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ラグビー コラム 2024年9月13日

大会初勝利をかけて秩父宮で激突!5位決定戦「トンガ×カナダ」。パシフィックネーションズカップ2024

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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15人制男子日本代表が参戦しているパシフィックネーションズカップ(PNC)2024。

3カ国が2組に分かれたプールフェイズが終わり、9月14日(土)からは日本でのファイナルシリーズが始まる。

順位が決定するファイナルシリーズは、東京・秩父宮で、土曜の午後4時にキックオフされる5位決定戦「トンガ×カナダ」が開幕試合となる。

両チームは、プールフェイズで2戦全敗の最下位。初勝利をかけた一戦となる。

プールフェイズの「イカレタヒ」(トンガ代表の愛称)は、滑川剛人レフリーが担当した初戦のサモア戦で、終盤まで肉薄したものの19-43で1敗目。最終2戦目は大会6度優勝のフィジーに19-50で2敗目を喫し、5位決定戦に回ることになった。

トンガは日本同様、新体制の1年目だ。

トンガ7人制代表を指揮したテビタ・ツイファHCは、2024年4月に就任したばかり。今大会へ向けたスコッドも刷新され、(初のプール戦突破を逃した)2023年W杯を経験したメンバーは巨漢PRベン・タメイフナ主将を含め5名だけだった。

2027年W杯へ向けて発展途上であり、ディフェンスは完成度が低く、プールフェイズの93失点は参加国中ワースト。カナダ戦は新体制の手応えを掴むためにも重要な一戦だ。

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カナダ戦の先発は、引き続き151kgのPRタメイフナ主将をはじめ、ビッグキャリアーである24歳のNO8ロトゥ・イニシ、モアナ・パシフィカでも活躍するW杯経験者のCTBフィネ・イニシらが登場。

注目はアタックを牽引する10番、豪シドニー出身のSOパトリック・ペレグリーニ。

母親を通じてトンガの血を引く25歳の万能スタンドオフは、イングランド2部のコベントリーで2季プレーした変わり種。2024年にモアナ・パシフィカと2年契約を結び、来季より逆輸入でスーパーラグビー・パシフィックに参戦する。

正確な判断でチームに一貫性もたらすクレバーなゲームメイカーであり、未完成の領域が多いチームにとって頼りになる存在。キックは正確で、突破をアシストするパスセンスも光る。

攻撃色の強いトンガと対峙するカナダは、その攻撃が課題の一つだ。

プールフェイズは日本との初戦で28-55で敗戦。続く隣国のライバル・アメリカとの最終第2戦は15-28で2敗目。23年W杯は初めて逃すなど、いまだ低迷期を脱出する転機とはならず、5位決定戦に回ることに。

ただトンガと対照的に、カナダは指導体制が長期にわたる。

元ウェールズ代表のキングスリー・ジョーンズHCは2017年就任。カナダ代表の歴史で2番目に長い指導を続けており、ディフェンスやセットプレーで違いをみせたい。

しかし決定力不足という課題があり、大会公式HPのデータによると23回の攻撃機会で6トライしか挙げていない。日本戦で攻守交代からチーム初トライを生んだように、まずディフェンスで粘り、攻守が入れ替わった瞬間などから得点に繋げたい。

 

トンガ戦の先発メンバーは、アメリカ戦から3名変更。引き続きのスタメンでは、堅実なキャリアーであるNO8ルーカス・ランボール主将、日本戦のチーム初トライをドリブルから演出したSHジェイソン・ヒギンズ。

日本戦で共にトライを挙げた双子のマクマリン兄弟は、日本戦先発だったタロンが控えとなり、日本戦リザーブだったタコダが13番でスタメンを飾る。

トンガはまだ安定感がないラインアウトは避けつつ、能力の高いハーフ団を中心にアタックで押し切りたい。一方のカナダはディフェンスから主導権を握れば、4連敗中のトンガに対し2013年以来11年ぶりの勝利奪取が近づくはずだ。

どちらが勝っても大会初勝利。9月中旬、日没後の秩父宮で勝利の雄叫びをあげるのはどちらか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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