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ラグビー コラム 2024年9月15日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、立教大学をノートライに抑えて開幕戦勝利。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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4トライと爆発力を見せたFB矢崎

9月14日、駒沢オリンピック公園陸上競技場で、早稲田大学のラグビー関東大学対抗戦の開幕節が行われた。初戦の相手は立教大学。全国大学選手権の初出場を目標にし、勢いに乗るチームとの対戦となった。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

重要な初戦、早大は入りから動きに硬さが目立ち、立大の出足の早いディフェンスに苦戦を強いられる。先制のPG(ペナルティゴール)を許したが、徐々に修正を見せ26-6で試合を折り返す。後半に入ると攻撃で勢いに乗り、連続得点で突き放しにかかる早大。結局、最後までゴールラインを割らせることなく、57-6と初戦を白星で飾った。

立大のキックオフで幕を開けた今試合。早大は序盤から立大のディフェンスに苦しみ自陣に釘付けの状態に。流れに乗れないまま、開始5分に反則を犯すと、立大にPGを沈められ、痛恨の先制点を許してしまった。

その後、前半10分に1トライを返すも、ボールが落ち着かない時間が続き、徐々に自陣に押し込まれ、再びPGで3点を奪われてしまう。リードを許しながらも粘り強く守り、ゴールラインを割らせなかった早大は28分に反撃に出る。

自陣の立大ボールラインアウトをスチールすると、FL(フランカー)鈴木風詩(社4=国学院栃木)と、SO(スタンドオフ)野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)が一気にゴール前まで迫る。

畳みかけるようにSH(スクラムハーフ)細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)が素早く展開し、立大のペナルティを誘うと、素早くリスタートした細矢がそのままインゴールにボールをねじ込んだ。

何度もゲインラインを切る活躍を見せたCTB金子

コンバージョンも決まり、12-6と逆転に成功。これでリズムを掴んだ早大は、32分にFB(フルバック)矢崎由高(スポ2=神奈川・桐蔭学園)、36分にはCTB(センター)金子礼人(法3=福岡・西南学院)が立て続けにトライを奪い、26-6とリードを広げて前半を終えた。

後半に入ると、再び立大のディフェンスが勢いを取り戻し、早大に襲いかかる。自陣でのプレー時間が長くなり、流れが立大に傾きかけていた後半15分、早大ボールのラインアウトから展開されたボールを受け取った矢崎が、ディフェンスの隙間を抜き去り、悪い流れを断ち切る追加点を挙げた。

続く、20分にも敵陣で裏へ抜け出した金子から、最後にボールを受け取ったWTB(ウィング)田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)がトライ。28分には自陣深くに攻め込まれた場面で、マイボールスクラムから、CTB黒川和音(人3=茨城・茗渓学園)が裏のスペースへの絶妙なキックを蹴り込み、反応した矢崎がディフェンスに詰め寄られながらも華麗にボールをさばき、この日3本目となる独走トライでリードを広げた。

終盤にかけても、さらに2本のダメ押しトライを奪い立大のディフェンスを完全に崩した早大。57-6と大差をつけての快勝で秋シーズンの開幕を飾った。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

【ハイライト動画】立教大学 vs. 早稲田大|早稲田大学が開幕戦を飾る

立大のディフェンスに苦しみながらも、最終スコアでは大差をつけての勝利となったこの試合。最後まで流れを渡さなかった要因に、春から積み上げてきたディフェンスが挙げられるだろう。自陣深くまで押し込まれるシーンはあったものの、一度もゴールラインは割らせなかった早大。ノートライでの快勝は確実に自信をつける結果となった。

また、この試合では途中出場したリザーブメンバーの躍動も目立った。中でも観客の目を引いたのが、対抗戦初出場を掴んだSO服部亮太(スポ1=佐賀工)。出場時間こそ短かったものの、持ち味のキックスキルを見せつけ大きなインパクトを残すデビュー戦となった。

頭角を表す新戦力。深まる部内競争。『荒ぶる』へ向けてついにメインシーズンを走り出したチーム佐藤の戦いはさらに熱を帯びていく。

◆大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)

「全体的に堅かったところもありますし、全体的にエナジーが足りなかったという印象を持っています。ポジティブなポイントとしては、リザーブで入った選手がかなりモメンタムを作ってくれたこと。内容としては、ターンオーバーも連発していて、そういったボールをどのように使うのか、というところを改善していかなければなりませんが、そういった部分を含めて色々直していかなければと思います」

力強いボールキャリーを見せるHO佐藤健次主将

◆HO佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

「初戦ということもあって、コミュニケーションの部分を意識して臨みましたが、試合の前半では、自分たちのミスが目立つ場面が多かった。一方で勝てたことはポジティブに捉えて良いと思いますが、もっと自分たちのプレーの精度を上げなければならない、という点で成長できるところがあるので、来週の日本体育大学戦に向けてやっていきたいと思います」

文:西川龍佑/写真:清水浬央、堀内遥寿(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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