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新ジャージ、左から堤、梶木、石田大、丸尾
7月8日、東京都内のホテルで、パリオリンピックに出場する男女7人制ラグビー日本代表の記者会見および、セブンズ日本代表新ジャージー発表会が行われた。
7人制ラグビーの男女日本代表
登壇者は男子のサイモン・エイモーHC(ヘッドコーチ)、女子の鈴木貴士HC、そして男女の日本代表各12名、さらに世界で初めて、オリンピック選手を経験し、オリンピックのパネルレフリーとなった桑井亜乃さんも登壇した。
土田会長
冒頭、日本ラグビー協会の土田雅人会長が「男女ともに出場できるだけでなく、メダルを取れる位置にいると思っています。日本ラグビー協会としてもオリンピックの7人制ラグビーにますます力を入れて、メダルを取れるようにチームと選手をフォローしていきたい」と挨拶した。
会見には男子のエイモーHC、石田吉平キャプテン、女子の鈴木HCと平野優芽キャプテンが出席した。
男子のエイモーHC
すでに男女ともに、12名の内定選手とバックアップ選手2人が発表されている。男子のエイモーHCはセレクションポリシーについて「第1に私たちのスタイルのラグビーをするためには、技術的に優れた選手が必要。つまり、キャッチ&パスの技術に優れ、タックルの技術に優れていて、しかもすべて泥臭いプレーができる」。
「次に選手には少なくとも10分間は、とてつもなく強度の激しいプレースタイルで戦ってほしい。3つ目はチームを奮い立たせる必要があるので、自らがチームのリーダーとなり、優れたチームマンである必要がある。そして最後に、スタジアムにいる全員、そして自分のチームも対戦相手も、すごい!と思うような、本当の強さにつながる何かが必要だった」と話した。
女子の鈴木HCは「着任してから『立つ』『動く』『戦う』という3つの言葉をキーワードに、自分たちのこだわりとしてやってきて、それをしっかりと体現できる、世界と戦えるメンバーを選んだ」。
女子の鈴木HC
「(ワールドシリーズを通して)チームも個人も成長し、世界で戦える自信を得た。本当に全員に注目していただきたいですが、その中でも注目は大谷芽生選手。彼女は攻守ともにすごく勢いのあるプレーをしてくれる」と話した。
男子の石田主将(左)と女子の平野主将.
エイモーHCに「彼ほど努力を怠らない選手はいない。ロールモデルだ」と名指しされた男子の石田キャプテンは「自分たちのスタイルである、『Faster&Braver』を体現し、パリの8万人のお客さんの前で、自分たちのスタイルを貫き通し、強豪相手に勝利してメダルを掴んでいきたい」とまっすぐ前を向いた。
女子の平野キャプテンは「東京五輪が終わってからこの3年間、強い『サクラセブンズ』を作るため、一丸となって頑張ってきた。グランウドに立っている7人全員がひたむきに身体を張り続けて、全員が相手よりも動き続けるラグビーを、3年間、こだわりとしてやってきたので、メダル獲得のために、しっかりとサクラセブンズらしいラグビーを披露できるように頑張りたい」と意気込んだ。
さらに会見後に男女セブンズ日本代表が、オリンピックで着用する新ジャージーが発表された。変更は2021年6月以来のことだ。新ジャージーは「力・ならわし・縁起」を意味する吉祥文様を取り入れ、伝統の赤と白を基調としながらも強さを強調した深みのある赤を採用。
スピード感が斜めのボーダーによって表現され、7本の筆調のストライプの柄は、グランド上で戦う1人1人の「個性・敏捷性・攻撃」を連想させる。また、オルタネイトジャージーは、武士の誇をイメージした紺と白のカラーリングで表現した。
今回の新ジャージーの制作に際しては、男子代表のスローガン、『Faster&Braver』、女子代表の『立・動・戦』や、選手からのヒアリングの結果も反映されたという。
7人制ラグビーの新ジャージ
新ジャージーのモデルは、男子は丸尾崇真、石田大河、女子は梶木真凜、堤ほの花の計4選手が務めた。
丸尾は「伸縮性もあるが、薄くて丈夫で動きやすい。力強くて深い赤で勇ましい感じ」と感想を話し、石田は「和柄を使っていて、7本のラインがスピード感とダイナミック感があって7人制を象徴している。個人的に白と紺が好きなので気に入っている」と感想を述べた。
また、梶木は「いつもより深い赤で力強さを感じて、パワーがもらえる」と言えば、堤は「もともとセカンドジャージーが好きだったが、爽やかな感じになってかわいい」と笑顔を見せた。
丸の内にできる「パリ2024オリンピック 男女7人制ラグビー日本代表応援ベース」
この後、一旦チームは解散となり、再び合流後に渡仏。練習試合などをしてオリンピック本番に備える。男子は日本選手団で最初となる7月24日が初日となり、25日、開会式を挟んで最終日は27日に行われる。女子は28日、29日、30日の3日間の日程で開催される。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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