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ラグビー コラム 2024年8月7日

ラグビー日本代表、宮崎合宿及び、パシフィック・ネーションズカップのカナダ遠征メンバーを発表

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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メンバーを発表するエディー・ジョーンズHC

8月7日(水)、日本ラグビー協会は8月10日(土)~16日(金)、31日(土)~9月22日(日)に実施するラグビー日本代表宮崎合宿及び、パシフィック・ネーションズカップ2024のカナダ遠征の参加メンバーを発表。日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)がオンラインで会見した。

まず、パシフィック・ネーションズカップの日程は下記の通りだ。

◆パシフィックネーションズカップ2024

・8月25日(日)vs. カナダ代表 (バンクーバー/カナダ)※日本時間26日
・9月07日(土)vs. アメリカ代表 (熊谷ラグビー場/埼玉)
・9月14日(土)or 15日(日)準決勝 (秩父宮ラグビー場/東京)
・9月21日(土)決勝・3位決定戦 (東大阪市花園ラグビー場/大阪)

35名のスコッドの中で初招集は5人。5月下旬の菅平合宿に参加していたHO(フッカー)松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ)、LO(ロック)エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、FL(フランカー)アイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ)、SH(スクラムハーフ)村田大和(京都産業大学2年)、WTB(ウイング)海老澤琥珀(明治大学2年)だ。

WTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)は、代表資格を得てから初の日本代表合宿となり、FLファカタヴァアマト(リコーブラックラムズ東京)はリハビリをしながらの合宿参加となった。

パシフィック・ネーションズカップに向けてジョーンズHCは、「日本のラグビー再建するたステージ2を迎えられてうれしく思っている。現状、一番いいメンバーを選んでいる。パシフィック・ネーションズカップは日本代表と同等のレベルの様々な国が参加しており、これよりのキャンペーンよりも向上できると思っている」。

「イタリア代表戦ではポゼッションの40%がターンオーバーされたところが大きな改善点。若いチームと考えた上で、超速ラグビー、ペース、スピードを持ったプレーをしながら、落ち着きながら実行することが大きな肝となる。1つ目の課題は基礎の部分を立て直し、構築していくこと。2つ目はチャンスを作り出して、冷静を保ちながらスコアに持っていくことが大きな課題」と話した。

WTB海老澤琥珀(明治大学2年)

6月から7月のテストマッチに出場したFB(フルバック)矢崎由高(早稲田大学2年)だけでなく、SH村田、WTB海老澤の大学生2年が3人選出された。

指揮官は「前回のキャンペーンにはもっと多くの大学の選手参加し、今回は、それぞれの所属大学に専念する選手も見られたが、永友(洋司)チームディレクターと(大学の)協議の結果があり、明治、早稲田、京都産業大学からありがたいご支援をいただいた上で、カナダの遠征には村田、海老澤、矢崎の3人が参加することになった」と説明した。

また、LOウルイヴァイティ、FLマプスア、そしてWTBツイタマを招集したことに関してジョーンズHCは、「それぞれの強みを活かしたプレーを期待したい。超速ラグビーを体現していくことにいかにはやく順応できるか、チームプレイヤーであるかを見極めていきたい」。

「エピネリ・ウルイヴァイティに関しては、ハードワークするタフなLOが必要だと思った。前回のキャンペーンでは、小瀧尚弘がいいプレーをしたが、もう1人のオプションとして招集した」。

「アイザイア・マプスアに関してはバックローにケガ人がおり、慶應義塾大学を経て、トヨタでとてもいいパフォーマンスしているし、リーチが担っていた4番、6番をカバーする選手として招集した」。

「WTBマロ・ツイタマはずっと興味があった選手で、代表資格を得たので招集した。WTBはジョネ・ナイカブラ、ツイタマといったタフな選手がおり、海老澤や根塚洸雅とワイルドカードで活躍できる選手もおり、スコッドとしても選手層が厚くなっている」と話した。

FW(フォワード)のシニアプレイヤーである、前回のツアーでキャプテンだったFLリーチ、さらにNO8(ナンバーエイト)テビタ・タタフ(ボルドー)、SH齋藤直人(トゥールーズ)の海外組は選出されなかった。

ジョーンズHCは「実質、新しいスコッドになる。齋藤、タタフ、リーチがおらず、キャップ数は120少ない。キャプテンは、ある程度固めているが、選手が合宿に合流したら決めたい」。

「ジャパンラグビーの次の世代が大きな肝になる。今いる世代は選手が日本をトップ8、トップ4に導いてくれる世代だと信じている。今回のスコッドで、20キャップ以上保持しているのは4名のみだが、これが現在の日本ラグビーの現状。前回ワールドカップから、日本ラグビーが変わらないといけないことは明らか」。

「若手の育成にどんどん投資していかないといけないが、その過程には痛みもともなうし、臨まない結果が出るときもある。しかし、若手の育成にはとても大きな自信があり、育成に力を入れて、次の世代のジャパンラグビーを作っていきたい」と語気を強めた。

また、カナダ代表戦以外はホームで戦うパシフィック・ネーションズカップの目標について聞くと、「超速ラグビーをどんどん向上させていくところが大きなメインの意図。試合ごとにインテンシティー、レベルを上げていきたい」。

「もちろん、パシフィック・ネーションズカップで優勝することが一番の大きな目的。テストラグビーは挑むからには勝たないといけないし、勝つことに意味がある」。

「同時に発育のステージにあることは認識しないといけない。若手のチームで、若い選手を育てることは忍耐力が必要。そういうことで超速ラグビーを極めて、結果に結び付けていきたい」と先を見据えた。

日本代表選手35名は、8月10日に宮崎に入り、8月25日(日本時間26日)のカナダ代表戦に向けて再び強化を進めていく。

◆日本代表宮崎合宿および、カナダ遠征メンバー35名
(所属/キャップ数)
☆:初招集

【FW:19名】

PR 岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス/2)
PR 三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ/9)
PR 茂原隆由(静岡ブルーレヴズ/3)
PR 木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ/5)
PR 竹内柊平(浦安D-Rocks/6)
PR 為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/3)
HO 坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/44)
HO 原田衛(東芝ブレイブルーパス東京/3)
HO 松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ/0)☆

LO エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ/0)☆
LO 桑野詠真(静岡ブルーレヴズ/1)
LO サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ/5)
LO ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/14)
FL サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ/5)
FL 下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/6)
FL ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/2)
FL アイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ/0)☆
FL 山本 凱(東京サントリーサンゴリアス/1)
NO8 ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/8)

【BK:16名】

SH 小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ/2)
SH 藤原 忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/2)
SH 村田大和(京都産業大学2年/0)☆
SO 松田力也(トヨタヴェルブリッツ/39)
SO 李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/14)
CTB 立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/56)
CTB サミソニ・トゥア(浦安D-Rocks/3)
CTB 長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/10)
CTB ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ/0)
CTB ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/20)

WTB 海老澤琥珀(明治大学2年/0)☆
WTB 根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/2)
WTB マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ/0)
WTB ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/11)
FB 矢崎由高(早稲田大学2年/3)
FB 山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/9)

【リハビリテーション組:1名】※合宿参加

FLファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京/7)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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