人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2024年4月19日

マテーラ今季初出場でヒートにエナジー注ぎ込む。ブレイブルーパスはフレッシュなメンバーで勢いを増す。

ラグビーレポート by 田村一博
  • Line

ブレイブルーパスには今季第5節に12-40と敗れているが、あの頃とは違う自分たちがいる。
前節に10-60と完敗した東京サントリーサンゴリアス戦の内容を受けて、「前半の20分、フィジカルで受けてしまったところが反省です。そこを直し、アタックでは、自信を持ってプランを実行することが大事。その準備をしてきました」と話す。

 

今節のメンバーには、NO8に今シーズン初めての出場となるパブロ・マテーラが入った。
アルゼンチン代表の元主将は、ワールドクラスの激しさを発揮してくれるとともに、「自分と違った視点で強いリーダーシップを出してくれる人。エナジーを与えてくれる」と頼りになる。
チーム全員で、持てる力を出し切ると決意する。

対するブレイブルーパスは、すでに4強を決めている。とはいえ、気楽に戦える試合など存在するはずがない。
せっかく浸透してきたウイニングカルチャーを貫きたいところだ。

前節のコベルコ神戸スティーラーズ戦では、19点を先行しながら40-40と引き分けた。
その試合をトッド・ブラックアダ― ヘッドコーチは「素晴らしい自分たちの時間があったものの、大事な時間帯に落ち着いてプレーできなかった」と反省した。

ヒート戦では、その課題を修正するとともに、4強確定に気持ちを緩めることなく、内容の濃い80分を過ごすことにフォーカスするだろう。
チームのモメンタムをさらに大きくしたい。

 

この試合のラインアップを見れば、その意図が読み取れる。
今季プレータイムの短い選手たちがチャンスを与えられた。悶々とした時間の中で闘志を燃やしてきた者たちにとっては、溜め込んだエナジーを発散させる機会。
これまで陰で仲間たちを支えてきた選手たちの躍動はチームの結束をさらに強くし、選手層をさらに厚くしてくれる。

第7節の横浜キヤノンイーグルス戦でふくらはぎを痛めて以来戦列を離れていたリーチ マイケル主将がベンチに入った。影響力のある男の復帰がチームに与えるパワーの大きさは想像に難くない。
この先のハイレベルな争いを戦い抜くためにも、チーム力をワンランク上げる必要性がある。その役割を果たすだろう。

天に召された父を送り出すためニュージーランドに帰国中のリッチー・モウンガ代わりに(前節も欠場)、今節は中尾隼太が10番を背負う。
ケガが重なってなかなかコンディションが整わず、今季初出場となる。持ち前の視野の広さでゲームを大胆に動かしたい。

ゲームキャプテンを任されるHOの橋本大吾はムードメーカーだ。久々の先発で試合開始からチームを積極的に引っ張るだろう。
PR山川力優、SH田中元珠は出番が巡ってくれば、揃って今季初出場となる。

普段、バックヤードで試合メンバーを支えている選手たちの姿は、チームの本当の姿を映し出す。
その観点から試合を見つめるのもおもしろい。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ