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ラグビー コラム 2024年10月10日

サクラフィフティーン、2024年の最終戦でウェールズ代表と対戦。ラグビーWXV2024 15人制ラグビー女子国際大会 WXV2

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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サクラフィフティーン

1年後にイングランドで開催されるラグビーワールドカップ2025に出場する、「サクラフィフティーン」こと、女子15人制ラグビー日本代表(世界ランキング11位)は、南アフリカで開催されている国際大会のディビジョン2に相当する「WXV2」に参戦している。

ラグビーWXV2024 15人制ラグビーユニオン女子国際大会 WXV2

日本代表は9月27日の1試合目は南アフリカ代表に24-31、先週の2試合目はスコットランド代表に13-19と惜しくも敗れて勝利を手にすることはできていないが、勝ち点3で6チーム中5位につけている。

レスリー・マッケンジーHC

指揮官であるレスリー・マッケンジーHC(ヘッドコーチ)は「ディフェンスで固くいけたところは収穫になり、自信になった。セットプレーが確実に思えることは有利さにつながっている。それによってキックゲームやアタックのマインドセットに強い気持ちを持つ土台になっている」と自信を口にしている。

ラグビーWXV2024 15人制ラグビーユニオン女子国際大会 WXV2

10月11日(金)に最終戦となる第3戦で、今大会の初白星を目指す日本代表は、今大会未勝利で、6位のウェールズ代表(世界ランキング10位)と激突する。マッケンジーHCは、スコットランド代表戦から、FW(フォワード)1名、BK(バックス)1名を入れ替えた。

ウェールズ代表戦メンバー

FWでは、HO(フッカー)谷口琴美が先発に復帰し、公家明日香がベンチに下がった。BKは7人制日本代表としてパリ五輪に出場したWTB(ウイング)松田凜日がコンディション都合でメンバー外となり、松村美咲が先発に復帰した。それ以外の13名は3戦連続での先発となった。

FW第1列はイングランドでもプレーしていたPR(プロップ)加藤幸子と、北野和子、HO谷口の3人。LO(ロック)は佐藤優奈と吉村乙華のコンビ。バックローにはキャプテンFL(フランカー)長田いろはと川村雅未、NO8(ナンバーエイト)には2試合連続トライを挙げたベテランの齊藤聖奈が入った。

3試合連続のトライを狙うNO8齊藤

ハーフ団には、2017年ワールドカップのベストフィフティーンにも輝いたSH(スクラムハーフ)津久井萌と、キックによるゲームコントロールに長けたSO(スタンドオフ)大塚朱紗と経験値の高い2人が入った。

ラグビーWXV2024 15人制ラグビー女子国際大会 WXV2

【ハイライト動画】日本女子代表 vs. スコットランド女子代表|

CTB(センター)は弘津悠と、ブランビーズ(オーストラリア)でのプレー経験もある古田真菜の2人、WTBは左足のキックが武器の今釘小町と松村、FB(フルバック)には西村蒼空が入った。

先発に復帰した19歳の若きWTB松村

ベンチにはPR峰愛美、PR永田虹歩、LO/FL細川恭子、FLンドカ ジェニファ、SH阿部恵、CTB小林花奈子、イングランドでもプレーしたSO山本実が控える。

「今週も良い準備ができている」と話すマッケンジーHCは、「(過去2試合)上手くできているところは、もう一度しっかりやっていくことが必要。テリトリーをコントロールして正しいエリアで戦うことができないと代償を払うことになる」。

「規律の部分もしっかり守っていかないといけない。また、アタックではゲームのテンポを上げていきたいが、ボールを手にしたときに丁寧にやっていかないといけない」と意気込んだ。

一方、オーストラリア代表(世界ランキング7位)に5-37、イタリア代表(同9位)に5-8と惜敗し2連敗となったウェールズ代表は勝ち点1で最下位に沈んでいる。なお、ウェールズ代表は今年のシックスネーションズは、1勝しかできず最下位だったが、昨年は3位だった。

イアン・カニンガムHCは、イタリア代表戦からFW2名、BK1名と計3名の選手を入れ替えた。

FWは先週、リザーブに入っていた元トンガ代表の父を持つ21歳のPRシシリア・トゥイプロトゥが、ドンナ・ローズに替わって3番に入り、75キャップのHOカーリス・フィリップスとPRグウェンリアン・ピアースとともに第1列に並ぶ。

LOはナタリア・ジョンと、ジョージア・エヴァンスに代わって理学療法士の資格も持つアビー・フレミングが5番に入った。バックローはFLアレックス・カレンダー、アリーシャ・バチャーズ、NO8ベサン・ルイスが引き続き務める。

BKは負傷のSOルージュ・ジョージから、7人制のイギリス代表も兼ねるSOケイリー・パウエルとなり、SHケイラ・ベヴァンとハーフ団を組む。CTBはハンナ・ブラックと、キャプテンのハンナ・ジョーンズの2人、バックスリーも変わらず、WTBネル・メトカーフ、カリス・コックス、7人制のイギリス代表でプレーするエースのFBジャスミン・ジョイスが入った。

リザーブにはHOモリー・リアードン、PRメイジー・デーヴィス、ローズ、LOエヴァンス、FLケイト・ウィリアムズ、SHシアン・ジョーンズ、CTB/SOロビン・ウィルキンズ、FBコートニー・カイトが控える。

カニンガムHCは「今週は自分たち自身に焦点を当て、自分たちが得意とするプレーと、イタリア代表戦後に修正すべき点を洗い出した。テストマッチのラグビーはプレッシャーを点に変えることが重要だ」。

「我々はこれまでのテストマッチで、十分なチャンスを作ってきたが、日本代表戦では相手陣内でゴール前に入った際に、より確実に得点する必要がある。両チームとも、最高の形でシーズンを終えるためには、勝利が必要だと思っているので、エキサイティングなテストマッチになるだろう」と語気を強めた。

日本代表とウェールズは近年2度対戦しており、2017年は日本代表がウェールズ代表の若手チームと対戦して52-10で勝利したが、2021年は敵地で5-23と敗戦している。

ウェールズ代表はもちろん、FWのフィジカルは強く、BKもオフロードパスをつなぐ意識も高い。サクラフィフティーンとしては、先週同様、粘りのディフェンスを見せ、勝負どころでしっかりトライを重ねることができれば、十分に勝機を見いだすことができよう。

「WXV2」の最終戦はサクラフィフティーンにとって、2024年のテストマッチのラストマッチでもある。ランキングが上位のウェールズに競り勝ち、白星で今年を締めくくることができるか。

試合は10月11日(金)午後4:00(日本時間午後11:00)に、南アフリカ・ケープタウンのアスローン・スポーツスタジアムでキックオフされる

文:斉藤健仁/写真:(C)JRFU

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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