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ラグビー コラム 2024年4月25日

4位横浜キヤノンイーグルスはルーキー司令塔が初先発!PO逃した6位トヨタヴェルブリッツは意地みせるか。NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第15節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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トヨタヴェルブリッツ vs. 横浜キヤノンイーグルス

プレーオフ進出争いは終わった。それゆえに今後は両軍の異なる面が見られるかもしれない。

4強進出を逃した6位(7勝7敗)トヨタヴェルブリッツ

4強進出が決まった4位(10勝4敗)横浜キヤノンイーグルス

レギュラーシーズン残り2試合となった第15節。4月27日(土)、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で、明暗の分かれた2チームがぶつかる。

目標物が目の前から消えたスポーツチームが、残された試合でどんな姿をみせるのか。

3季連続でリーグ4強を逃したヴェルブリッツが、残り2試合でどのような姿をみせるのかは興味深い。

前節、首位埼玉ワイルドナイツに7-40で完敗した後、ベン・ヘリングHCは、残りの試合の位置づけについて答えた。

「残りの試合は来季に向けてのプレシーズンと捉え、一体感、そして気持ちを高めて臨みたいと思います」

頂点を目指していたシーズンが、突然「来季に向けてのプレシーズン」に変わる。急激な変化だ。チームの一体感を保つには難しい状況と言えるだろう。

豊富な戦力を擁しながら、4強に届かないヴェルブリッツの課題は何か。指揮官は「理由は一つではない」としながらも「一貫性」を第一に挙げた。

「一貫性が欠けていると思います。良いチームではありますが、そこが足りていません」

第4節ではワイルドナイツ相手に前半27-8でリードしながら、後半無得点で逆転負け。今季は白星と黒星を交互に繰り返すことも多かった。

「オフシーズン、プレシーズンを通して一貫性を作っていく必要があります。チャンピオンになるためにはそうした部分が必要ですし、その模範を今日(第14節)のワイルドナイツは見せていたと思います」(ヴェルブリッツ、ヘリングHC)

 

シーズンの一貫性という意味では、この2試合の結果も大きな意味を持つだろう。

先発は前節から6人変更(FW3人、BK3人)。フロントローは清水岳、木津悠輔の両プロップ、慶應義塾大学出身のLOアイザイア・マプスア。

バックスはベテランのSH茂野海人が9番を託された。センターはスピードとパワーを兼備する岡田優輝、ウイングはヴィリアメ・ツイドラキが先発に入った。

かたやトップ4入りを果たしたイーグルス。

チーム史上最高の3位に到達した昨季に続き、2季連続のトップ4は大きな収穫だろう。継続強化の足場がより強固になった。

1月に同時離脱した南アフリカ代表のSHファフ・デクラーク、CTBジェシー・クリエルの2人を欠きながらの4強達成は、イーグルスの地力を如実に示しているだろう。

特にデクラークの穴を埋めたハーフ陣の活躍は大きかった。後半戦はSH荒井康植のスペースを突くキックが神懸かっていた。

43-19で快勝した前節三菱重工相模原ダイナボアーズ戦は、バックスの突破役であるCTBクリエルが復帰。

途中出場からのトライ(後半28分)もあり、沢木敬介監督も「復帰戦だったがインターナショナルなプレーもあった」と及第点を与えていた。

また沢木監督はプレーオフへの展望についての質問では「昨季初めてプレーオフに進出し、ファイナルのラグビーがどんなものかを経験できました」

「出場権を獲得するのも簡単ではないと分かってきたので、チームの雰囲気としては気を抜いていません。そこは成長した部分」と語った。

プレーオフへ向けて怪我人は出したくないが、ファイナルラグビーへ向けて強度も落としたくない。

 

起用法が難しいであろう第15節で、イーグルスは先発に大きな変更を加えなかった。

3名の変更はLOレキマ・ナサミラ、怪我から先発に復帰する南アフリカ代表のジェシー・クリエル、そして注目は3人目だ。

東海大学出身のルーキーSO武藤ゆらぎが今季初先発を飾る。

絶対的司令塔である田村優の後釜として期待される武藤は、アタッカーとしての能力が傑出。ラインブレイカーでもある点はFB小倉順平と似ている。

ヴェルブリッツという難敵を相手に武藤がどんなプレーメイク、キックを見せるか。注目のキックオフは土曜日の午後2時30分だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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