人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2024年4月5日

成熟期の強豪対決!6位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×2位東芝ブレイブルーパス東京!NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第12節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 東芝ブレイブルーパス東京

第12節を迎えたディビジョン1(D1)は、レギュラーシーズン(16節)の約3分の2を消化した。

残りは5節となり、最終コーナーに差し掛かろうかという状況だ。

BYEウィーク(休養週)明けの4月7日(日)、東京・秩父宮で激突するのが、6位(5勝6敗/勝点26)のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと、2位(10勝1敗/勝点46)の東芝ブレイブルーパス東京だ。

昨季王者の6位スピアーズは、3季連続のプレーオフ進出へ土壇場。5位横浜キヤノンイーグルス(勝点7差)、4位コベルコ神戸スティーラーズ(勝点8差)を追いかけている。

2週間前は首位埼玉ワイルドナイツに22-55で6敗目。前半スコアは3-26。後半に強いワイルドナイツ相手に、前半23点ビハインドは厳しい展開だった。

「前半は相手ペースで進んでしまいました。今シーズンの勝てなかった試合は、前半の内容があまり良くない部分があると思います」(スピアーズ、立川理道キャプテン)

スピアーズの明るい材料は、活きのいい若手だ。

ワイルドナイツ戦の後半途中には明治大学からアーリーエントリーのPR為房慶次朗が登場。帝京大学のHO江良颯、2歳上のPR紙森陽太と共に平均年齢22.7歳のフロントローが力を示した。

「後半に若い選手たちが勢いを与えてくれました。そこでスコアできたことはチームにとっても明るくポジティブなニュースです」(スピアーズ、立川キャプテン)

 

迎えるブレイブルーパス戦には、大物司令塔が復帰する。

前節からの先発変更は7名で、フォワード陣はPRオペティ・ヘル、ロックのJD・シカリング。

そして最後の一人は第3節以来の復帰となる世界的司令塔、SOバーナード・フォーリーだ。不在の間に見事結果を残した岸岡智樹は背番号21を背負う。

また前節スクラムなどで力を発揮した若手フロントロー3人(江良、紙森、為房)もリザーブ入りを果たしている。

かたやリーグ3年目で初となるプレーオフ進出へ邁進するブレイブルーパス。

トッド・ブラックアダーHC体制は5季目。もともと成熟度が高かったところへ、今季の大型新戦力、FL/No.8シャノン・フリゼル、SOリッチー・モウンガのNZ代表コンビがフィット。

さらに若手が大きく成長。

大豊作だった2020年度入団組(LO伊藤鐘平、FL佐々木剛、SH杉山優平、CTB眞野泰地、WTB桑山淳生、WTB宮上廉)、年下のPR小鍜治悠太、FB松永拓朗(共に25歳)らもすでに堂々たる主軸だ。

そしてHO原田衛(24歳)は今季のバイスキャプテン。

未来のキャプテン候補は先発15人中12人が20代だった前節リコーブラックラムズ東京戦も、ゲームキャプテンとして会見に登場。すでにチームの顔の一人となっている。

後半追い上げられたものの40-33で振り切った一戦については、HO原田ゲームキャプテンはこう振り返った。

「前半は良い形で終われましたが、後半は自陣からの脱出をクリーンにできずプレッシャーを受けました。イエローカードのプレッシャーもあり苦しい試合になりました」

一時13人の時間帯に追撃されて同点(33-33)に持ち込まれたが、CTB眞野の勝ち越しトライ(後半34分)が決勝点となった。

 

ワイルドナイツ戦の今季初黒星からの3連勝を狙う今節は、2週間前から先発2名を変更。

フォワード8人は変わらず、CTBロブ・トンプソン、WTBジョネ・ナイカブラのバックス2名がスタメンに入った。

今季躍進のブレイブルーパスだが、長年の課題である反則数が多くなってきたことは気がかり。

反則数「120」は上位陣で際立っている。レフリーとのコミュニケーションを含めて規律改善に努め、反則がふたたび失速原因にならないよう心掛けたい。

ブラックアダーHC体制は5季目。かたやスピアーズはフラン・ルディケHC体制が8季目。

指揮官の哲学が浸透した成熟度の高いチーム同士、ハイレベルな応酬が展開されるだろう。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ