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新入団の7選手
3月1日(金)、昨季のリーグワン王者のクボタスピアーズ東京ベイ・船橋が、アーリーエントリーで入部したばかりの新人選手7人の入団会見を行った。
登壇したのはフラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)と石川充GM(ゼネラルマネージャー)。そして、PR(プロップ)為房慶次朗(明治大学)、イジー・ソード(拓殖大学)、HO(フッカー)江良颯(帝京大学)、FL(フランカー)梁川賢吉(筑波大学)、SH(スクラムハーフ)溝渕元気(関西大学)、UBK(ユーティリティーバックス)山田響(慶應義塾大学)、CTB(センター)廣瀬雄也(明治大学)の計7選手。
石川GM(左)とルディケHC
冒頭、石川GMは「昨季、優勝したから来たわけではない。(その前に)リクルーターが、チームの良さや方向性を説明して来てもらった。楽しみで仕方がない」とコメント。
大学選手権決勝で戦った江良(左)と廣瀬
ルディケHCは「関係性を過去3~4年築いてきたので、やってきたことがわかっている。各選手がポジションごとの才能を持っている。帝京大学、明治大学のキャプテンが入ってくれることはうれしい。いいスキルを持っているので、次の世代を担ってくれる。とてもエキサイティングな気持ちです」と期待を寄せた。
FWの4選手、左から為房、ソード、江良、梁川
まず、FW(フォワード)の4選手が対応した。明治大学のスクラムを支えたPR為房慶次朗は「持ち味であるスクラムとボールキャリーを活かしてチームに貢献したい。スピアーズが好きで入った。日本一のチームでチャレンジしたいし、早く試合に出たい。将来は日本代表で活躍したい」と意気込んだ。
拓殖大学のPRイジー・ソードは「自分のキーポイントはスクラムとキャリー。練習に参加して、競争が激しく自分が成長できる、自分を押し上げてくれると思って選んだ。今季はPRとしてスキルアップして、チームの連覇に貢献したい。将来的には、時間がかかると思うがステップアップして日本代表になりたい」と話した。
帝京大学で大学選手件3連覇に貢献したHO江良颯は「このチームの文化、伝統が好きで、マルコム・マークス、デイン・コールズがいるので勉強して、世界で活躍することが目標。先輩方のプレーを吸収して、少しでも早く試合に出たい。ルーキーに関係なく、日本一に向けて少しでも貢献したい。また、日本代表になってワールドカップに出ることが、幼い時からの目標なのでがんばりたい」と語気を強めた。
筑波大学のFL梁川賢吉は「雰囲気や文化に魅力を感じた。勝負してみたいと思った。持ち味はいろいろなところに顔を出す運動量。この強度に適応して、インパクトを残したい。どこのチームでも必要な人がいると思うので、スピアーズでエナジーを与えられるような選手になりたい」と前を向いた。
BKの3選手、左から溝渕、山田、廣瀬
続いてはBK(バックス)の3選手。関西大学のSH溝渕元気は「スピアーズから熱いオファーを受けて選んだ。早くメンバーに入って、新人らしくアグレッシブにプレーしたい。パススピードで勝りたい。テンポは足らないが、スキルを磨いて先輩たちを追い越したい」と腕を撫した。
慶應義塾大学で1年から活躍していたUBK山田響は「慶應の先輩があまりいない、新しいところで学びたい。FWがどんどん前に出て、BKが縦横無尽に走り回るのが魅力的だった。CTB以外、BKのポジションを大学で経験しているのは武器なので、常にどこのポジションでもできるように準備して試合で活躍したい。バックスリーには日本のトップレベルの選手がいるので盗むところと、キックでは有利になれると思うので、活かしながらチャレンジしたい」と冷静に話した。
明治大学で100代目のキャプテンを務めたCTB廣瀬雄也は「雰囲気が良くて温かかったし、このチームは絶対優勝するようなチームだと思って、ここでプレーしたいと思った。昨季のチャンピオンチームなので、先輩たちから学んでいち早く試合に出たい。そして12番は誰にも譲りたくないので、日本を代表する立川理道選手、東福岡の先輩である永富晨太郎選手のスキルを盗んで12番をつけたい。将来的には50キャップ、100キャップを得たい」と先を見据えた。
今シーズンはリーグワン連覇にチャレンジしているスピアーズ。すでにHO江良はクロスボーターラグビーに出場し、力のあることを証明した。「他のリーグワンのチームよりもいい採用ができた」と石川GMが胸を張ったように、今季の新人7選手は今季の勝利に貢献するだけでなく、将来のスピアーズを支える大きな柱となろう。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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