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ラグビー コラム 2024年8月19日

敗戦から再起する王者「帝京大学」。地力証明した「天理大学」。夏の菅平で注目バトル。2024夏季練習試合

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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帝京大学 vs. 天理大学

大学ラグビー界に衝撃が走った。

V4を狙う王者・帝京大学が8月18日、アンダーアーマー菅平サニアパーク(長野・菅平高原)での夏季練習試合で、早稲田大学に14-38で大敗を喫した。

帝京大は約2カ月前、春季大会Aグループ優勝決定戦で、早大を敵地・上井草(東京)で60-7で破っている。当時は圧倒的な強さに「今年も帝京」の声さえ耳にした。

6/16 早稲田大学 vs. 帝京大学

しかし菅平での再戦では、2カ月前にいなかった早大HO佐藤健次主将がハットトリックを決めるなど、帝京大の強みである接点、FW戦で押し込み、スクラムでペナルティも奪った。

先発していた帝京大メンバーは、ルーキー3人を先発起用しながらもNO8青木恵斗主将をはじめLO本橋拓馬(ともに4年)、PR森山飛翔(2年)、ルーキーFL福田大和という、今年日本代表を経験した実力者たちが出場。

しかし11月3日に秩父宮で再戦する相手に、衝突局面で強みを出せず、序盤からリズムが出なかった。

前進できず50:50のプレーで打開しようとするも失敗、ハンドリングエラーと反則を重ねて後退していく悪循環。スコットランド帰りのU20代表組との連携もまだ成熟していない印象を受けた。

ただ、早大とは、このトップチームのA戦だけなくB戦(21-41)でも負けており、C戦(28-26)とD戦(26-29)。現時点では部全体として早稲田に勢いがある。

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重要なのは敗戦後だろう。

この敗戦から、王者・帝京大がどんな学びを得て、どう成長に繋げるのか。その意味において、8月21日(水)にアンダーアーマー菅平サニアパーク(メイングラウンド)で13時にキックオフされる天理大学戦は注目だ。

相手の天理大も調子を上げている。

2018年度に10連覇を狙った帝京大を大学選手権準決勝で破っている天理大。今年(2024年)は関西大学春季トーナメントでは4位だった。

大会3回戦で武器とするスクラムで対抗してきた関西学院大学に28-43で大会初の決勝進出を許すと、順位決定戦では近畿大学にも28-35で連敗を喫した。

しかし約1カ月後の8月18日だ。

怪我人も戻り、春季トーナメントの3回戦から先発8名が替わった練習試合(アンダーアーマー菅平サニアパーク)で、昨季準Vチームの明治大学に29-28で競り勝った。

序盤こそFWで獲りきれずモール精度などが課題になったが、ガチンコのスクラム対決では明大に力強く対抗。ペナルティも奪った。

帝京大戦の出場メンバーは未発表だが、明大戦ではU20代表のPR森仁之輔(3年)、HO寺西翔生、PR松野楓舞(ともに4年)、ルーキーLOアリスター・サウララ(デラセラカレッジ)、LO須見悠人、U20代表のFL川越功喜(ともに2年)、FL上ノ坊悠馬(4年)、NO8岡崎慶喜(3年)という布陣だった。

ハーフ団はルーキーSH山下蓮、SO筒口允之主将(4年)の長崎南山の先輩後輩コンビ。CTB和田雄翔(2年)、1年生CTB山田晟大(常翔学園)。バックスリーはWTB藤原竜之丞(4年)と大阪・日新高校出身のWTB平松麟太郎(3年)。俊足FB上ノ坊駿介(3年)だった。

どんなメンバーであれ、天理大はFW戦で帝京大から手応えを得たいところだ。セットプレーの優劣は大きな注目点。また決定力のあるバックスがどこまで通用するかも見モノだ。

衝撃敗戦を喫した帝京大は、早大戦で課題になったコリジョン(衝突)でプライドを見せたい。夏合宿ゆえの過密日程による疲労はあるはずだが、厳しい条件は両者変わらない。まずは接点で帝京のプライドを見せたい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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