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東京サントリーサンゴリアスvs.リコーブラックラムズ東京
「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24」。現在、ディビジョン1では交流戦が行われており、3月1日(金)~3日(日)にかけて、第8節が開催される。3月2日(土)、東京都・秩父宮ラグビー場では、現在3位の東京サントリーサンゴリアスが、10位のリコーブラックラムズ東京を迎える「東京ダービー」となった。
リーグワン初優勝を目指すサンゴリアスは、2月17日に行われた第7節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦で、一度は逆転するものの、再びひっくり返されて20-24で惜敗。5勝2敗の勝ち点24で、プレーオフ進出圏内の3位につけている。
ワイルドナイツ戦後に「我々もまだまだ強くなれることを感じた。ここからチャレンジしていきたい」と話していた田中澄憲監督は、2週間前に行われた前節から、BK(バックス)2名の先発を入れ替えた。
東京サントリーサンゴリアス
FW(フォワード)は変更なく、PR(プロップ)は森川由起乙と、2023年ワールドカップ日本代表メンバーの垣永真之介、キャプテンの日本代表HO(フッカー)堀越康介で、第1列を構成。LO(ロック)はサム・ジェフリーズと、ハリー・ホッキングスの2人で、バックローは日本代表FL(フランカー)下川甲嗣、前節で調子の良かった桶谷宗汰、NO8(ナンバーエイト)には、ベテランのツイ ヘンドリックが務める。
BKも日本代表のSH(スクラムハーフ)流大、新人のSO(スタンドオフ)高本幹也(帝京大学出身)のハーフ団は引き続き先発。CTB(センター)は中村亮土とイザヤ・プニヴァイの2人。WTB(ウイング)は江見翔太がベンチに下がり、尾崎泰雅、晟也の兄弟が両翼を担う。FB(フルバック)は、南アフリカ代表のがメンバー外となってチェスリン・コルビ、日本代表の松島幸太朗が先発に復帰した。
リサーブは、PR森川の実弟HO呉季依典、前節で公式戦デビューを果たした21際のPRウィリアム・ヘイ、中野幹、FLシオネ・ラベマイ、箸本龍雅がFWの控えとして名を連ねる。BKは日本代表SH齋藤直人と、出場すればリーグ戦デビューとなるアルゼンチン代表SOニコラス・サンチェスが、控えからチャンスをうかがう。
攻撃ラグビーを信条としているサンゴリアスとしては、フィジカル、接点の強い相手に対しても、テンポ良くボールを動かすことができるか。しっかりトライを重ねて勝ち点を積み上げたい。
一方、ここまでわずか1勝と低迷しているブラックラムズ。雨天の中で行われた前節のコベルコ神戸スティーラーズ戦でも、一時は17-20まで追い上げるも最後に突き放され17-27と惜敗し3連敗。1勝6敗(勝ち点7)で10位と厳しい状況が続いている。
「クラブの強みはチーム全員で戦うこと。そこを強みにしていきたい」と話すピーター・ヒューワットHCは、そのスティーラーズ戦から、BK2名の交代にとどめた。
リコーブラックラムズ東京
こちらもFW8名に変更はなく、PR西和磨、大山祥平とキャプテンHO武井日向がフロントローを組み、LOはジョシュ・グッドヒューと日本代表のアマト・ファカタヴァがコンビを組む。FLブロディ・マクカラン、松橋周平と、元イングランド代表NO8ネイサン・ヒューズがバックローを担う。
BKはSH高橋敏也と、ボールキャリー数とディフェンス突破で1位のSOアイザック・ルーカスのハーフ団は引き続き先発。CTBは元ウェールズ代表のハドレー・パークスに代わって、栗原由太がロトアヘア アマナキ大洋とコンビを組む。WTBはネタニ・ヴァカヤリアが11番から14番にシフトし、11番には前節リザーブだったセミシ・トゥポウが上がり、FBは引き続きマット・マッガーンが務める。
控えにはHO佐藤康、PR中村公星、千葉太一、LOマイケル・ストーバーグ、柳川大樹、先週アーリーエントリーでリーグワンデビューしたばかりのバックローのサミュエラ・ワカヴァカ(朝日大学出身)、SH南昂伸。WTB西川大輔が名を連ねた。
ブラックラムズとしては接点、ディフェンスで粘ること。さらに反則を少なくし、相手陣でのプレータイムを増やして、何としても今季2勝目を挙げたいところ。
トップリーグ時代は、2004年度にブラックラムズが、20-16で勝利したのみだが、クロスゲームも多い。リーグワンになってからは、サンゴリアスが一昨季は36-33、30-3、昨季は18-7と3連勝をしている。いずれにせよ接点の攻防が大きな鍵を握りそうだ。
サンゴリアスvs.ブラックラムズの「東京ダービー」は、3月2日(土)午後2:05に東京・秩父宮ラグビー場でキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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