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ラグビー コラム 2024年8月20日

坂手淳史、長田智希、ジョネ・ナイカブラ。ワールドカップ経験者が語るパシフィックネーションズカップへの意気込み

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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左から長田、坂手、ナイカブラ

8月25日(日本時間26日)の「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024」(PNC)の初戦・カナダ代表戦に向け、すでにバンクーバー入りしているラグビー日本代表。

日本からカナダに渡る前に、昨年のワールドカップに出場したHO(フッカー)坂手淳史、CTB(センター)長田智希(ともに埼玉パナソニックワイルドナイツ)、そしてWTB(ウイング)ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)の3人が、オンラインで報道陣に対応した。

FW(フォワード)の中では、44キャップの最多となる31歳のHO坂手。前回のシリーズでキャプテンを務めたFL(フランカー)リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)が、PNCで不在であることについては次のように話した。

今回、FWでは最多キャップ44の坂手淳史

「一緒にやっていた選手がいないが、今のところ影響を感じていないし、いい形で日々の練習は進んでいる。ただ、ゲームの中でどういう判断をしていくかは、考えていかないといけない部分だと思う。クロスゲームでもターニングポイントでしっかりその場その場で判断できるよう、コミュニケーションを取っていきたい」と話した。

また、PNCでキャプテンを務めるベテランのCTB立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)について聞かれると、坂手は「ハルさん(立川)は任命されていなくても、ハルさんらしく、常に全力でやっていたのを見ていたので、何も言うことなく、僕たちもサポートしたいという思いがある」。

「このチームをどうドライブしていくか、選手たち1人1人が大きな力を出していかないといけない。ハルさんに何かをしてもらうというより、僕たちはそういう思いで一緒にやっていかなければならない」と語った。

24歳の長田も、「経験値が高く、いろいろな経験をされているのでチームがうまくいかないとか、練習がうまくいっていない時の声がけや、ハドルでの言葉遣いがうまいと感じた。プレー面でもCTBでのハンドリングだったり、コミュニケーションだったり、僕自身学ぶことがたくさんある」と立川について話した。

また、30歳のナイカブラも「今、彼が一番経験ある選手で、スキルとコミュニケーションが高く、BK(バックス)を含めてチームを鼓舞してくれる存在」と語った。

6月から7月、1勝4敗だったキャンペーンを振り返り、現在取り組んでいることについて聞かれると、坂手は「自分たちがボールを保有していたら、もっともっと超速ラグビーに近いところを見せることができたと思う」。

「前回の反省を踏まえて、しっかりと改善しているところ。ミスやターンオーバーが多く、それは僕たちの超速ラグビーをする上で、大きなストップになってしまうし、うまくいかなかった大きな要因になったと思うので、それに対する準備をしている」と話した。

前回のワールドカップに出場した10キャップの長田智希

長田は「1つ1つのブレイクダウンの精度や、キャッチパスのスキルの精度を高めて、ターンオーバーの数を減らしていくことが求められている」と言えば、WTBナイカブラは「超速ラグビーはテンポ、スピードとフィジカリティーが必要」。

「今、練習の中で『ゴールドエフォート』(※1つのアクションの後、休まずに次のアクション、次のアクションをしていくこと)がメインフォーカスになっている。それをしっかりして、優勝を目指して最初の試合から最後の試合まで、そこにフォーカスしていきたい」と話した。

PNCでプールBとなった日本代表は、カナダ、アメリカと対戦し、プールで1・2位となった場合、プールA(フィジー、サモア、トンガ)のいずれかのチームと、ファイナルラウンド準決勝で対戦し、さらに決勝を戦うというフォーマットだ。

PNCで優勝するために必要になってくることを聞くと、坂手は「ゲームの中での判断や、ここぞというところの集中力が大事だと思う。PNCは厳しい戦いになることは予測しているし、予測しながら、その場その場で正しい判断をし続けるとことが大事」。

「個人としてはセットプレーをしっかりと安定させることが大事。その中で存在感を出していって、ゲームにどうインパクト与えていくかを含め、伸びていければいい」と話した。

長田は「アタックでは、自分たちがやりたい形、うまくできている部分もたくさんあって、相手の脅威になっている部分もあると感じているので、精度を高めればもっと戦える」と語った。

30歳になった11キャップのジョネ・ナイカブラ

また、ナイカブラは「PNCは常にフィジカルバトルの試合だとわかっているので、自分たちのスピードを試す良い機会。スピードの中でもフィジカルを伸ばして、ボールを保持するラグビーを見せたい」と語気を強めた。

坂手は2027年ワールドカップでは3度目の出場を目指しており、長田、ナイカブラはそれぞれ2回目の出場を狙っている。それについて坂手は「ラグビーがうまくなるのは常に僕自身の目標だし、常に成長したいと思う。

エディー・ジャパンではこの数年間、ジェイミー・ジャパンでやってきたこと、ワイルドナイツでやってきたことから、少し違った部分やアプローチができて、今すごく楽しんでいる。自分の中で、もっとできるというところを日々感じているので、レベルをしっかりと上げたい」と先を見据えた。

CTB長田は「目の前の試合と練習で、その時々に求められていることに対して、全力でフォーカスしていくところは今までと変わらずに大事にしていきたい。3年後のワールドカップに向け、自分の成長については、どういう環境でチャレンジしていくかのかは、自分の中でも少し考え中」と話した。

ナイカブラは「まず直近のゴールは毎週、毎週の試合に対してベストを尽くすところ。もっと長いゴールだと、自分の身体をフィットさせて、ケガのない身体作り、準備をしていきたい。ワールドカップはみんながプレーしたい大会だが、1つ1つ自分の身体をマネジメントして、リーグワン、日本代表の試合でも積み重ねていきたい」と前を向いた。

FWで一番ベテラのHO坂手、WTBでもプレーする若きBKのCTB長田、そしてスピードと決定力に長けたWTBナイカブラの3人は、ワールドカップ経験者として、PNCでは質の高いプレーで勝利に貢献することが求められている。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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