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ラグビー コラム 2024年4月5日

プレーオフを争う3・4位の直接対決。コベルコ神戸スティーラーズvs.東京サントリーサンゴリアス

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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コベルコ神戸スティーラーズvs.東京サントリーサンゴリアス

昨年12月に開幕したジャパンラグビー リーグワン。ディビジョン1のリーグ戦も残すところ、同じカンファレンス同士が戦う5試合となった。

先週の「Bye Week」(休みの週)を挟んで、どのチームも4月6日(土)7日(日)の第12節から、5連戦が待ち受けている。7日(日)はカンファレンスAのコベルコ神戸スティーラーズが、勝ち点39で3位につけている同組の東京サントリーサンゴリアスと対戦する。

前節、スティーラーズは花園近鉄ライナーズに60-17と大勝、7勝4敗で勝ち点34として、プレーオフ出場圏内の4位につけている。しかし、5位の横浜キヤノンイーグルスも勝ち点33と1点差に迫っており、勝ち点5を挙げて勝利すれば、勝ち点でサンゴリアスに並ぶ可能性が高い大事な試合だ。

前節後、「フィニッシュの仕方に関してはハッピー。ただ、前半の精度の部分があまりにも酷く、何ひとつプレッシャーを掛けられなかった。後半はそこの部分に関して、選手がいいリアクションを取ってくれて、丁寧に仕留め切ることができ、ディフェンスも全体的にいい形だった」と語っていたデイブ・レニーHC(ヘッドコーチ)は、前節からFW(フォワード)、BK(バックス)それぞれ3名ずつ先発を入れ替えた。

コベルコ神戸スティーラーズ

FW第1列は高尾時流、日本代表の具智元と両PR(プロップ)は変わらないが、HO(フッカー)は北出卓也に代わって、松岡賢太が入った。LO(ロック)はジェラード・カウリートゥイオティから、ワイサケ・ララトゥブア(東海大学出身)となり、キャプテンのブロディ・レタリックとコンビを組む。

FL(フランカー)は、ライナーズ戦でNO8(ナンバーエイト)としてプレーしたサウマキ アマナキが6番に上がり、ニュージーランド代表のアーディ・サベアが7番に、8番にはティエナン・コストリー(IPU・環太平洋大学出身)が先発する。

BKはSH(スクラムハーフ)が、中嶋大希からベテランの日和佐篤に代わり、現在150得点で得点ランキングトップに立つSO(スタンドオフ)ブリン・ガットランドとハーフ団を組む。CTB(センター)は、ラファエレ ティモシーに替わって元オールブラックスのナニ・ラウマペが12番に入り、李承信とコンビを組む。

WTB(ウイング)は前節、2トライを挙げてPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いた松永貫汰が11番に、14番は濱野隼大から共同キャプテンの山下楽平に替わった。FB(フルバック)はベテランの日本代表の山中亮平が引き続き務める。

リザーブには、HO牛原寛章、PR中島イシレリ山下裕史、SH小畑健太郎、CTBマイケル・リトル、ラファエレらが入った。

ホストの神戸としては、SOガットランドのキックでエリアを意識した戦いをしつつ、ラインアウトからのモールやボールを継続してトライを重ねたいところ。

対するサンゴリアスは、前節は前半35-10とリードしながら横浜キヤノンイーグルスに35-37と逆転負けし今季3敗目を喫したが、それでも8勝3敗で勝ち点39の3位につけている。

「非常に悔しい敗戦。前半は自分たちのプランどおりに戦えたが、後半で仕留め切れず、相手の勢いを止めるという部分では、守りに入ってしまった。これでトップ4の争いが非常に厳しいものになってきた」と前節後に話した田中澄憲監督はFW1名、BK1名の先発を入れ替えた。

東京サントリーサンゴリアス

左PRは小林賢太が控えに回って森川由起乙が上がり、右PRの垣永真之介、現在2位タイの10トライを挙げているキャプテンのHO堀越康介とフロントローを構成。LOはサム・ジェフリーズと、ラインアウト成功数68でトップのハリー・ホッキングスがコンビを組み、バックローもFL下川甲嗣山本凱、ベテランNO8ツイ ヘンドリックは引き続き先発する。

BKは100キャップの節目の試合を迎えるSH流大と、新人SO高本幹也(帝京大学出身)のハーフ団は変わらない。CTBは経験豊富な中村亮土がリザーブに下がり、23歳のイザヤ・プニヴァイが12番に、13番には尾崎泰雅が入った。両翼は南アフリカ代表のチェスリン・コルビ尾崎晟也、最後尾のFBには引き続き松島幸太朗が入った。

ベンチには6人のFWを入れ、PR小林、CTB中村以外に、HO呉季依典、PR中野幹、LOトレヴァ・ホゼア、FL桶谷宗汰、FL箸本龍雅、SH齋藤直人が入った。

アタッキングラグビーが信条のサンゴリアスとしては前節、後半に不甲斐ない戦いをしてしまっただけに、後半の集中力、実行力が勝利の鍵を握るはずだ。

両チームは1月6日の第4節で対戦しており、44-36でサンゴリアスが勝利した。昨季も2戦しており、サンゴリアスが39-19、25-17と連勝。リーグワンとなってからスティーラーズは、サンゴリアスから白星を挙げておらず、2020年1月(35-29)以来の勝利を目指す。

スティーラーズとしては、サンゴリアスにボーナスポイントつきで勝利して勝ち点で並びたい。一方のサンゴリアスはプレーオフ進出に向けて、何としても4位のスティーラーズを突き放したいところ。

プレーオフ進出を争う3位と4位の激突は、4月7日(日)午後2:30、スティーラーズのホストスタジアムである、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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