じです。どんどん体を当てていってくれると思います」
そうやってボールを取り返せば、スピードのある飯岡が生きる。走り切れる選手だ。チャンスに取り切る勝負強さを見せたい。

SO楢本幹志朗の左足からのキックを効果的に使い、敵陣で激しく戦うこと。そして、セットプレーで反則をしない。
勝利の鉄則を徹底する80分とできるか。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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