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ラグビー コラム 2024年7月4日

パリオリンピック、7人制ラグビー男女日本代表メンバーを発表

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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サクラセブンズ(アジア予選)

7月4日(木)、日本ラグビー協会はパリオリンピックに出場する男女の7人制ラグビー日本代表内定選手12名、そしてバックアップメンバー2名の14名をそれぞれ発表した。男子のキャプテンは東京五輪に出場した石田吉平が務め、女子のキャプテンも東京五輪に出場した平野優芽が務める。

男子のメンバーは東京五輪を経験しているのは石田主将のみとなり、残り11人は初のオリンピックとなった。石田主将は「日本の主将としてハードワークし続け、日本のスタイル『FAST&BRAVE』を貫き、メダルを獲得したい」と話した。

また、東京五輪に落選した悔しさをバネに活動してきた野口宜裕は、「夢の舞台に立てる喜びを噛み締めている。セブンズの価値を上げるために、全身全霊をかけてメダルを獲りにいく」と意気込んだ

リーグワンの所属選手は、横浜キヤノンイーグルスの石田主将を筆頭に8人で、大学生は近畿大学4年の植田和磨のみが選出となった。「日本の代表としてオリンピックに出場できることを大変光栄に思う。自分の役割を全うし、メダル獲得に貢献する」(植田)。

また、セブンズ経験豊富な本村直樹と吉澤太一の2人が、バックアップメンバーとなった。

男子7人制代表(アジア予選)

男子は開会式前から競技が始まり、7月24・25・27日にパリ郊外のサン・ドニにある『スタッド・ドゥ・フランス』で行われる。予選プールはニュージーランド、アイルランド、南アフリカと同組になった。メダルの前に、まずは予選プールで上位2チーム、もしくは3位の上位2チームに入り、決勝トーナメント進出を目指す。

男子セブンズのサイモン・エイモーHC(ヘッドコーチ)は「ニュージーランドはワールドシリーズで、常に上位のチームであり、最も経験豊富なメンバーでオリンピックでの初優勝を狙ってくるだろう」。

「アイルランドは今季のワールドシリーズで最も安定したチーム。南アフリカは浮き沈みのあったシーズン後に敗者復活戦を制して、高い自信を持って臨んでくること思う」。

「しかし、私たちは劣勢に立たされるかもしれないが、当日最高のパフォーマンスを見せれば、これらのチームとも互角に戦い、会場となるスタッド・ド・フランスを沸かせることができると確信している」と話した。

続いて「サクラセブンズ」こと、女子日本代表のメンバーを見ていこう。東京五輪の経験があるのは平野を筆頭に、大谷芽生、梶木真凜、堤ほの花、原わか花の5人、リオ五輪の経験があるのはチームの精神的支柱の中村知春のみとなった。

平野優芽主将(サクラセブンズ)

平野主将が、「東京五輪が終わってからの3年間、強いサクラセブンズをみんなで必死に作ってきた。これまで一緒に戦ってきたメンバーとともに、パリで桜を咲かせられるようがんばります」と話した。

東京五輪は落選したが、リオ五輪に続いて2度目のオリンピックとなった中村は「少し短い3年間での五輪準備だったが、東京五輪後のアジアシリーズで、中国にリベンジを果たし、コアチーム昇格を苦労して掴み取り、ワールドシリーズではトップ8の壁を破って新たな景色を見た」。

「非常に濃い3年間だった。五輪と同じくらい、もしくはそれ以上に重要だったこれらの大会をともに戦ってきた、サクラセブンズのスコッドメンバー全員にリスペクトと感謝の気持ちを持って、大会に臨みたい」。

「個人としては桜の物語の最終章に、そしてサクラセブンズとしては、世界の強豪入りへの新たな1ページとなるよう、結果にこだわって大切に戦ってきます」と力強く語った。

他の6人は初のオリンピック出場となる。なお、大学生では立教大学2年の西亜利沙が唯一の選出となった。「オリンピックという憧れの舞台に選ばれたことをとてもうれしく思います。また、サクラセブンズの目標であるメダル獲得に向けて覚悟と責任を持って戦いたい」(西)。

女子は大竹風美子、辻崎由希乃の2人がバックアップメンバーとなったが、ケガをした場合は替わりに出場することになる。

女子もスタッド・ドゥ・フランスで、7月28・29・30日に行われる。予選プールはフランス、アメリカ、ブラジルと同組となった。メダルを目指す上では、しっかり2勝して、まず決勝トーナメントに進出したい。

サクラセブンズの鈴木貴士HCは「対戦するどのチームもワールドシリーズを戦っている強豪であり、特に自国開催のフランスは、ワールドシリーズで3位。サクラセブンズにとっても、オリンピックでの戦いはチャレンジになると思う。これまで積み重ねてきたことを、オリンピックの舞台で発揮できるように、しっかり準備したい」と話した。

開会式前から始まる男子で日本代表がしっかり結果を残して、その勢いのまま女子も上位に進出を狙いたい。男女7人制代表チームは、それぞれ7月中旬にパリに向けて出発する。

石田桔平主将(男子7人制代表)

◆7人制ラグビー男子日本代表
(名前、所属/出身校)
☆:東京五輪メンバー

・石田吉平(横浜キヤノンイーグルス/明治大学)☆主将
・石田大河(日本ラグビー協会、浦安 D-Rocks/日本体育大学)
・植田和磨(近畿大学4年/報徳学園)
・奥平 湧(日本ラグビー協会、三菱重工相模原ダイナボアーズ/関西学院大学)
・ケレビ ジョシュア(豊田自動織機シャトルズ愛知/天理大学)
・古賀由教(リコーブラックラムズ東京/早稲田大学)
・谷中樹平(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学)
・津岡翔太郎(日本ラグビー協会、コカ・コーラボトラーズジャパン/帝京大学)
・野口宜裕(セコムラガッツ/専修大学)
・福士萌起(日野レッドドルフィンズ/関東学院大学)
・松本純弥(日本ラグビー協会、浦安 D-Rocks/明治大学)
・丸尾崇真(日本ラグビー協会、神奈川タマリバクラブ/早稲田大学)

◆バックアップメンバー
・吉澤太一(日本ラグビー協会、レッドハリケーンズ大阪/立正大学)
・本村直樹(三重ホンダヒート/筑波大学)☆

7人制ラグビー女子日本代表
(名前、所属/在籍先)
☆:東京五輪メンバー、○:リオ五輪メンバー

・内海春菜子(YOKOHAMA TKM/ヒューマンライフケア横浜)
・大谷芽生(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)☆
・梶木真凜(自衛隊体育学校PTS/自衛隊体育学校)☆
・三枝千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ/メディカルシステムネットワーク)
・田中笑伊(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)
・堤ほの花(日本体育大学ラグビー部女子/ディックソリューションエンジニアリング)☆
・中村知春(ナナイロ プリズム福岡/電通東日本)○
・西亜利沙(東京山九フェニックス/立教大学2年)
・原わか花(東京山九フェニックス/山九)☆
・平野優芽(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)☆主将
・松田凜日(東京山九フェニックス/TOPPAN)
・水谷咲良(東京山九フェニックス/Tokyo Athletic United)

◆バックアップメンバー
・大竹風美子(東京山九フェニックス/UDN SPORTS&Tokyo Athletic United)
・辻崎由希乃(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)

◆パリ五輪 7人制ラグビー男子 組分け
※( )は昨季のワールドシリーズの総合順位

A:ニュージーランド(3)、アイルランド(2)、南アフリカ(7)、日本
B:アルゼンチン(1)、オーストラリア(4)、サモア(11)、ケニア
C:フィジー(6)、フランス(5)、アメリカ(9)、ウルグアイ

※東京五輪:1位フィジー、2位ニュージーランド、3位アルゼンチン
※今季のグラウンドファイナル:1位フランス、2位アルゼンチン、3位フィジー

◆パリ五輪 7人制ラグビー女子 組分け

A:ニュージーランド(1)、フィジー(6)、カナダ(5)、中国
B:オーストラリア(2)、アイルランド(7)、イギリス(8)、南アフリカ(11位)
C:フランス(3)、アメリカ(4)、日本代表(9)、ブラジル(10)

※東京五輪:1位ニュージーランド、2位フランス、3位フィジー
※今季のグランドファイナル:1位オーストラリア、2位フランス、3位ニュージーランド

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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