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ラグビー コラム 2024年6月3日

【ハイライト動画あり】筑波大学、19点差を跳ね返し東洋大学に逆転勝利。ラグビー関東大学春季交流大会Bグループ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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0-19から反撃のトライを挙げた筑波大学PR小澤

ラグビー関東大学春季交流大会は6月に入り、中盤戦から終盤戦を迎えている。6月2日(日)、Bグループの筑波大学(昨季関東対抗戦4位)がホームの「CHUBU UT Field」(筑波大学グラウンド)に東洋大学(昨季関東リーグ戦5位)を迎えた。

ホームの筑波大学は教育実習で4年生が、U20日本代表の遠征で2年生と主力の多くが抜ける中、FW(フォワード)を中心に、前節から11人と大きくメンバーを替えて臨んだ。一方の東洋大学も9人のメンバーを入れ替えた。

両校が春季大会で対戦するのは初のことだった。雨が予報されていたが、時より晴れ間も見える中、午後0:00にキックオフされた。

モールからトライを挙げる東洋大学HO小泉

先手を取ったのは「今週、取り組んできた」(福永昇三監督)というディフェンスでペースを握った東洋大学だった。前半6分、相手ゴール前のモールからHO(フッカー)小泉柊人(3年)が抜けだし、右中間にトライ。SO(スタンドオフ)土田修也(4年)がゴールを決めて、7点を先制する。

攻め手を緩めない東洋大学は12分、ターンオーバーからWTB(ウィング)ボンド洋平(4年)がトライ。15分にはセンタースクラムから、WTBモリース・マークス(4年)がラインブレイクし、そのまま左中間にトライを挙げて、19-0と大きくリードした。

ホームの筑波大学も負けていない。「ボールを継続する」ことをテーマに掲げ、キックを使いつつ、相手陣でアタックする時間が増え、ペースを掴んでいった。

トライを挙げた筑波大学1年のSH井上

20分にモールからPR(プロップ)小澤一誠(3年)が抜けだしトライ。23分、スクラムから、この試合はSOではなくインサイドCTB(センター)に入った楢本幹志朗(3年)が力強いランでゲインし、フォローした1年のSH(スクラムハーフ)井上達木(佐賀工業出身)がトライを挙げて7点差に追い上げた。

その後、やや拮抗した状況が続いたが、ロスタイム、筑波大学がスクラムからWTB大畑亮太(4年)が抜け出して右中間にトライ。CTB楢本のゴールも決まって、ついに19-19と同点に追いついてハーフタイムを迎えた。

ラグビー 関東大学春季交流大会2024

【ハイライト】Bグループ 筑波大学 vs. 東洋大学|筑波、0-19からの逆転劇

後半、先に得点を挙げたのは、前半の後半から勢いに乗った筑波大学だった。後半5分、スクラムを起点にSH井上が抜け出して、ボールを継続し、最後はCTB大内田陽冬(3年)が左中間に押さえて26-19とリードした。

東洋大学も負けていない。14分、モールからHO小泉が再びトライを挙げて26-26と再び、試合をイーブンに戻した。

しかし、直後のキックオフ。筑波大学はボールを奪い返して継続し、最後は1年生LO(ロック)中森真翔(桐蔭学園出身)がトライ。さらに20分にもラインアウトからボールを右、左と大きく振って、LO中森がトライを挙げて38-26とリードした。

東洋大学はLOウーストハイゼンらを投入したが…

東洋大学は25分、L0ジュアン・ウーストハイゼン(3年)、LOマタリキ・チャニングス(4年)ら7人を投入し勝負に出るが、なかなかチャンスをつかめなかった。逆に筑波大学は、35分にはキックカウンターから、CTB楢本が右サイドで仕掛け、ボールをつなぎ、最後は途中出場のSH廣瀬研太朗(2年)が右隅にトライを挙げて勝負を決めた。

東洋大学もロスタイムにモールを起点にFWにこだわり、途中出場のHO(フッカー)後藤大樹(4年)がトライを奪うが、そのままノーサイド。筑波大学が19点差を逆転し、7トライを重ねて45-26で勝利を収めた。

逆転負けを喫してしまった東洋大学の福永監督は「取り組んでいたところは要所、要所で出たが、(逆転負けは)もったいない…。(逆転負けは)メンタルの問題」と悔しそうな表情を見せた。

キャプテンPR笠巻晴太(4年)は「前節、コリジョンのところで引いてしまったので、今日の試合はプライドを持って前に出て当たろうと話していた。前半でいい雰囲気に乗っているところに規律を守れず、自分たちから落ちてしまった。後半は我慢比べに負けてしまった」と唇を噛んだ

CTBで試合を引っ張った筑波大学の楢本

筑波大学の嶋崎達也監督は「最初の15分のトライの取られ方が良くなかったので修正したい。FWは昨季、ほとんどが対抗戦を経験していないメンバーだったが、何とか逆転して勝てたことは良かった」と振り返った。

キャプテンのWTB中野真太郎(4年)は「最初の3トライも自分たちのミスからだったが、修正して自分たちの形を出して取り切れた。今後も接点で負けず、ボールを継続してアタックをやり切りたい」と先を見据えた。

1勝2敗となった東洋大学の春季大会は、残り2試合。ホームの東洋大学グラウンドに6月16日(日)に日本大学(昨季リーグ戦6位)を、23日に立教大学(昨季対抗戦6位)を迎える

3勝1敗とした筑波大学は、6月16日、ブループBで3連勝中の慶應義塾大学(昨季対抗戦5位)と相手のグラウンドで相対する。

文/写真:斉藤健二

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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