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ラグビー コラム 2024年4月23日

東芝ブレイブルーパス東京、東京サントリーサンゴリアスとの『府中ダービー』への意気込みを語る。

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ケガから復帰した日本代表のFLリーチ キャプテン

12勝1敗1分で、現在リーグワンのディビジョン1で2位。すでに2シーズンぶりのプレーオフ進出も決めている東芝ブレイブルーパス東京が、4月22日(月)、東京府中市で定例会見を行った。

事業会社の荒岡義和社長、トッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)、そして前日の三重ホンダヒート戦で、ケガから復帰を果たした日本代表FL(フランカー)リーチ マイケル キャプテンの3人が登壇した。

荒岡社長は「チームとして、最後まで負けないという意味では(昨季より)大きな進歩を遂げている。成績も高い勝率を誇っていますし、最後まで頑張ってくれると思う」と期待を寄せた。

事業運営会社のトップを務める荒岡社長

ホストゲームの観客動員は、ワールドカップ後のシーズンであり、チームの調子が良かったこともあり、7試合の平均は9602人で、ディビジョン1では6位の数字で、昨季比は1.6倍増だという。

27日(土)に東京・秩父宮ラグビー場で行われる東京サントリーサンゴリアスとの「府中ダービー」で、13000人を超えれば、平均1万人に達する。またグッズやスポンサーフィーなども含めた、クラブ全体の売り上げも5億円(昨季は4億1000万円)を突破する見込みだという。

昨季5位から2位へと上昇した要因を聞くと、ブラックアダーHCは「自分たちのカンファレンスの方がタフだと思っていたが、3試合を残してプレーオフを決めることができてチームを誇りに思う」。

2019年夏よりチームを率いるブラックアダーHC

「アタックでストライクができているし、総合的にディフェンスでラインスピードが出せているところはよくできている。昨季と違うのはSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガがいるし、リーチを含めて、2人が若い選手を引っ張るリーダーシップがある」と話した。

また、プレーオフトーナメントに向けて改善したいことを尋ねると、ニュージーランド出身の指揮官は「フォーカスしたい、良くしたいのはセットピース。ラインアウトをこの3週間で立て直したい。あとはディフェンス面。自分たちのエッジでのディフェンスを改善していかないといけない」。

「アタックに関してはバリエーション豊富だし、イノベーションを持ってできている。ただ、ボールを持ってプレーし過ぎてしまう傾向がある。オフロードとか、選手たちがワクワクし過ぎてミスにつながっている。より自分たちのフォーカスを絞っていきたい」と冷静に分析した。

SOリッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)

リーチ キャプテンは前日の三重ホンダヒート戦で復帰。また、父が他界したためニュージーランドに帰国していたオールブラックスのモウンガも前日の夜に帰国したという。

指揮官は、「リッチー(・モウンガ)はこの数週間、メンタル的な状況だったので、フィットネス、身体の状態を評価したい。リーチが戻ってこられて、40分プレーできたのは自分たちにとってポジティブなこと。身体的には問題ない」と話した。

接点でプレッシャーをかけるFW陣

リーグ戦は残り2試合。プレーオフに向けて、リーチ キャプテンは「2シーズン前のプレーオフはスクラム、ラインアウトから上手くボールが出せず苦しい試合だった。まず、その2つが安定してきたので自信がある。もう1つは規律。1つのペナルティがすごく痛いので、どうコントロールするのか。プレーオフに向けて、その2つに力を入れていきたい」と先を見据えた。

4月27日(土)は同じくプレーオフ進出を決めている3位のサンゴリアス戦を迎える。再び、プレーオフで再戦の可能性もあるライバルである。「府中ダービー」に向けて、ブラックアダーHCは「自分たちにとってもいいチャレンジだし、モチベーションの高い状態。すごいライバルなので準備としては逆にやりやすい」と語った。

そして、「まず自分たち自身にフォーカスして、パフォーマンスをしっかり出すことが重要。いいパフォーマンスをした上で、できる限りの学びを得たい。プレーオフで当たるときにさらに準備ができている状況にしたい。テストマッチの1つのようなワクワクした試合になるし、両チームとも強み弱みを露呈する試合になる」と話した。

リーチキャプテンは「サンゴリアス戦のテーマは勝つこと。メンバーを変更したり、戦術を見せなかったりとかより、いい準備して勝って、再戦したら次の試合も勝つ。サンゴリアスもギリギリの試合もやってきたので、面白い試合になると思う」。

「接点で自分たちがどれだけ前に出られるか、どれだけ止めることができるか、そこが鍵になってくる。規律をしっかり守れば、セットプレーの安定は自信があるので、そこからゲームを組み立てていけばいい」と静かに闘志を燃やした。

12月17日に対戦した第2節の「府中ダービー」では、ビジターのブレイブルーパスが26-19で勝利している。ブレイブルーパスがホームで再び勝利を飾って、プレーオフに向けて、さらに勢いを付けることができるか。2009-10シーズンのトップリーグから、優勝から遠ざかっているブレイブルーパス。リーグワン初制覇に向けて、まずは今週末のサンゴリアス戦にすべてをぶつける。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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