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ラグビー コラム 2024年10月18日

終盤のディフェンス修正し今季初勝利を狙う日大。流経大は、最後まで攻め続ける意志で臨む

ラグビーレポート by 田村一博
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開幕から3連敗の日大と1勝2敗の流経大が戦う。
関東大学リーグ戦1部も中盤戦。10月20日、群馬県の太田市運動公園陸上競技場が舞台だ。
11時30分のキックオフとなる同試合のあとには、関東大学対抗戦Aの帝京大×慶大が14時からおこなわれる。

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日大にとって、この試合で今季初勝利を得るか逃すかは、大きな意味を持つ。
勝てば、全国大学選手権出場の望みは残る。敗れたら、入替戦も頭の隅に浮かんでくる。

初戦の法大戦では、48点を奪いながら50失点で敗れた。続く大東大戦に17-35と敗れた後、東海大から31点を挙げる一方で62点と大量失点を喫した。

FL四宮勇斗主将は過去3戦を振り返り、後半20分からのディフェンスの脆さを課題に挙げる。選手間のコミュニケーションが崩れてしまう傾向がある。
例えば前戦の東海大戦。後半20分過ぎまで31-43だった。そこから3トライを追加された。

その試合(9月29日)から3週間ぶりの実戦となる流経大戦に向け、課題の修正に取り組んできた。
春夏と、走り込んできたからフィットネスには自信がある。前へ出ながらプッシュアウトするスタイルの防御を最後まで遂行したい。

四宮主将は、流経大のパワーと個人技を警戒する。
NO8のティシレリ・ロケティを前に出せばチーム全体が勢いを増すだろう。7番の自分も含むバックローが働いて、相手FWを前に出さないつもりだ。

6番の森天(もり・そら)は、小柄ながらチームナンバーワンと評価されるハードタックラー。8番で先発する神崎朝飛も、1年生ながら責任感の強い選手で、よく体を張る。主将は、3人で先頭に立ち、流経大FWを止めるつもりでいる。

SOの先発には好調の宮崎悠馬が入った。キックが伸び、落ち着いたゲームメイクを見せる司令塔だ。
CTBには前戦欠場の副将、ジョアペ・ナコが戻った。

佐川大樹、筒井晴太郎の両WTBと、FB半田翔彰が揃うバックスリーに自信を持つ。四宮主将は、「FWが踏ん張れば自慢のバックスが躍動してくれるはず」と話す。勝利へのイメージを最後まで遂行したい。

今季のチームスローガンは「ONE BIG」。大きなひとつの塊として、大きな目標に向かう思いが込められている。
初勝利のカギは、まさに一体感の継続だ。

流経大は東洋大に24-27と敗れた試合から2週間ぶりの実戦となる。
多くの選手が卒業したFWがスクラムで押された前戦。なかなか勢いのあるプレーを継続できなかった。この試合でも、できるだけ敵陣で戦い、アタック時間を増やすことが勝利への条件となる。

 

開幕から1年生が多く出場して来た今季。しかし、この試合でルーキーは、FWに入った3人だけ。HO土方倖矢、LOジェイデン・ポットゥギター、FL佐藤椋介という若き力が、チームに勢いを与える、ダイナミックなプレーを見せるだろう。

LOのシンクル蓮主将は、前戦の東洋大戦で敗れた後、「よく戦えていたのに後半は反則で攻める機会を失ってしまった」と悔やんだ。
今季唯一の勝利となっている関東学院大戦は、勝負所で規律を守れたことが白星につながった。日大戦ではそこに焦点を置いて、自分たちのスタイルを出し続けたい。

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チーム内ではポジション争いがおこなわれており、毎週のように、スタメンが変わっている。
若い選手も多いから、主将は「厳しい時間帯では上級生が積極的に判断して動いていこう」と呼びかける。

3年生以下が主体性を持って行動してくれているのは頼もしい。その中で、SO佐々木開やFB中村楓馬ら4年生が、チームを前へ出したり、攻撃をフィニッシュさせる役を担う。
試合を重ねるごとにチームの結束は高まっていくだろう。

流経大にとっては、上位進出のために絶対に負けられない一戦。『ALL IN』のスローガン通り、すべてを出し切って目の前の1勝をつかみにいく。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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