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ラグビー コラム 2024年4月11日

リベンジ誓うスピアーズ。3連勝中のブルーレヴズは絆深め、さらに上へ

ラグビーレポート by 田村一博
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静岡ブルーレヴズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

昨年のクリスマスイブ、レヴニスタは愛するチームから大きなプレゼントをもらった。
2023年12月24日、静岡ブルーレヴズは前シーズン王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの一戦に23-19と勝利した。

ヨドコウ桜スタジアム(大阪)でおこなわれたスピアーズのホストゲームは、ラストプレーで勝負が決まる熱戦だった。
3点ビハインドで後半43分を迎えたブルーレヴズは、SO家村健太が狭いスペースを突破してインゴールへ。ゴールキックも決めてヒーローとなった。

その日から3か月強。4月13日(土)に静岡・IAIスタジアム日本平での再戦(リーグワン ディビジョン1/第13節)は、第12節を終えて6位のブルーレヴズのホストゲームだ。
対するスピアーズは8位と苦しんでいる。
互いに、プレーオフ進出(4強以上)は諦めていない。絶対に負けられない。

両チームの状態は対照的だ。
3連勝中のブルーレヴズは、前節の三重ホンダヒート戦に43-14と完勝した。
その前の試合で、ビッグネームが揃うトヨタヴェルブリッツを倒して得た勢いを持続させている。
藤井雄一郎監督の指導の特徴は、鍛え込み、勝利への道筋を絞り込むことだ。選手の遂行力が高まっている。

指揮官は、時間をかけて鍛えてきたことが、シーズン終盤になって効いていると話す。
「時間帯ごとの戦い方など、選手たちがチームスタイルの理解度が深まっています」

きつい練習が生み出したものは、ピッチ上だけの影響に終わらない。ケガ人が出てもチームの空気が沈まないのは、選手同士の絆が深まっているからだ。
例えばクワッガ・スミス主将(FL/NO8)は、1月13日の東京サントリーサンゴリアス戦で股関節を痛めて以来戦列を離れているがチームに動揺はない。

「もちろん、彼の力は大きいのですが、新たなリーダーたちも出てきています。普段の時間が充実している。いいチームになっています」
藤井監督は、グラウンドでベテランが若手に、試合に出ない選手が出る選手にアドバイスしたり、応援する光景を見るケースが増えたと喜ぶ。

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