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ラグビー コラム 2024年9月6日

対抗戦の火蓋を切る開幕戦!「帝京大学×日本体育大学」ラグビー関東大学対抗戦2024

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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帝京大学vs.日本体育大学

9月7日(土)、2024年の関東大学対抗戦Aが開幕する。

開幕ゲームは大学4連覇を狙う帝京大学と、2季ぶりに対抗戦Aに復帰した日本体育大学の一戦だ。

王者・帝京大の夏は、衝撃的な敗戦から始まった。

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「この夏合宿最初の練習試合で早稲田大学さんに敗れ、その敗戦から学生たちはとても多くの貴重な学びを得たと思います。そしてそれこそが、この夏合宿の最大かつ最高の成果だったと思います」(帝京大・相馬朋和監督)

春季大会は大勝(60-7)した早稲田大に、14-38で完敗。帝京大の武器である衝突局面、セットプレーで劣勢になるという内容もショッキングだった。

今年日本代表に招集された帝京大のFL青木恵斗主将は、対抗戦へ向けたコメントを公表している。

「まだまだここから成長していかなければいけないので、対抗戦を通じてシーズン終盤に向けて、もう一回、自分たちのラグビーを確認し、どういう戦い方をするのかをじっくり深めていきたいと思います」

対抗戦を通じて成長を続ける――。それこそがV9時代を支えた大きな要素だったろう。シーズン最終盤まで自律的に成長をつづける強み、文化を糧に4連覇を成し遂げたい。

対抗戦での成長を期する帝京大にとって、日体大との開幕戦は「心構え」を試される一戦になるだろう。

実力では帝京優位が見込まれる状況において、どんな心構えでピッチに立つのか。

相手との力関係にフォーカスし、相手に付け入る隙を与えるのか。それとも、自分たちのスタンダードにフォーカスし、精度を着実に高めるのか。下馬評で有利な帝京大は勝ち方にもこだわる必要があるだろう。

注目の開幕節メンバーは、練習試合の明治大学戦の先発から約半数が替わった。

上級生が7人、下級生が8人という布陣で、4年生はFL青木主将を筆頭にHO知念優来、LO本橋拓馬、SH上村樹輝 、WTB 森寛大の5人。3年生はWTB 生田弦己と FB 神田陸斗。

2年生は両プロップが清水栞太 、PR 森山飛翔、NO8カイサ・ダウナカマカマ、CTB 上田倭士だ。

そしてルーキーは実に4人。重用されているLO坪根章晃(東福岡)、FL 福田大和(中部大春日丘)、そして注目の司令塔は國學院栃木出身のSO福田正武、 CTB佐藤楓斗(尾道)が初の対抗戦で先発を託された。

そしてチャレンジャーとなる日体大。

今季は伝統のランニングラグビーを進化させた「ハイスピード・ランニングラグビー」を掲げて勝負する。

鍵となるフィットネスは、アジア最古の体育大学という強みを活かして陸上部教授の指導を仰ぎ、春から強化してきたという。

HO萩原一平主将(中部大春日丘)、SH日高柊(鹿児島工業)副将、秋廣秀一監督の体制で挑む2季ぶりの対抗戦A開幕戦は、やはりFW戦でどこまで対抗できるかが大きな鍵だ。

帝京大はまず武器のセットプレー、フィジカリティで主導権を握ろうとするだろう。学生最強クラスの帝京スクラムにどこまで対抗し、どこまで守備ラインを維持できるか。

アタックでは、ブレイクダウンで圧力を受けるとテンポが出ずスピードダウンする。ボールの争奪局面でも80分間のファイトが必要だ。

スタメンは1・2年生が約半数いる帝京大と対照的に上級生中心。

先発FWは7人が上級生。スクラムで奮起が期待される上級生はPR 築城 峻汰(3年)、静岡ブルーレヴズRS 出身のHO 萩原主将 (4年)、PR 中野 佑晟(3年)。

両ロックは共に190センチのLO岸佑融(4年)、LOテビタ・タラキハアモア(3年)。両フランカーは楳原大志(3年)と大竹智也 (4年)。FW唯一の下級生はNO8 岡部義大(2年)だ。

バックスも上級生中心で唯一の下級生は、南信州RS から岡谷工業に進んだ2年生SO五味 侑也。

ペースをコントロールする9番はSH伏見永城(4年)、両センターはCTB川越大地(3年)とCTB齋藤弘毅 (4年)。両ウイングはWTB辰己一輝、WTB甲斐倖ノ助の4年生コンビ。

注目のランナーは横須賀RSから桐蔭学園に進んだ3年生FB大野莉駒。スタンドオフとしての経験値、スピードがあり、「ハイスピード・ランニングラグビー」で重要な役割を担う一人だ。

試合は秋葉台公園球技場(神奈川・藤沢)で15時にキックオフ。今後秋の深まりと共にそれぞれのチームがどんな成長を遂げるのか。高らかな号砲となる開幕ゲームに注目したい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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