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ラグビー コラム 2024年9月26日

連覇を目指す東芝ブレイブルーパス東京、今季もリーチ マイケルがキャプテンに就任

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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左から薫田GM、リーチ 主将、ブラックアダーHC

9月26日(木)、東芝ブレイブルーパス東京が練習を公開。荒岡義和社長、薫田真広GM(ゼネラルマネージャー)、トッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)、そして今シーズンもキャプテンを務めることになったFL(フランカー)リーチ マイケルが報道陣に対応した。

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昨シーズン、14シーズンぶりに日本一に輝いたブレイブルーパスは、7月末から若手選手が練習を始めて、8月下旬には8割の選手が合流。そして、9月23日からは日本代表4選手を除き、試合数の多かった日本人選手や外国人選手も全員合流し、本格的に練習を開始した。

昨季のリーグMVPのSOモウンガ

昨シーズンのリーグMVPである元オールブラックスSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガを筆頭に、今シーズン加入したHO(フッカー)酒木凜平、CTB(センター)池永玄太郎(ともに元・コベルコ神戸スティーラーズ)、WTB/FB金秀隆(元・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)の3人も元気よく汗を流していた。

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薫田GMは、「14シーズンぶりに優勝し、チャンピオンチームとして今シーズンを迎えられてうれしい。いろいろなレギュレーションがあり、他のチームの力は想定できないが、チャレンジに対してワクワクしている。2試合増えて長丁場となったが、プレーオフに残れるようにやっていきたい」と話した。

スピアーズから移籍した2021年新人賞の金

今シーズン、新たに外国人選手を採用することは考えておらず、他チームに移籍した選手がいたため、新たに他のチームから3名を迎えた。薫田GMは「東芝は育てる文化を大切にしており、昨季のレビューを踏まえて変化と進化をしていく。そして、選手とともに成長していきたい」と意気込んだ。

チームを率いて6シーズン目となるトッド・ブラックアダーHCは、「18試合になり、そのスケジューリングだけでタフになった。そこを念頭に選手層の厚みを増し、スコッド全体の強化を考えていて、試合が増えるのは良いチャレンジになる」。

ブラックアダーHC

「若さもあって、ハードワークできる僕らのチームにとっては良いチャンス。個人としての目標はよりよく改善したい。そして、もっと良いラグビーをお見せしたい。まだまだ若いチームなので、優勝した昨季も今から見ると成長の種が落ちている」と挨拶した。

「AS ONE(チーム一丸となって)」というスローガンを考えているという指揮官は、今シーズンの改善ポイントに関して、「ラインアウトのデリバリー(ジャンプからSH/スクラムハーフまでボールを供給する過程)でミスが目立ったため、その遂行力、そしてディフェンス面で、もっとフィジカルに身体を当てられるようなシステムに変えていきたい」と話した。

練習を見つめる原田

リーダー陣に関してはキャプテン、副キャプテンは昨シーズン同様にリーチ、そしてHO(フッカー)原田衛と日本代表の2人が務める。さらにプレシーズンのキャプテンは、SO(スタンドオフ)/FB(フルバック)松永拓朗が担当することになった。

大学ラグビー

「リーチには断られるかなと思ったが、今シーズンは自分からやりたいと言ってくれて、マネジメントとしてはうれしく思う。原田がバイスキャプテンを務める。松永はまだ若いが、SOモウンガと良い関係を築けていて、昨シーズンのプレータイムも長く、チームへの貢献度も高い。心臓も強いのでプレシーズンを引っ張っていってほしい」(ブラックアダーHC)。

プレシーズンのキャプテンを務める松永

今シーズンも引き続きキャプテンを務めるリーチは「昨季の続きで、連覇するのはまた違う難しさがあって、新しいチャレンジをぜひ、やりたいと思った」と話した。パシフィックネーションズカップでの日本代表活動は、肩の負傷の影響もあり休んでいる。

しかし、フィジーに1週間ほど帰るなど、リフレッシュやトレーニングをしていたリーチは「現在のコンディションはバッチリ。JP(ジョン・プライヤー日本代表S&Cコーチ)からもらったスピードメニューと筋トレをやっていた。リハビリして強くなったから少しずつ身体が良くなっている。いつでもプレーできる」と声を弾ませた。

10月26日(土)、ラグビー日本代表はリーチの故郷であるニュージーランド代表と激突する。もし、リーチが出場すれば4度目の挑戦となる。リーチは「まだ選ばれるかわからない」と話したが、出場したいかと聞くと「120%」と即答した。

グラウンドで汗を流すリーチ

連覇がかかるブレイブルーパスについてリーチは、「昨シーズンの東芝とまったく同じだと優勝できない。スクラム、モール、フィジカルにフォーカスしたい。個人としてはフィジカリティ、体力面、スキルを上げていきたい。また、LO(ロック)としてのスキルも上げていきたい。LOでプレーするのをすごく楽しみにしている。5番はやらないので、試合に出る可能性のあるポジションは4、6、7、8番」と語気を強めた。

今シーズンはリーチが「以前からお願いしていた。東芝に入ってから初めて」という高校時代を過ごした北海道・札幌での試合も予定されている。今シーズンもブラックアダーHC×リーチ キャプテンの体制で、ブレーブルーパスは連覇に向けて邁進する。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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