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ラグビー コラム 2024年9月20日

明治大学vs.慶應義塾大学、開幕2戦目で「紫紺」と「黒黄」が激突。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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明治大学vs.慶應義塾大学

9月7日に開幕したラグビー関東大学対抗戦。全チームが1試合を終えて、9月22日(日)には全8チームが2試合目を迎える。

東京・秩父宮ラグビー場では2試合が行われ、昨季2位の明治大学が、5位の慶應義塾大学と対戦する。伝統校両者の対戦は「慶明戦」として知られており、接戦となる試合も多い。

過去5年では明治大学が4勝1敗とリードしているが、2020年は慶應義塾大学が13-12と僅差で勝利している。昨季は明治大学が66-40と乱戦を制した。また、6月に山形で行われた春の練習試合も、明治大学が56-45で勝利している。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

明治大学は開幕戦を北海道・月寒ラグビー場で迎え、セットプレーで青山学院大学にプレシャーを与えて、11トライを奪い、73-17で快勝して白星スタートを切った。その試合から神鳥裕之監督は、FW(フォワード)2人、BK(バックス)2人のメンバーを交替した。

明治大学

FWは左PR檜山蒼介(2年)、HO西野帆平(3年)は引き続き先発するが、右PR山口匠(3年)がベンチに下がり、PR倉島昂大(4年)が先発する。LO(ロック)はベンチ外から田島貫太郎(4年)が先発し、前節は4番だったLO佐藤大地(4年)が5番に回り、LO物部耀大朗(2年)は控えとなった。

バックローは変わらず、FL(フランカー)最上太尊(3年)、FWリーダーのFL福田大晟(4年)、キャプテンNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(4年)の3人が先発する。

BKは春から9番を張り続けているSH(スクラムハーフ)柴田竜成(3年)が先発し、前節は控えだった、U20日本代表SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(2年)が10番を背負いハーフ団を組む。1年生SO萩井耀司(桐蔭学園)は控えからのスタートとなった。

CTB(センター)は平翔太(3年)と、ケガから復帰した副キャプテンのCTB秋濱悠太(4年)が今季の対抗戦で初出場となった。バックスリーは前節ハットトリックを達成した1年のWTB(ウイング)白井瑛人(桐蔭学園)、15トライを挙げて昨年の対抗戦でトライ王となったWTB安田昂平(4年)、FB(フルバック)金昂平(4年)となった。

その他の控えはHO金勇哲(4年)、PR伊藤潤乃助(3年)、FL大川虎拓郎(2年)SH田中景翔(2年)、8月は日本代表活動に参加したWTB海老澤琥珀(2年)が入った。

開幕2連勝を狙う明治大学としてはSH柴田、SO伊藤のハーフ団がFWを前に出しつつ、前節同様に今季もチームの武器となっているスクラム、ラインアウトからのモールでプレッシャーをかけて主導権を握りたい。

一方の慶應義塾大学は茨城・ケーズデンキスタジアム水戸で、昨年4位の筑波大学と開幕戦を行い、12-34と黒星スタートとなってしまった。先週の試合から青貫浩之監督は、BKの1人の交替にとどめた。

慶應義塾大学

FWの8人は変わらず、PR成田薫、PR吉村隆志、キャプテンHO中山大暉、LO中矢健太、LO浅井勇暉とフロントファイブは4年生で固めてきた。FLはルーキーの中野誠章(桐蔭学園)と田沼英哲(4年)の2人、NO8には冨永万作(4年)が入った。

続いてBKだ。ハーフ団はSH橋本弾介、SO大川竜輝の3年生コンビで、CTB陣は山本大悟(3年)と1年のCTB田村優太郎(茗渓学園)が入った。

バックスリーはWTB廣瀬暸(4年)は変わらず、WTB松田怜大(2年)がベンチに下がり、WTB渡邉匠(4年)が先発する。最後尾のFBには引き続いてルーキーの小野澤謙真(静岡聖光学院)が入った

他にフィニッシャーとしてHO山田空太(4年生)、1年のPR井吹勇吾(桐蔭学園)、同じく1年のPR中谷太星(東福岡)、LO矢崎隼太(3年生)、FL米津幸治(4年)、SH小城大和(4年)、CTB村田紘輔(4年)が入った。

前節は後半に得点を挙げられず、失点を重ねてしまったことが響いた慶應義塾大学。開幕2連敗を避けたい明治大学戦は、4年生を中心としたFWのセットプレーと、前に出るディフェンスでロースコアの展開に持っていき、好機でしっかり得点を重ねて勝機を見いだしたい。

昨年までは11月に行われることの多かった「明慶戦」。今年は9月の2試合目と対抗戦序盤での激突となった。今年もFW戦で優位を見せる明治大学か、4年生を中心にまとまりのある慶應義塾大学か。

「黒黄」vs.「紫紺」、伝統の一戦は9月22日(日)、秩父宮ラグビー場で午後3:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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