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SOリッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)
「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24」のディビジョン1は、「クロスボーダーラグビー2024」が終わり、2月17日(土)、そして24日(土)25日(日)の日程で、交流戦となる第7節が開催された。
2月24日(土)、東京都・秩父宮ラグビー場では、現在6連勝で2位につけるホストの東芝ブレイブルーパス東京が、5位の横浜キヤノンイーグルスを迎えた。なお、昨季はホストのイーグルスが59-48で勝利している。
2シーズンぶりのプレーオフ進出、リーグワン初優勝を目指すブレイブルーパスは、15シーズンぶりに開幕から負けなしの6連勝で、首位の埼玉パナソニックワイルドナイツを追っている。
トッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)は、前節のヴェルブリッツ戦から、FW(フォワード)1名、BK(バックス)2名を入れ替え。キャプテンの日本代表NO8(ナンバーエイト)リーチ マイケル、日本代表LO(ロック)ワーナー・ディアンズ、ニュージーランド代表SO(スタンドオフ)リッチー・モウンガとFL(フランカー)シャノン・フリゼルらが先発した。
東芝ブレイブルーパス東京 vs. 横浜キヤノンイーグルス
一方、昨季チーム史上最高の3位となった横浜キヤノンイーグルス。今季はここまで、4勝2敗の勝ち点18で5位につけていた。2月10日には、「クロスボーダーラグビー2024」でブルーズと対戦し、22-57で敗戦を喫した。
沢木敬介監督はキャプテンのCTB(センター)梶村祐介をはじめ、SO田村優、NO8アマナキ・レレイ・マフィ、FB(フルバック)小倉順平らを先発させ、前節からFW3人、BK3人の計6人を入れ替えて臨んだ。
新加入のCTBヤンセファンレンズバーグ
また、今月チームに加入したばかりの元南アフリカ代表CTBローハン・ヤンセファンレンズバーグがリザーブに入った。
試合は1万3581人のファンを集め、午後2:05にキックオフされた。序盤から主導権を握ったのは、「最初の10分に集中しよう」(リーチ主将)と臨んだホストのブレイブルーパスだった。
ジャパンラグビー リーグワン2023-24
【ハイライト】第7節 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 横浜キヤノンイーグルス| ブレイブルーパスが快勝
先制トライを挙げたFL佐々木剛
前半4分、自陣10mでのスクラムからBKで敵陣まで展開し、最後はWTB(ウイング)桑山淳生から、左大外にいたFL佐々木剛へつないで先制トライ。SOモウンガの難しいゴールも決まり、7点を先制する。
難しい角度のゴールを決めたSOモウンガ
さらに16分、SOモウンガが自陣からオープンサイドへキックパスし、そのボールをWTB桑山が見事にキャッチしゲイン、最後はフォローしたCTBニコラス・マクカランがトライ。30分にもSOモウンガがPG(ペナルティゴール)を追加し、15-0とブレイブルーパスが大きくリードして前半を折り返した。
トライを挙げるCTBマクカラン
後半もブレイブルーパスがアタックする時間が続くが、イーグルスの粘り強いディフェンスの前になかなかスコアボードが動かない。
後半19分、ブレイブルーパスのSOモウンガが相手ボールをチャージし、そのボールをキャッチすると、ゴールラインまで75mほど走りきって左隅にトライを挙げる。自らコンバージョンゴールも決めて、イーグルスを22-0と突き放す。
さらに33分にはイーグルスSO田村のパスをCTBマクカランが見事にインターセプトし、最後はフォローしたWTB桑山が右隅にトライを挙げて27-0とした。
プレッシャーをかけるブレイブルーパスのFW陣
後半は攻める時間帯が長かったイーグルスも、終了間際に意地を見せる。39分、自陣ラインアウトを起点に、新加入のCTBヤンセファンレンズバーグが右中間にトライを返したが、ホストのブレイブルーパスが、27-7でイーグルスを下し開幕から7連勝を飾った。
POMに輝いたWTB桑山淳生
POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)にはブレイブルーパスのWTB桑山が選出された。「受賞は初めて。率直にうれしい。MOMを取ったことより、チームとしてやりたいことを80分間やれたことがすごく良かった。今回の戦術で、外にスペースがあるというのはわかっていた。そこまでのボール運び方を、中にいるメンバーにうまく伝えることができた結果」。
ブレイブルーパスのブラッカダーHC
昨季の借りを返して快勝したブレイブルーパスのブラックアダーHCは「リーチとHO(フッカー)原田衛が1週間を通して、背中でチームを引っ張ってくれたことを誇りに思う」とコメント。
さらに「長い休みで、この試合に照準を合わせるのが難しかったが、特に前半の入りからFWでドミネートできて、コリジョン(衝突)の部分でも勝っていた。ハーフタイムもいい形で試合ができていると感じていた。ボーナスポイントを取って、勝ち点5を取れたことも非常に大きい」と笑顔を見せた。
前半、ケガで交替したNO8リーチ
キャプテンのFLリーチは「イーグルスさんのバリエーションあるアタックに対してディフェンスをしっかりやろうと話していたので、1トライに抑えられたことは自信になる」と言えば、副将のHO原田も「長い休みがあった中で、個々の選手がいい準備してくれたので、そこは選手を誇りに思う」と胸を張った。
イーグルスの沢木敬介監督
連敗となってしまったイーグルスの沢木監督は「今週、チームとしていい準備できたが、みんながっかりしている。チームもバラバラだし、試合の中で準備したことが1つもできないくらいバラバラだし、勝てないチームの雰囲気がめちゃくちゃ出ているような試合だった」。
「これをどう改善するかが、次に大事になってくる。来週もショートウィークなのでしっかり修正して、今日をしっかり活かしていきたい」と厳しい表情だった。
キャプテンのCTB梶村祐介は「個人としてもチームとしても、本当にこのゲームに対していい準備ができて、もっとやれると思うが、結果的にフィジカルでいじめられてやろうと思っていたことができなかった。この結果を受け止めて、このチームはもっとできると思うが、試合でできていないので、それを発揮できるように準備していきたい」と前を向いた。
7連勝で勝ち点を32と積み上げ、首位の埼玉パナソニックワイルドナイツに1ポイント差まで迫った2位のブレイブルーパスは、次節、3月2日(土)に大阪・東大阪市花園ラグビー場で11位の花園近鉄ライナーズと対戦する。
2連敗で7位へ順位を下げたイーグルスは、3月1日(金)、東京・秩父宮ラグビー場で最下位の三重ホンダヒートと戦う。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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