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リーグワンの東海林一専務理事
8月30日、「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」の試合日程が発表され、リーグワンの東海林一専務理事の会見が行われた。
1~3の各ディビジョンは12月21日に開幕する。ディビジョン1は12チーム(2カンファレンス制)と変わらないが、交流戦が2試合ずつ増えたため、昨季より14試合増(1チームあたりリーグ戦は18試合)となった。同カンファレンスの5チームとは、昨シーズン同様に、ホスト&ビジターで対戦する。
交流戦でホスト&ビジターで2試合対戦するチームは、例えば昨季優勝したカンファレンスAの1位相当である東芝ブレイルブーパス東京は、カンファレンスBの1位相当である埼玉パナソニックワイルドナイツと、Bの6位相当の三重ヒートの2チーム(対戦する別のカンファレンス内の順位の合計を1+6で7)となり、バランスを取った形となった。
【ディビジョン1 カンファレンス振り分け】
※( )内は昨季の順位
◆カンファレンスA:6チーム
・東芝ブレイブルーパス東京(1位)
・横浜キヤノンイーグルス(4位)
・コベルコ神戸スティーラーズ(5位)
・静岡ブルーレヴズ(8位)
・三菱重工相模原ダイナボアーズ(9位)
・浦安D-Rocks(ディビジョン2・1位)
◆カンファレンスB:6チーム
・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2位)
・東京サントリーサンゴリアス(3位)
・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(6位)
・トヨタヴェルブリッツ(7位)
・リコーブラックラムズ東京(10位)
・三重ホンダヒート(11位)
ディビジョン2は、6チームから8チームに増加し、総当たり2回戦で計56試合が行われる。昨シーズンまで開催されていた順位決定トーナメントは開催されない。
◆ディビジョン2:8チーム
・花園近鉄ライナーズ(ディビジョン1・12位)
・豊田自動織機シャトルズ愛知(2位)
・NECグリーンロケッツ東葛(3位)
・レッドハリケーンズ大阪(4位)
・九州電力キューデンヴォルテクス(5位)
・日本製鉄釜石シーウェイブス(6位)
・日野レッドドルフィンズ(ディビジョン3・1位)
・清水建設江東ブルーシャークス(ディビジョン3・2位)
また、狭山セコムラガッツ、ヤクルトレビンズ戸田、ルリーロ福岡と新規チームが3チーム参戦するディビジョン3は、5チームから6チームに増えて、総当たり3回戦で計45試合と、フォーマットが変わった。
◆ディビジョン3:6チーム
・クリタウォーターガッシュ昭島(3位)
・マツダスカイアクティブズ広島(4位)
・中国電力レッドレグリオンズ(5位)
・狭山セコムラガッツ(新規参入)
・ヤクルトレビンズ戸田(新規参入)
・ルリーロ福岡(新規参入)
その結果、ディビジョン1~3まででリーグ戦は合計47試合増える。また、栃木県、山梨県、京都府の3府県で初めてリーグワンの試合が開催されることになり、計23都道府県で試合が行われる。
また、参加チームが4から6チームに増加し、3週に渡ることになったディビジョン1のプレーオフトーナメントは、2025年5月17日(土)18日(日)に準々決勝、24日(土)と25日(日)に準決勝、5月31日(土)に3位決定戦、そして6月1日(日)に決勝が行われる。
リーグワンの東海林専務理事はプレーオフに参加チームを増やしたことについて、「ファンにエキサイティングな試合をより多く楽しんでいただきたい。また、シーズン終盤、より多くのチームにプレーオフの出場可能性があると熱戦となり、チームのモチベーションにもつながる。すべてを解決できるわけではないが、カンファレンス制における公平性を担保した」と説明した。
2024-25シーズンは『フェーズ2』にあたるリーグワンの4シーズン目となるが、ディビジョン1は総当たりではなく、カンファレンス制で行われる。交流戦が2試合増えてホスト&ビジターで対戦する機会が増えたが、リーグ戦で1試合しか戦わないチームが各チーム4チームあるのが現状であり、その辺りも考慮した結果、プレーオフ進出チームを2チーム増やしたというわけだ。
ディビジョン1 vs. ディビジョン2、ディビジョン2 vs. ディビジョン3の入替戦のフォーマットはまだ決まっておらず、上位リーグの下位3チーム vs. 下位リーグの上位3チームが妥当かどうかなど協議中だ。9月中には決まる予定だが、自動降昇格はない予定だ。
また、昨シーズンの途中で行ったニュージーランドのスーパーラグビーチームとの対戦、『クロスボーダーラグビー』は、今シーズン中の開催は見送られた。ただ、今後の開催も検討中で、東海林専務理事は「できるだけ早くに実現したいが、シーズン終了後が望ましい」と話した。
昨シーズンはプレーオフ決勝に5万6000人、トータルで115万人のファンが来場したリーグワン。今シーズンは209試合を21週間(by weekを含む)に渡り、開催されることになった。試合数も増えたことにより、昨季よりも多くの来場者が期待されている。
東海林専務理事は「2024-25シーズンもさらなる発展を求めて、チーム、関係者で努力していきたい。みなさんにはリーグワンを楽しんでいただきたい」と言葉に力を込めた。
各ディビジョンの開幕カードは以下の通り。
【ディビジョン1】
◆12月21日(土)
・東京サントリーサンゴリアスvs.埼玉パナソニックワイルドナイツ@味スタ
・静岡ブルーレヴズvs.コベルコ神戸スティーラーズ@ヤマハ
・三重ヒートvs.リコーブラックラムズ東京@鈴鹿
◆12月22日(日)
・クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs.トヨタヴェルブリッツ@秩父宮
・三菱重工相模原ダイナボアーズvs.浦安D-Rocks@ギオンス
・横浜キヤノンイーグルスvs.東芝ブレイブルーパス東京@日産スタ
【ディビジョン2】
◆12月21日(土)
・花園近鉄ライナーズvs.豊田自動織機シャトルズ愛知 @花園
・九州電力キューデンヴォルテクスvs.日本製鉄釜石シーウェイブス @べススタ
◆12月22日(日)
・日野レッドドルフィンズvs.清水建設江東ブルーシャークス @太田市陸
・レッドハリケーンズ大阪×NECグリーンロケッツ東葛 @ヤンマースタ
【ディビジョン3】
◆12月21日(土)
・中国電力レッドレグリオンズvs.マツダスカイアクティブズ広島 @バルコムスタ
◆12月22日(日)
・狭山セコムラガッツvs.クリタウォーターガッシュ昭島 @足利陸
・ルリーロ福岡vs.ヤクルトレビンズ戸田 @久留米陸
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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