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キックでのゲームコントロールに長けたSO大塚 写真:(C)JRFU
1年後にイングランドで開催されるラグビーワールドカップ2025に出場する、「サクラフィフティーン」こと、女子15人制ラグビー日本代表(世界ランキング12位)は、先週から南アフリカで開催されている国際大会のディビジョン2に相当する「WXV2」に参戦している。
10月5日(土)に第2戦が行われ、「WXV2」で最もランキング上位に位置する5位のスコットランド代表に挑む。
先週、9月27日(金)に行われた開幕戦は、ケープタウンで地元の南アフリカ代表(世界ランキング11位)と対戦した。先制したが、ミスからのトライが響き、逆転され、惜しくも24-31で敗戦した。ただ、4トライ以上と、7点差以内の敗戦で勝ち点2を得た。
開幕戦後、敗戦したものの「大きくて重い南アフリカを相手に、私たちの磨いてきたフィジカリティとラインスピード、タックルはお見せできた」と話した日本代表レスリー・マッケンジーHC(ヘッドコーチ)は、その南アフリカ代表戦からFW(フォワード)1名、BK(バックス)1名を変更した。
女子日本代表メンバー
FWは、HO(フッカー)谷口琴美がベンチに下がり、公家明日香が先発する。BKはWTB(ウイング)松村美咲がメンバー外となり、7人制日本代表としてパリ五輪に出場した松田凜日がスターターとなった。
それ以外の先発13人は同じで、フロントローはイングランドでもプレーしていたPR(プロップ)加藤幸子と、北野和子の2人。LO(ロック)は佐藤優奈と吉村乙華のコンビ。バックローにはキャプテンで、ワールドカップに2度出場している長田いろはとFL川村雅未、NO8(ナンバーエイト)には開幕戦で2トライを挙げたベテランの齊藤聖奈が入った。
開幕戦で2トライを挙げたNO8齊藤 写真:(C)JRFU
BK(バックス)はSH(スクラムハーフ)に、2017年ワールドカップのベストフィフティーンにも輝いた津久井萌と、キックによるゲームコントロールに長けたSO(スタンドオフ)大塚朱紗と経験値の高いハーフ団。
ラグビーWXV2024 15人制ラグビー女子国際大会 WXV2
【ハイライト動画】南アフリカ女子代表 vs. 日本女子代表|
CTB(センター)は弘津悠と、ブランビーズ(オーストラリア)でのプレー経験もある古田真菜の2人、もう1人のWTBは今釘小町と、FB(フルバック)は西村蒼空が務める。リザーブには、PR峰愛美、PR左高裕佳、LO/FL向來桜子、FLンドカジェニファ、SH阿部恵、CTB小林花奈子、イングランドでもプレーしたSO山本実が控える。
パス、キャッチといった基本スキルの徹底が得点力の向上につながっているというベリック・バーンズ コーチは「大きな挑戦になると理解している。スコットランド代表は、WXV2で一番強いチームのうちの1つ。世界ランキングを見ても良い挑戦になる。選手もしっかり努力しているし、今週も準備をしっかりしている」と話した。
オンラインの会見に出席する左からバーンズコーチ、峯、津久井
アタックを引っ張るSH津久井萌は、「格上のチームとの対戦なのでチャレンジングになるが、日本で準備していたことを出して勝てるようにしたい。キャッチとパスの精度に集中したいのと、どうやって相手のディフェンスに穴を開けるかなど考えてプレーしたい」冷静に話した。
チーム最年少の控えPR峰愛美「相手のFWはラインアウトのディフェンスも上手いので、スピードを意識して、モールでは低さにこだわってやっていきたい。また接点のオーバーの質にこだわっていきたい」と語気を強めた。
第2戦は先発に上がったWTB松田
一方、今年のシックスネーションズで4位だったスコットランドは、第1戦のイタリア代表戦では19-0と快勝し、好スタートを切った。
「開幕戦は後半ベンチから出てきた選手のパフォーマンスも良く、23人全員が良かった。ワールドカップを1年後に控えて、スコッド全体で戦っていかなければいけない」と話したブライアン・イーソンHCは、FW4名、BK2名の先発を入れ替えたが、チームの中軸のメンバーは変わらず、ベテランと若手のバランスの取れた編成を組んできた。
FWの第1列はPRアン・ヤングが控えに回り、リア・バートレットが1番に入り、HOラナ・スケルドン、3番がクリスティン・ベライルと、昨年日本代表と対戦した顔ぶれとなった。LOは、4番はフィアナ・マッキントッシュに替わってルイース・マクミラン、5番にはサラ・ボナーが入った。
FLはキャプテンのレイチェル・マルコムと、レイチェル・マクラクランに替わりアレックス・スチュワートのコンビ、NO8はイーヴィー・ギャラガーがベンチに下がりジェイド・コンコールが先発に上がった。
BKは、SHケイティ・マティンソンとバイスキャプテンのSOヘレン・ネルソンの2人でハーフ団を形成する。CTBは、イタリア代表戦で12番をつけてプレーしたメリル・スミスが13番に入り、12番にはリサ・トムソンがスターターに上がった。
WTBはフランチェスカ・マクギーが引き続き11番を背負い、コーリー・グラントに替わってローラ・ロイドが先発し、FBクロエ・ロリーが引き続き15番を務める。
ベンチにはHOエリス・マーティン、PRリサ・コックバーン、LOエヴァ・ドナルドソン、SHレイア・ブレブナーホールデン、CTBエマ・オーア、WTBルシア・スコットが入った。
イーソンHCは「日本のようなチームを攻略していくのには時間がかかる。南アフリカ戦でもフィジカルな相手に、日本はスピードで非常にタフに戦っていた。とてもスキルが高く、ボールを動かすのが上手だ。私たちはプレッシャーをかけて自分たちのラグビーをしていきたい」と意気込んだ。
チームを引っ張る長田主将 (C)JRFU
2019年11月、日本代表はアウェイで初めてスコットランド代表と対戦し、24-20で勝利したが、2021年はスコットランド代表が36-12でリベンジを果たした。また、昨年の「WXV2」では、前半こそ7-7の同点だったが、後半はスコットランド代表が5トライを挙げて38-7と快勝している。
12位のサクラフィフティーンにとっては格上とのチャレンジ、スピードと粘り強いディフェンスで常に先手を取っていきたいところだ。
ともに「WXV2」の2試合目となる、日本代表vs.スコットランド代表は、10月5日(土)午後2:00(日本時間午後9:00)に、南アフリカ・ケープタウンのアスローン・スポーツスタジアムでキックオフされる。
文:斉藤健仁/写真:(C)JRFU
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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