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ラグビー コラム 2024年8月14日

新キャプテンは立川理道。パシフィック・ネーションズカップに挑むラグビー日本代表会見

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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オンラインで会見するエディー・ジョーンズHC(右)と立川理道キャプテン

8月14日、「パシフィック・ネーションズカップ2024」の公式オンライン会見が開催された。ラグビー日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)と、PNCで再び日本代表のキャプテンに就いた34歳のSO(スタンドオフ)/CTB(センター)立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が登壇した。

ラグビー パシフィック・ネーションズカップ2024

まず、ジョーンズHCはPNCに向けて「我々は若いチームとして、新しいキャプテンを迎える中、良いチャンスだと思う。ワールドカップで大活躍したフィジー代表、タフな試合をしたサモア代表、そしてトンガ代表はいつも手強い相手」。

「同じプールにはカナダ代表、アメリカ代表といい対戦相手が揃っているし、初戦のカナダはアウェイの試合なので、別のチャレンジとなる。とても価値のあるテストマッチになると思う」と意気込んでいる。

新キャプテンの立川も「PNCに向けて、この5試合で出た課題を修正しながら、クリアしながら成長していくいい機会になる。若い選手も多いので、結果を残すことで、さらに成長できると思っているのですごく楽しみだし、良い経験にしていきたい」と話した。

経験でのエディー・ジョーンズHC

ジョーンズHCは今回、日本代表の指揮官になることが決まったとき、前回も指導したFLリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)や、立川らをキャプテンにしようとあらかじめ考えていたようで、立川に関しては「全身全霊チームのためにやってくれるので、100%信頼している」と語気を強めた。

ラグビー 太陽生命 JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2024

リーチ不在の中、立川を新キャプテンに任命した意図を聞かれて、ジョーンズHCは「若いチームということを加味して、若手のロールモデルになってほしいと選出した。56キャップだし、クボタスピアーズ船橋・東京ベイでも優勝したときのキャプテンでウイニングキャプテンという経験もある。他の選手への態度も真摯に接していて、リスペクトしているし、厳しいことも要求できる。そういった意味でキャプテンに選んでいる」と説明した。

マオリ・オールブラックス戦にJAPAN XVとして出場した立川理道

続けて、指揮官はプレー面での立川の評価を聞かれて「10番よりは12番なのかと思うが、10番でプレーしないわけではない。スピアーズでのプレーを見ていると、とても落ち着いていて成熟している。とても良い判断ができるし、キックゲーム、ディフェンスも強みにしているし、日本人としてはサイズもあるので、キャリーできることもとても評価できる」。

「我々としては経験値からの落ち着きや、次のアクションは何かという見極める能力が、とても優れていると思っている。また、立川に一番感銘を受けていることは、立川がジャパンでプレーしたいという気持ち、エネルギーを持って代表に参加してくれていること」と目を細めた。

ジョーンズHCに新たにキャプテン指名されたとき、「自分自身の成長に良いチャンスだと思ったので」即答したという立川は、「プレッシャー、責任も感じることもあったが、将来性のある選手もいるし、所属チームでキャプテンやっている選手もいるし、ワールドカップに2度出ている選手もいる」。

「そういった選手と一緒にチームを作り上げて、PNCに向かっていくのが楽しみだし、そういった役割をいただけたことは、光栄な気持ちの方が大きく、楽しみの方が大きい。若手の選手も含めて、日本代表にはいろいろな国の選手がいるので、隔たりをなくしていきたいと思っているし、リーダーとしても間に入って、1つになるような働きかけをしていきたい」と先を見据えた。

6・7月の5試合の結果を受けて、今、PNCに向けてどういった強化を進めているのかと聞かれ、立川キャプテンは「基本的にはサマーシリーズで出た課題に今、取り組んでいる。ハンドリングエラー、セットプレーの安定性といった各ブロックで向上できている」。

「試合に勝つには、大事な時間帯でのプレー選択やペナルティも大事だが、経験を積んでいく中でクリアになっていくと思うし、PNCで勝つためには今、自分たちがやっていることを信じることだと思う。合宿は良いスタートが切れているので、PNCに向けて引き続きやっていきたい」と話した。

56キャップの経験で若い日本代表を引っ張る

2015年ワールドカップで、南アフリカ代表撃破に大きく貢献したCTB立川。その後、所属するスピアーズはもちろん、サンウルブズ、日本代表でもキャプテンも歴任してきた。

どんなレガシーを残していきたいかと聞かれて、立川は「2015、2019年ワールドカップと良い大会を進んでいきながら、2023年は勝ちきれなかったが、土台はできていると思うので、もう一度、勢いを取り戻すということをリーダー陣と話しながら、この1年、取り組んでいくことが大事。先を見ずにこの1年間、このキャンペーンを大事にしていきたい」とまっすぐに前を向いた。

56キャップとチームで一番の経験を持つ立川が、新キャプテンとしてピッチ内外でチームをまとめ、8月25日(日本時間26日)から始まるPNCで優勝にチャレンジする。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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