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ラグビー コラム 2024年4月15日

【ハイライト動画あり】アグレッシブ・アタッキングラグビーで60得点!東京サントリーサンゴリアス×三重ホンダヒート。NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第13節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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尾崎晟也(東京サンゴリアス)

ディビジョン1(D1)で3位につける東京サントリーサンゴリアス(勝点43/9勝3敗)。

チームのプライドは、どこからでもタフに攻め続ける超攻撃的な「アグレッシブ・アタッキングラグビー」だ。

4月13日(土)の東京・秩父宮。11位(勝点5/1勝11敗)の三重ホンダヒート戦で、その攻撃型スタイルをいかんなく発揮した。

ヒート戦に勝利すれば勝点47以上となり、4強プレーオフ進出へ大きく前進。サンゴリアスの田中澄憲監督は「チャンピオンへの階段を上れるかという大事なゲーム」と位置づけていた。

そのサンゴリアスは、序盤からヒートを攻め立てた。

まず横方向より、縦方向へ力強いキャリーを重ねていく。「(相手守備が)外から上がってくるので、我慢強く前に当てていくプラン」(サンゴリアス、田中監督)だった。

一方のヒートは食い込まれ、要所で1対1のタックルが決まらない。

松島幸太朗(東京サンゴリアス)

前半3分、サンゴリアスのFB松島幸太朗がタックルを解いて先制トライ。ヒートはタックルミスからオフロードパスを繋がれ、さらにゲインを許す悪循環。前半7、15分に連続トライを浴びてしまった。

「最初の20分間で3トライを奪われ、追いかける状況を作ってしまいました。スタートが良くないというのが正直な印象です」(ヒート、キアラン・クローリーHC)

先発復帰したヒートのNO8古田凌主将。ファーストコンタクトの強度、精度に課題があると感じた。

「ファーストコンタクトでどれだけ前で止められるか。アタックでは、どれだけゲインラインを越えられるか。そこは修正したいです」(ヒート、NO8古田主将)

ただヒートはカムバックするエナジーのある忍耐強いチームだ。

3連続トライを浴びた後、敵陣ゴール前に居座ると、粘り強くフォワードでラックライド勝負。順目順目のキャリーから逆目をついて前半23分、PR藤井拓海が技ありのチーム初トライ。5点を返した。

ただこの日のヒートの劣勢は、スクラムも影響していた。

ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1

【第13節ハイライト動画】東京サンゴリアス vs. 三重ホンダヒート

前半28、32分には、サンゴリアスがヒート投入スクラムでペナルティ誘発。スクラム・ターンオーバーを連発し、攻撃権を奪い返した。

すると前半34分、サンゴリアスのCTBイザヤ・プニヴァイがピック&ゴー。ラック脇を縦突破して前半4本目を決めた。

前半最後はヒートが21次攻撃を繰り出したが、サンゴリアスが堅守でシャットダウン。そのまま26-5で試合を折り返した。

「我々の強みはアタック。今週はアタッキングマインドを持ってアタックすることにフォーカスし、そのプランをしっかり遂行してくれました」(サンゴリアス、田中監督)

齋藤直人(東京サンゴリアス)

その攻撃的マインドの結果と思われたシーンが、後半19分のサンゴリアス齋藤直人のトライだ。

後半サンゴリアスが2トライを追加し、ヒートもFBトム・バンクスの突破を起点に1トライ。スコアは38-10だった場面だ。

サンゴリアスはハイボールキャッチから自陣22m付近で攻撃開始。縦方向へのキャリーを続けると、右隅から移動していたWTB尾崎晟也が7フェーズ目での突破に成功。

穴を開けて敵陣に入ると、さらにタフな縦突進を続け、最後はパスダミーから途中出場のSH齋藤がラック脇を突破。最後の1対1も振り切り、チーム7本目を決めた。

その後FL山本凱のタックルから敵陣侵入の後半26分には、ふたたびショートサイドへ持ち出したSH齋藤が連続トライ。さらに終盤1トライ&1PGを加えたサンゴリアスが押し切り、60-10で10勝目を手にした。

ボーナスポイント付きの勝点5を獲得し、総勝点48となってプレーオフ進出に近づいたサンゴリアスの田中監督。

「前半の最後は21フェーズを守り切り、後半は19フェーズ重ねてトライしました。サンゴリアスらしいプレーをしてくれました」

「(課題は)相手22mでのアタック。今後ファイナルゲーム、プレーオフへ向けて伸ばしていかなければいけません。今週、来週と準備していきたいです」

一方、10位以下が確定してディビジョン2との入替戦出場が決まってしまったヒート。NO8古田主将は、開始から3連続トライを浴びた展開について「ファーストの20分は改善しないと自分たちのペースにはもっていけない。そこは重点的にフォーカスしてチームを変えていきたい」と反省。

入替戦へ向けては「まずは一戦一戦やるべきことをやります。東芝ブレイブルーパス東京戦へ向けて、ちょっとでも成長できるようにまとまりたい」と次戦を見据えた。

サンゴリアスの次戦はショートウィーク。7位(勝点31/6勝6敗1分け)の静岡ブルーレヴズと4月19日、秩父宮での金曜ナイターだ。

2勝目を狙うヒートの次戦はホストゲーム。4月21日(日)に本拠地の三重で、2位東芝ブレイブルーパス東京を迎える。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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