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ラグビー コラム 2024年10月21日

【ハイライト動画あり】関西王者・京都産業大学が高い決定力!立命館大学も80分ファイト。2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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平野龍(京都産業大学)

チャンスをモノにできるか。

10月20日(日)、静岡・エコパスタジアムで行われた2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ、3勝(勝点15)の京都産業大学と3敗(勝点1)の立命館大学は、その差がスコアに表れたようだった。

立命大は開始早々に相手陣でアタック。しかし順目の3フェーズ目で圧力を受けてターンオーバーを許す。

さらに開始2分のファーストスクラムで、京産大にペナルティを奪われ(コラプシング)、最初のチャンスを失ってしまう。

しかし立命大は、モールの攻守に秀でる。自陣22mに下がった立命大だが、全国屈指の強力FWを誇る京産大のモールを止めてみせた。

が、この日は自陣で多発したペナルティ(ノット・ロールアウェイ等)が痛かった。止めてもペナルティで相手攻撃が続き、モール起点でHO李淳弘にショートサイドを急襲されて先制トライ(前半6分)を浴びた。

 

立命大は直後、京産大の看板であるスクラム・バトルで、ペナルティを奪取する。ここで相手ゴール前ラインアウトに侵入するが、痛恨のノットストレート。ふたたび得点チャンスを逃してしまう。

逆に京産大は決定力が光った。

決定力を左右するのは、プレッシャー下でのプラン遂行力だろう。立命大の的確タックルを受けながらも、フィジカルバトルでじわり前進できる京産大は、基本プレーを着実に重ねてプレー精度を保った。

そしてこの日2本目のスクラム・ペナルティを奪った京産大は前半15分、WTB小林修市が2トライ目を奪取。

チャンスで獲りきると京産大と、獲りきれない立命大。さらにモールでも1トライ(前半23分)を重ねた京産大が21-0とリードを広げる。

立命大、大きなチャンスは前半26分。

敵陣コーナーに入り、敵陣ゴール前ラインアウトの得点機。ボール確保からモールを組み上げて前進。バックスも入って総力戦でのモール勝負となったが、ここは京産大FWが止めきり、チーム初トライはならなかった。

京産大はLOソロモネ・フナキ を表(キャリアー)と裏(おとり)で使い分けるなどし、立命大DFを攪乱していく。

ラグビー 関西大学リーグ2024

【ハイライト動画】京都産業大学 vs. 立命館大学

相手FWをラックに寄せると、最後はFB奈須貴大が波状攻撃の流れから4本目。決定力で違いをみせ、前半4連続トライで28-0で折り返した。

立命大待望の初得点は、京産大FL伊藤森心の2連続トライで0-42となった59分だった。

高橋 謙(立命館大学)

立命大は敵陣スクラムからWTB西村長が相手9番の内側を突破。敵陣22mに入るとクイックテンポで左隅へ。WTB高橋謙がスペースのあった左隅に飛び込み、セットプレーから2フェーズで取り切った。

残り約20分で35点ビハインド(7-42)。

敗色濃厚な状況ではあったが、賢明なディフェンスを続けていた立命大に流れは傾く。

初トライ直後、京産大が中盤でノックオン。このターンオーバーから敵陣で攻撃開始。FWユニットのショートパスからNO8生島拓海がロングゲインし、観客席が沸く。

さらにゴール前スクラムを経て、最後は途中出場したSH福本颯翔が右大外にポジショニングしたLO本郷正人へ飛ばしパス。2連続トライを浴びせた。

エナジーアップした立命大は堅守で失点を許さない。HO大本峻士、FL吉川大智、途中出場組では橋本凌、谷田樹飛らフレッシュなFW陣が、京産大の強力FWを押し戻す。最終盤のピンチもCTB西村長が、インゴールで技ありトライセーブをみせた。

しかしセットプレーの安定性、攻守のプレー精度で勝る京産大。

後半41分にはモールが“走って”有無をいわせぬ7本目。懸命な立命大ディフェンスを集団プレーで破り、47-12で開幕4連勝を飾った。

 

まずは大学選手権出場3枠の獲得へ一歩前進した京産大。次節(第5節)以降はいよいよ暫定トップ4との3連戦。

11月4日の相手は、3勝1敗で4位(勝点16)の近畿大学と激突。結果次第で首位を譲ることになる緊張感が続く。

一方、4連敗となった立命大の次戦は同4日、大学選手権出場への道が断たれた4敗で最下位(8位、勝点0)の同志社大学。初勝利をかけた重要な一戦がやってくる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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