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慶應義塾大学vs.帝京大学
9月に開幕した関東大学ラグビー対抗戦も中盤戦を迎えている。10月20日(日)、群馬・太田市運動公園陸上競技場で、昨季の王者で開幕3連勝中の帝京大学に、2連敗でいまだ白星のない慶應義塾大学が挑む。
帝京大学は開幕から日本体育大学戦は67-6、青山学院大学戦は40-5。そして、立教大学戦は85-7で快勝し、3連勝を飾った。開幕から2試合は力強いラグビーがあまりできなかったが、立教大学戦はセットプレー、接点で相手を圧倒し、相馬朋和監督は「青木惠斗キャプテンを中心に、帝京らしい試合をしてくれた」と称えた。
一方の慶應義塾大学は、初戦は筑波大学に12-34、2試合目の明治大学に7-52と敗れて連敗を喫して、この試合が3試合目となる。キャプテンHO(フッカー)中山大暉(4年)は「自分たちがやるべきことは、相手陣22mに入った後の得点力だと思うので、王者(帝京大学)に対戦するマインドを忘れずにやっていきたい」とこの1ヶ月間、準備を重ねてきた。
帝京大学の相馬監督は、快勝した前節からFW(フォワード)1名、BK(バックス)1名の計2名の先発メンバーを変更した。FWはLO(ロック)蔵森晟(3年)がベンチに下がり、控えから1年の坪根章晃(東福岡)が上がった以外の7人は同じだった。
帝京大学
第1列はPR(プロップ)平井半次郎(4年)、森山飛翔(2年)とHO(フッカー)當眞蓮(4年)の3人。もう1人のLOは副将の本橋拓馬(4年)、バックローはFL(フランカー)青木恵斗キャプテン、グアイニ優人(ともに4年)、NO8(ナンバーエイト)カイサ・ダウナカマカマ(2年)の3人となった。
BKを見てみると、ハーフ団は変わらず副将のSH(スクラムハーフ)李錦寿(4年)と、U20日本代表経験のあるSO(スタンドオフ)大町佳生(3年)のコンビ。CTB(センター)は前節メンバー外だった久木野太一(4年)が12番に入り、今年のU20日本代表で活躍した上田倭士(2年)が13番に下がった。
WTB(ウィング)には前節トライを挙げた森寛大(4年)と生田弦己(3年)、FB(フルバック)には前節、初先発だった石原幹士(2年)がそのまま入った。
蔵森以外の控えにはHO知念優来(4年)、PR梅田海星(4年)、松原結生(3年)、FL森元一気(4年)、SH上村樹輝(4年)、高本とむ(リコーブラックラムズ東京)の弟・WTB高本とわ(2年)、とWTB青柳龍之介(4年)が入った。
一方、慶應義塾大学の青貫浩之監督は先発メンバーをFW1名、BK3名の計4名を変更。FWは左LOの中矢健太(4年)がメンバー外となり、矢崎隼太(3年)がベンチから昇格した以外の7人は前節と同じだった。
慶應義塾大学
FW第1列はキャプテンHO中山大暉を筆頭に、PR成田薫、吉村隆志(いずれも4年)の3人。もう1人のLOは浅井勇暉(4年)、バックローは1年のFL中野誠章(桐蔭学園)、FL田沼英哲(4年)、NO8冨永万作(4年)とお馴染みの布陣となった。
BKは大きくメンバーとポジションを変更した。SO大川竜輝(3年)がメンバー外となり、SH橋本弾介(3年)とハーフ団を組むのは、和田康二GMの甥っ子・1年のSO健太郎(清真学園)となった。
CTBはU20代表経験のある今野椋平(3年)が12番で復帰し、山本大悟が1つ下がって13番を務める。WTBは廣瀬暸(4年)と、開幕から2試合はFBで先発していた1年の小野澤謙真(静岡聖光学院)が14番に入り、最後尾のFBに前節メンバー外だった伊吹央(4年)が入った。
ベンチメンバーの顔ぶれも大きく変わり、HO山田空太(4年)、1年のPR井吹勇吾(桐蔭学園)と浦城尚生(慶應義塾)、LO長瀬穰一郎(4年)、1年のFLキーヴァーブラッドリー京(常翔学園)、副将のSH小城大和(4年)、CTB中矢健太(4年)、WTB石垣慎之介(3年)と3人の1年生が入った。
ラグビー 関東大学対抗戦2024
両者の対戦は、過去3年は帝京大学が64-14、57-14、64-14と快勝しているが、2019年と2020年は慶應義塾大学が29-14、30-27と連勝している。
帝京大学としては前節同様に接点、セットプレーでプレッシャーをかけて前半からトライを重ねて主導権を握っていきたい。慶應義塾大学は伝統的な武器であるディフェンスと、得点源であるモール、PG(ペナルティゴール)でしっかり得点を重ねて僅差に持ち込みたいところだ。
帝京大学はすでに開幕4連勝している明治大学に並ぶためにも、しっかりと勝利したいところ。慶應義塾大学は開幕3戦目にして、王者・帝京大学相手に今秋、初白星となるか。慶應義塾大学vs.帝京大学の対戦は、10月20日(日)午後2:00にキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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