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ラグビー コラム 2024年9月26日

小田原で激突!2勝「明治大学」に2敗「日本体育大学」がチャレンジ。関東大学対抗戦2024

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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開幕2連勝で昨季準Vの明治大学に、2敗の日本体育大学がチャレンジする。

舞台は9月28日(土)の小田原市城山陸上競技場(神奈川・小田原)だ。

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2018年度の優勝以降3度の準Vを誇る明大は、今季も日本一候補の一角。9月7日に開幕した2024年の関東大学対抗戦Aは、初戦で青山学院大学に73-17。第2戦では11月開催が恒例だった慶應義塾大学戦がおこなわれた。

今年5月の慶大との練習試合は56-45という打ち合いになったが、当時の先発メンバーは先週の慶大戦と約半数が異なる。怪我人や代表活動で不参加となる主力候補もいた。

夏を越えた再戦で、明大は慶大を圧倒した。

ミスはありながらも、まず盤石フォワードを土台にバックスが決定力をみせた。開始から両翼のWTB安田昂平、ルーキーWTB白井瑛人で2連続トライ。

慶大は連携不足のタックルをショートパスでいなされゲインを許すなど、守備の横連携に課題がみえた。一方の明大はセットプレーが安定し、強力スクラムの一次攻撃からCTB平翔太が3本目。

さらに正確なラインアウトからモールを押し込んで4本目。26-0で試合を折り返すと、一時守勢に回ったものの後半2本のモール・トライなどを加えて52-7で圧勝。11月17日の帝京大学戦、12月1日の早稲田大学戦が楽しみになる点差でフィニッシュした。

これで開幕2連勝となった明大。

 

今週の日体大戦は中5日のショートウィーク。しかし前戦から先発変更は多いとはいえず、4名の2年生が先発に。先発約半数の7人が下級生という編制になった。

東福岡時代から超高校級だったU20代表のFL大川虎拓郎、同じく“ヒガシ”出身のFL 藤井達哉、ランスキルも光るSH田中景翔、そして慶大戦の終盤に鋭利なランでトライを演出した、今年エディー・ジャパン合宿経験のWTB 海老澤琥珀の4名だ。

一方で、試練の刻を迎えているのが、2季ぶりに対抗戦Aに復帰した日体大だ。

開幕から優勝候補である帝京大(67-6)、早大(83-0)との連戦となり、ここまで対抗戦Aでは唯一のノートライ。

しかし春季大会ではCグループで拓殖大学(27-22)、関東学院大学(68-24)、成蹊大学(59-7)と3勝を挙げ、青山学院大学とも3点差(24-27)の接戦を演じるなどして3位(3勝2敗)だった。

先週の早大戦は83失点で完封されたが、終盤のディフェンス・スピードは目を見張るものがあった。早大のハイスキルで惜しくもボールを散らされたが、80分間敢闘するフィットネス、エナジーをみせた。

スクラムで奮闘するHO萩原一平主将、LOテビタ・タラキハアモアはジャッカルも得意。運動量豊富にフィールドをかけるNO8岡部義大は攻守の要。俊敏な原田来紀、188cmのトアニトニ・キオカタというタイプの異なる両翼も魅力的だ。

課題のひとつは、早大戦でも不安定だったラインアウトなどセットプレー。キックゲームの対応も後手を感じさせた。

ゲームの基盤となるセットプレーを安定させ、いかにボール保持率を高めるか。体力を削られる前に「ハイスピード・ランニングラグビー」で機先を制し、今季対抗戦初トライを奪いたい。

 

注目の明大戦の先発メンバーは、フォワードは前戦からフロントロー2名(PR藤田幹太/4年、PR吉田伊吹/ 3年)、 バックロー1名(FL楳原大志/3年)を替えた。

バックスの大きな変更はハーフ団。鹿児島工業出身のSH 日高(中が目) 柊、南信州RSから岡谷工業に進み、今季開幕戦ではドロップゴールを決めたSOラコマイソソ イマニエル(2年)が司令塔となる。CTB 石橋史堂(2年)も先発を託され、紫紺撃破へ向かう。

下馬評有利な明大の3連勝か。日体大は今季対抗戦初トライを挙げ、優勝候補に対して意地をみせるか。鉄笛は午後2時に吹かれる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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