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ラグビー コラム 2024年4月13日

【ハイライト動画あり】埼玉パナソニックワイルドナイツ、リコーブラックラムズ東京に快勝で開幕13連勝

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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力強く前進するワイルドナイツFB野口

リーグ戦も残り4試合となり、いよいよ佳境を迎えようとしている「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24」のディビジョン1。4月12日(金)~14日(日)に第13節が行われる。

12日(金)、東京・秩父宮ラグビー場で行われるナイトゲームでは、前節まで10位につけていたリコーブラックラムズ東京が、開幕から12連勝でプレーオフ進出を決めた1位の埼玉パナソニックワイルドナイツを迎えた。

ブラックラムズは先週、横浜キヤノンイーグルスに12-31と敗れて、2勝10敗の勝ち点13で10位。この時点で、9位の三菱重工相模原ダイナボアーズとの勝ち点差は9で、入れ替え戦を回避するためには4試合ぶりの白星がほしいところだった。

山本と同じく先発した新人のNO8ワカヴァカ

ピーター・ヒューワットHC(ヘッドコーチ)は、前節の控えからインパクトを与えた、アーリーエントリーのLO(ロック)山本嶺二郎(明治大学出身)と、NO8(ナンバーエイト)サミュエラ・ワカヴァカ(朝日大学出身)の2人を初先発させた。

さらにハーフ団は、SH(スクラムハーフ)高橋敏也と、SO(スタンドオフ)中楠一期(慶應義塾大学出身)のコンビに変えるなど、FW(フォワード)4名、BK(バックス)3名の計7名の先発を入れ替えた。

一方のワイルドナイツは前節、三菱重工相模原ダイナボアーズに53-12と快勝し、ここまで12戦全勝で勝ち点を56とし、すでにプレーオフ進出を決めている。

本職のCTBに入りトライを挙げたワイルドナイツの長田

ロビー・ディーンズ監督は、両LOを入れ替え、第6節以来の復帰となるエセイ・ハアンガナと、前節メンバー外だった元南アフリカ代表ルード・デヤハーが先発。CTB(センター)も、南アフリカ代表のダミアン・デアリエンデがメンバー外、日本代表のディラン・ライリーが控えとなり、ヴィンス・アソと日本代表の長田智希の2人のコンビなるなど、前節からFW4名、BK3名の計7名の先発メンバーを変えてきた。

ワイルドナイツが開幕からの連勝を13に伸ばすのか、それともホストのブラックラムズが意地を見せて勝利するのか。4月12日(金)午後7:00にブラックラムズのホストゲームでは、今季最多となる8,547人の観客を集め、秩父宮ラグビー場でキックオフされた。

ジャパンラグビー リーグワン2023-24

【ハイライト動画】第13節 ブラックラムズ東京 vs. 埼玉ワイルドナイツ|ワイルドナイツが7トライで圧勝

グラバーキックを蹴るWTB竹山

試合は序盤から「アキュレシー」(正確性)をテーマに掲げて臨んだワイルドナイツが主導権を握る。前半5分、WTB(ウィング)竹山晃暉が「50-22」キックを決めて相手陣奥でチャンスを迎え、キャプテンHO(フッカー)坂手淳史が右中間に押さえて先制トライ、5点を先制した。

初先発で初トライを挙げたブラックラムズLO山本

9分、ブラックラムズも相手のミスにつけ込んでチャンスを掴み、ゴール前のラックから初先発のLO山本が右中間にねじ込んでトライ。CTBマット・マッガーンがゴールを成功させて7-5とした。

前半2トライを挙げたワイルドナイツFL大西

しかし、その後は再び、ワイルドナイツペースとなり、相手反則からゴール前に攻め込み、最後はFL(フランカー)大西樹が、ピック&ゴーからトライを挙げて12-7と逆転に成功。

さらに18分にはケガから復帰のLOハアンガナが、ハードなランでトライ。25分にはモールを起点に、オーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテがトライ。31分には再びFL大西が再びラックから持ち出してトライを挙げ、33-7と大きくリードした。

トライを挙げるブラックラムズFL松橋

36分、ホストのブラックラムズも反撃。CTBマッガーンのキックパスからチャンスを得ると、最後はFL松橋周平がトライ、14-33と追い上げて前半を終えた。後半、先に得点を挙げたいブラックラムズだったが、相手のディフェンスの前にゴールラインを超えることができなかった。

7本中6本のプレースキックを決めたSO松田

すると10分、ワイルドナイツは相手の反則からSO松田力也がPG(ペナルティゴール)を決めて36-14。さらに18分、CTBアソがチャンスメイクし、最後はWTB竹山のグラバーキックをWTBコロインベテが押さえて左中間にトライ。27分には相手のパスを奪ったCTB長田がトライを挙げ、50-14として勝負を決めた。

ブラックラムズも最後までアタックする姿勢を見せ、33分にCTB礒田凌平、40分にはWTB西川大輔がトライを挙げたが、試合はそのままワイルドナイツが50-26で快勝し、開幕から13連勝を達成しノーサイドを迎えた。

POMのワイルドナイツWTB竹山

POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には、キックでトライを演出したワイルドナイツのWTB竹山が選出された。「選ばれて驚きましたが、両チームを代表して選ばれたことは誇らしい。POMにふさわしいプレーができたと自信になりました」。

4連敗を喫してしまったブラックラムズのヒューワットHCは「前半、ターンオーバーでボールを失ってしまった。あとは規律のところもあまり良くなかった。自陣に侵入されると、相手は代表キャップが250もある経験あるチームで、プレッシャーの中で経験の差が現れた」と悔しそうに話した。

キャプテンのHO武井日向は「僕たちの精度が悪くて、ターンオーバーされて、相手のアタックでスコアが開いていった。自分たちのいいディフェンス、いいアタックができている場面があったので、精度を上げていくことが、次に向けて改善すべきところ」と振り返った。

勝ったワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督は「ブレイクダウン、コンタクトが激しくタフな試合だった。新しいコンビネーションで試合ができたことはプラスになった。先の週のことを見ていない。選手層の幅、深さを広げていって、相手がどういうことをやっても対応できるようにやっていきたい」と語った。

キャプテンのHO坂手は「フィットネス、スキルにおいてチャレンジングな試合になった。ミスもあったが、アジャストして得点できたことは良かった。トライを取られた部分は見返して、もう一度成長させていきたい。総じていい試合だった」と満足した表情を見せた。

勝ち点を増やせなかったブラックラムズは10位から順位を上げられず、次節、4月21日(日)大阪・東大阪市花園ラグビー場で最下位の花園近鉄ライナーズと対戦する。

3トライ差のボーナスポイントも獲得して、勝ち点を61まで伸ばした首位のワイルドナイツ、次節は20日(土)に14連勝をかけて愛知県・パロマ瑞穂ラグビー場でトヨタヴェルブリッツと激突する。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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