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ラグビー コラム 2024年6月7日

明治大学、セットプレーで苦戦。選手コメントで振り返る早稲田大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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後半にトライを挙げたHO金勇

流通経済大学、法政大学に勝利し、関東大学春季交流大会2連勝で迎えた3戦目の対戦相手は宿敵・早稲田大学。

「早大が相手だったので、いつもより気合いが入っていた」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)と意気込んで臨んだ明大だったが、荒天の中ハンドリングや規律で苦戦する。スクラムでも早大に優位に立たれ、流れをつかみきれずに、26-36で春季大会初黒星となった。

先制点を挙げたのは明大だった。前半7分、早大の敵陣中盤のスクラムからのアタックをSO(スタンドオフ)萩井耀司(商1=桐蔭学園)がインターセプト。そのままインゴールまで独走しトライを挙げた。

そのまま得点を重ねたい明大だったが、ハンドリングや規律面でミスが生じ敵陣に攻め込めない時間が続いた。「自分たちがやろうとしていたことが前半の入りからできず、それがずるずるいってしまった」(萩井)。

ボールキャリーをするFL福田

18分、ラインアウトからの素早い展開でトライを奪われると、31分にはモールを押し込まれ逆転を許す。スクラムで早大に流れを奪われ、そこから失点する場面が続いた。「スクラムでワンブイワンというテーマを掲げていて、声を掛けていたが、80分通して修正できなかった」(右FL/フランカー福田大晟・商4=中部大春日丘)。

36分、再びスクラムを押し込まれ、早大にアドバンテージを与える。そのまま早大の連続攻撃を止め切れずトライを献上。「スクラムは早大の方が駆け引きが一枚上手で、明大のリズムに乗れなかった」(右LO/ロック佐藤大地・法4=国学院栃木)。

点差を縮めたい明大は前半終了間際、敵陣ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスを得るも、ボールを失い前半終了。5-21とリードを許し後半へ。

後半最初に得点を挙げたのは明大だった。互いに膠着(こうちゃく)状態が続いた15分、敵陣ゴール前でのマイボールラインアウトからモールを押し込み、途中出場のHO(フッカー)金勇哲(営4=大阪朝鮮)がグラウンディング。

ラグビー 関東大学春季交流大会2024

【ハイライト動画】 Aグループ 明治大学 vs. 早稲田大学|早稲田が11年ぶりに春の早明戦で勝利

しかし、その後は早大が流れをにぎり続けた。「トライを取られた後にテンションが下がってしまって、押し込まれる感じがすごくあったので、トライされてからも自分たちがやっていることをそのまま継続して出せれば、今日みたいな試合にはならなかったのかなと思う」(WTB/ウィング安田昂平・商4=御所実)。

このまま終わりたくない明大は試合終盤に息を吹き返す。40分、敵陣ゴール前のラインアウトモールで前進すると、FW(フォワード)のピックゴーでゴールラインまで迫り、最後はPR(プロップ)伊藤潤乃助(文3=常翔学園)がグラウンディング。

そして試合終了間際には、敵陣ゴール前のラインアウトモールで再びチャンスメーク。SH登根大斗(法4=御所実)が狭いスペースへの仕掛けると、WTB坂本公平(情コミ4=東福岡)が左隅に飛び込んだ。「FWが頑張ってくれて、最後に自分のところにボールが来ただけなので、みんながつないでくれたトライ」(坂本)。

後半は21-15とスコアで上回るも、合計スコア26-36でノーサイド。今年度最初の伝統の一戦は悔しい結果となった。

春季大会初黒星となった明大。セットプレーや規律面で課題が残ったものの、随所でいいキャリーや好ディフェンスも見られた。「アタックやディフェンスの接点では負けていなかった自信がある」(佐藤大)。

次戦の相手は昨年度の大学王者・帝京大学だ。帝京大は大学トップクラスのフィジカルやセットプレーが大きな武器。「春の大一番の試合になるので、しっかり勝っていい形でつないでいきたい」(安田)。因縁の相手に対し、今試合の課題を修正し、必ず勝利をつかみ取ってくれるだろう。

文:晴山赳生/写真:久保田諒、森口絵美理(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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